アマンダの影 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M オ 4-3)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488195076

感想・レビュー・書評

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  • 読んでしまいました!
    星4つはやりすぎでしょうか…
    でも、マロリー1作目でもやもやしていたものが急にスッキリしたら、星3つでは評価が正しくないように思ったのです。
    これはマロリーと、マロリーを取り巻く人々のお話で、事件は添え物…(笑)

    そもそもキャロル・オコンネルのことを知らなさすぎ、昨年オットー・ペンズラーが編んだ「ヒーローの作り方」を読んで、初めてキャロル・オコンネルとマロリーの世の中の評価を知ったのです…
    読書的にも世間知らずでした。

    読んでいて、視覚的にも訴えてくる。とても映像的。なのでエンタメ的で軽い印象がある。
    でも、そこに中毒性があり、邦訳既刊を全部読んでしまいたいという衝動がムクムク…

    さて、ようやく本筋について。冒頭の殺人事件よりチャールズがらみのエピソードの結末に衝撃…マロリー案件は正統派、チャールズ案件はイヤミスでした。

    手元にあるマロリーはあと1冊。1作目読了からは2年近く開きましたが、今度は早そうな予感。そうは言っても7年くらいのツンドク案件。早めの解消を自分でも望んでいます。

  • なんでチャールズがマロリーをあんなにも好きなのかわからない。美しい容姿以外惹かれる所なくない?
    そしてチャールズはそこだけで人に惹かれる様な人間ではなさそう。それか容姿コンプレックス拗らせすぎて見た目の良さにこだわってるのかな

  • アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『アマンダの影(英題:The Man Who Lied to Women、米題:The Man Who Cast Two Shadows)』を読みました。
    『クリスマスに少女は還る』、『氷の天使』に続き、「キャロル・オコンネル」の作品です。

    -----story-------------
    「マロリー」が殺された? 
    検視局に駆けつけた刑事「ライカー」が見たのは、彼女のブレザーを着た別人だった。
    被害者の名は「アマンダ」。
    彼女の部屋に残されていたのは、未完の小説原稿と空っぽのベビーベッド、そして猫1匹。
    彼女を死に追いこんだ「嘘つき」とは誰? 
    上流階級の虚飾の下に澱む策謀と欲望を、「マロリー」が容赦なく暴く! シリーズ第2弾。
    -----------------------

    1996年(平成8年)に刊行された「キャシー・マロリー」シリーズの第2作… 初めて邦訳された際のタイトルは『二つの影』だったようですね。


    「マロリー」が殺された? 部下の報告で検視局に駆けつけた刑事「ライカー」が見たのは、彼女の名前の入ったブレザーを着た別人の死体だった… クリスマスを目前にしたニューヨークの片隅で起きた殺人事件、、、

    被害者「アマンダ・ボッシュ」はフリーでデータ調査の仕事をする若い独身女性だった… 巡査部長「キャシー・マロリー」は、細工された顧客名簿から容疑者は高級コンドミニアムの住人と目星をつけた。

    判事「エマリー・ハート」、キプリング・エレクトロニクス会長の娘「エンジェル・キプリング」、ゴシップ・コラムニスト「ベティー・ハイド」等、警察も煙たがる人々の後ろ暗い過去を容赦なく追いつめる「マロリー」… 一方相棒の「チャールズ・バトラー」は、詳細なデータと「アマンダ」が書き残した私的小説を基に彼女の三次元妄想を生みだし、死人との対話から真相に迫るという怪異な手段を試みる、、、

    上流階級の虚飾の下に澱む策謀と欲望… ひとりの女を死に追いこんだ「嘘つき」は誰なのか?

    ストリート・チルドレンあがりの泥棒魂を持つ孤独で凶暴な美女「マロリー」が都会の暗部を切り裂く異色ミステリー… 捜査の過程で露呈する人間の心の怪奇と狂気、そして明かされる「マロリー」衝撃の過去。


    前作同様、感情移入が難しい作品でしたねー 唯一、共感できる登場人物は、相変わらず「マロリー」の相棒「チャールズ・バトラー」のみ、、、

    私の理解力不足もあるのでしょうけど… 事件の関係者が多いことや、複数のサブストーリーが並列的に描かれていること、「マロリー」の思考が理解できないこと等から、物語の全体像が掴み難いんですよね。

    終盤の事件が解決していく展開は愉しめるんですけどね… やや不完全燃焼でしたが、本シリーズ、既に何冊かストックしてあるので、次作以降に期待したいですね。


    以下、主な登場人物です。

    「キャシー・マロリー」
     ニューヨーク市警巡査部長

    「ルイ・マーコヴィッツ」
     マロリーの里親。故人

    「ヘレン・マーコヴィッツ」
     ルイの妻。故人

    「チャールズ・バトラー」
     マロリーの友人。コンサルティング会社の経営者

    「ライカー」
     巡査部長。マロリーの相棒

    「ジャック・コフィー」
     警部補

    「ヘラー」
     鑑識班長

    「パランスキー」
     刑事

    「ハリー・ブレイクリー」
     刑事局長

    「ビール」
     市警長官

    「ジョン・J・ハフナー」
     市警専属の心理学者

    「アマンダ・ボッシュ」
     殺人事件の被害者

    「ノーズ」
     アマンダの猫

    「コーラ・デイリー」
     老婦人

    「エフリム・ワイルド」
     シンクタンク運営者

    「ジャスティン・リカーロ」
     超能力をもつと言われる少年

    「ロバート・リカーロ」
     ジャスティンの父

    「サリー・リカーロ」
     ジャスティンの継母

    「ペギー」
     ライカーの元同僚。バーの女主人

    「アリス」
     ヘレン・マーコヴィッツの姉

    「ベティー・ハイド」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。ゴシップ・コラムニスト

    「モス・ホワイト」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。トーク番組の司会者

    「エマリー・ハート」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。判事

    「パンジー・ハート」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。エマリーの妻

    「エンジェル・キプリング」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。《キプリング・エレクトロニクス》会長の娘

    「ハリー・キプリング」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。エンジェルの夫。投資カウンセラー

    「エリック・フランツ」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。失明した文筆家

    「アニー・フランツ」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。エリックの妻。故人

    「アーサー」
     《コヴェントリー・アームズ》の住人。ドアマン

    「エドワード・スロープ」
     ルイ・マーコヴィッツの旧友。検視局長

    「デイヴィッド・カプラン」
     ルイ・マーコヴィッツの旧友。ラビ

    「ロビン・ダフィー」
     ルイ・マーコヴィッツの旧友。弁護士

    「ヘンリエッタ・ラムシャラン」
     精神分析医。チャールズ所有のアパートメントの住人

    「シャノン・オルテガ」
     チャールズの掃除婦

    「マックス・キャンドル」
     魔術師。チャールズの従兄。故人

    「マラカイ」
     魔術師。マックスの旧友

    「ルイーザ」
     マラカイの妻。故人

  • 1995年発表
    原題:The Man Who Lied to Women

  • アマンダの影 (創元推理文庫)

  • シリーズ第2弾
    「善悪の彼岸に立つ氷の天使」ってのがいいわー

  •  前作より捜査っぽくなっています。でも、根本はやっぱり勘?

     だいぶ読みやすくなってきたんですが、登場人物が多すぎて、混乱してきます。カタカナは苦手ですね。覚えられない。

     マロリーの生い立ち、気になります。そして、チャーリーの盲目的な愛し方。報われてほしい。

  • 前作よりだいぶ面白かった。
    が、それは猫が登場したからかも。
    古いバージョンなのか、表紙も猫でかわいかったし。

    ストーリーとしては、いきなり幕開けで主人公が殺されたが、
    そのショッキングさが生かされていな感じ。
    判事をやりこめて、少女を救い出して、
    事件解決以外も大活躍で、胸がすっとするが、
    チャールズをもうちょっと大事にしてあげて。

    次作にも、この猫が登場すると良いんだけど。

  • シリーズの2作目らしい。初めての作家さんです。
    最初から読んだ方が感情移入できるらしい。
    中心になっているのは、アマンダ殺害の犯人探しなのだが
    亡くした妻への思いが強すぎて、その亡霊と共にステージに立つ
    伝説のマジシャンの話やら、超能力?でモノを飛ばす
    少年との話なんかも紛れ込ませ、怪しい雰囲気も漂わせている。
    一見関係ないような話なのだが、後半に向かうにつれ
    この話が絡み合ってくるのですよ。
    さすがに結末には驚きました。
    ストーリーだけを考えると、面白いんだけど読みにくい。
    やたらと比喩の表現が多くて、ストーリーの流れに乗れなかった。

  • 幾つもの事件が同時進行する展開は好きですが、
    それが上手く組み合ってなかったのがちょっと残念…

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