- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488199067
作品紹介・あらすじ
四件の殺人事件の被害者全員が、過去にセバスチャンと関係をもっていた。犯人の狙いはセバスチャン本人なのか? スウェーデンで人気の脚本家コンビが放つ、シリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ二作目
前作で主人公の「秘密」が明かされた為、他のメンバーにバレないように行動が制限される。過去の事件の凶悪犯との知能戦にも苦戦、ほぼ活躍が無いまま時間が過ぎて行く。
事件の進展よりも人間関係のドラマを重視してる。監獄の中にいる凶悪犯とそれを支持する模倣犯のように、人と人が出会うこと変化していく様子が捜査班側の当時人物それぞれで描かれていて面白い。
「この人、この話だけで登場しなくなるのかな」と思うようなひとがキーマンになってきたり、あっさり消えたり展開が読めない部分は良い。でも、セバスチャンの活躍どころが上下巻なら一回ずつくらいは欲しいかな…女と寝てるか焦ってるだけやん…とか言いつつ下巻の展開が面白くて夜更かししてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
快調のシリーズ2作目、後半。
連続殺人犯ヒンデの模倣と思われる事件が起きる。
セバスチャンがかって心理捜査官として犯人を割り出したのがヒンデだった。
被害者の共通点を探していたセバスチャンは、とんでもないことに気づく‥
この事件はセバスチャンの関係者を狙っていたのだ!
もともと女性関係が多いというか、独り寝が苦手で次々女性を口説いては別れてきたセバスチャンだが、行きずりのつもりだった相手エリノールが何も求めない性格で、ふと安らぎを覚えます。
仕事と人生を立て直そうと、彼なりに真剣に考え始めていました。
ところが、自分のしでかした旧悪がしっぺ返しをするように、彼の前途に立ちふさがることに。
警察サイドの人間関係も濃厚。
ウルスラの夫婦関係や、ビリーの仕事意識の変化が起きたり。
セバスチャンは生真面目な若い女性刑事のヴァニヤに嫌われながら、何とか組んで仕事を続けていきます。
そして、囚人から事件解決のヒントを得ようとする刑務所所長は?
脚本家らしく、スリルと見ごたえのあるシーンで盛り上がります。
ひねくれ者セバスチャンがけなげな決心をすることに‥
満足な読後感でした。
問題解決と思いきや、さらなる火種が点火されるところで以下は次の作品!となります☆ -
軽くさくさく読めるんだけど、犯人のサイコパスっぷりとセバスチャンとの因縁が伝わってこない。
いや、そこが深く書かれたらこう軽くは読めないってのは分かるんだ。
分かるんだけど、そちらの方が好みなのでどうしても点が辛くなってしまう。
そこをカバーする疾走感がもっとあればとも思うんだけどな…。 -
セバスチャンシリーズ第二弾。主人公が以前捕まえて服役中の連続殺人犯と同じ手口の事件が次々に発生し、「これは俺が加わるべきだろ」と捜査チームにまたまた無理矢理参加して事件を解決する話。一作目よりおもしろかった。人間関係も緩和したりしてほほえましい。
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相変わらず一癖も二癖もある登場人物。前作よりさらにパワーアップした感すらある。いわゆる正義を行う立場にいる人たちが性的に逸脱していて過剰に俗物で、なんならいちばん魅力的なのは刑務所に収監されてたあの人なんじゃないかってところもこの物語の面白いところ。たくさんの点と点が一つに大きな線へと収斂していく様は見事。
それにしても何なのこの気になる終わり方…!気持ちよく読み終えたいならラスト1章は読まないほうがいいよとアドバイスしたいところだけど、きっとあまりの面白さに最後まで読んでしまうだろうことは間違いなし。なので一刻も早く続きを…!一刻も早く我らに続きを…!! -
一作目よりパワーアップしていた。セバスチャンの抱える大きな秘密に自身が翻弄されるだけでなく、周囲も巻き込んでいく。魂胆があって無理に参加した連続殺人の捜査も実は…とめまぐるしく展開していってとにかく飽きない。今回もあくまで自己中なセバスチャンだが、あまりの展開に同情してしまうほど。刑事たちそれぞれのエピソードもリアルで興味深いが、何と言ってもセバスチャンのある女性に対する心境の変化が今後どうなっていくのか、この後の作品が待ち遠しい。
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シリーズ2作目。
前作で明らかになった事が今回の重要なキーポイントとなっている為、1作目から読んだ方が良いかと思います。
かつてセバスチャンが逮捕したサイコパスの殺人鬼・ヒンデの模倣と思われる連続殺人が発生。
今作もセバスチャンは無理やり捜査チームに参入しようとするのですが、今作ではセバスチャンは仕事を得、人生を取り戻そうとあがいています。
悲しみの底から這い上がろうとする姿には、傍若無人な過去を分かっていても応援したくなる。頑張れセバスチャン!
が、せっかくセバスチャンが前向きになったその矢先に、これまでの軽薄な行動のしっぺ返しを食らうような状況に陥りなんとも歯痒い。
サイコパス殺人鬼とセバスチャンの対決という状況にはワクワクしましたが、捜査チームやハラルドソンが甘すぎてちょっと物足りなかったです。
とはいえ、セバスチャンが孤立し追い込まれていく様はもどかしく、終盤の攻防は手に汗握りつつも、切ない。
セバスチャンの株が上がる一方で、捜査チームなどの面々の印象は大変悪い。周囲の人間はセバスチャンを無法者と責めますが、おまえたちも大概だよ、と思わずにはいられませんでした。
このシリーズは事件を通して登場人物たちを描いた群像劇ですが、今のところキャラクターに比重が置かれているように思います。警察小説の重厚さも個人的にはもっと欲しい。
しかし、次作に向けての布石も打たれ、続きが気になる終わり方。
ほっと一息ついたところで、雲行きが怪しくなる緊迫感に期待が膨らみます。
そして、ダメダメだけれどもなぜか憎めないハラルドソンは今作でもいろんな意味で大活躍。彼が今後どうなってしまうのかも気になるところです。
新たに登場したエリノールは不気味で強烈なキャラクターでした。果たしてセバスチャンの救世主となるのか、疫病神となるのか。 -
スウェーデン、犯罪心理学捜査官セバスチャンシリーズ早くも2作目。もう文句なしの面白さ。でも、それぞれの登場人物に安定感を求めてはいけない。セバスチャンは相変わらす自己中心的で性格悪いし、ヴァニヤは頑固で負けん気が強い。他の人たちもそれぞれ厄介事を抱えている。
さらに今回の犯人は手強い。2作目でもうこんなの出していいの?と思うくらい、セバスチャンを追い詰めていく。次作も楽しみ。 -
面白さは前作の方が… 読むのに珍しく時間がかかったですよ、セバスティアンのムチャクチャさがかなり弱いようにも… 最後に、次回作に繫がるように作っているところは上手いですね 犯人の異常さ、もう少し細かく描写してほしいところですね 前作の方が面白かったように思います