図書室の死体 (創元推理文庫 Mウ 25-1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488232054

作品紹介・あらすじ

わたしはイングランドの美しい古都バースにある、初版本協会の新米キュレーター。この協会は、アガサ・クリスティなどの初版本の収集家だった故レディ・ファウリングが設立した。事務局は彼女の住まいだった館にあり、図書室にはその膨大なコレクションが所蔵されている。
そんな図書室で、ある朝、死体が発見された。被害者は、勉強会で館を使っていた、文芸サークルのメンバーで……。本を愛する人に贈る、ミステリ・シリーズ第1弾!

感想・レビュー・書評

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  • Marty Wingate - Author of Mysteries and Historical Fiction
    http://martywingate.com/

    図書室の死体 初版本図書館の事件簿 - マーティ・ウィンゲイト/藤井美佐子 訳|東京創元社
    http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488232054

  • 題材は面白いと思います。
    ただ起伏があまりなくスピード感がないので途中何度も眠くなってしまいました。キャラクターにもう少し特徴があれば入り込めたかもしれません。

  • 女性のキュレーターが主人公のミステリ。色々な事を詰め込み過ぎているし、文章や言い回しが冗長過ぎていて集中できなかった。昨日読んだ女性の探偵物がスッキリしていただけに余計に落差を感じた。

  • 全てが淡々と進んでいく感じだった。

  • 2023/04/25 読了。

    図書館から。

    最近海外文学のミステリ―をいくつか読めるようになってきたので、気になって手に取ってみました。
    翻訳ものに慣れてきたのもあって読めるけれど、
    シリーズの次読むかっていったら読まんかも。

  • いまいち盛り上がりに欠けるかな。
    最後に階段から転げ落ちそうな主人公を支えた手って、誰だったんだろう?やっぱりレディ・ファウリングの幽霊???

  • 23/2/11〜

    (22/12/21〜)4/14 p334まで

  • さらっと読めた。ヒロインが手当たり次第に推理をするけど、動機よりも犯行が可能性な人たちを片っ端から疑っていくので、やや強引。読み手が推理して犯人を当てるのではなく、捜査の成り行きを見守る感じかな。ヒロインの周囲がわちゃわちゃしていて、本筋に関係ないためか興味が湧いてこず、読むのに疲れた。少なくとも、彼氏候補くらいは容疑者に入れて欲しかった。それにしてもイギリス人はお茶ばっかり飲んでるなあ。

  • 作者はシアトル出身・在住だが、作品はイングランドが舞台。
    あらすじ
     イングランドの古都バースにある「初版本協会」。レディ・ジョージアナ・ハウリングという女性が資金を出して設立した協会。また彼女の自宅だったミドルバンク館を図書室にして公開しているた。「私」ヘイリーは協会唯一のキュレーター。新米。同僚はミセス・ウルガ、六十歳前後で、レディー・ハウリングの親友にして個人秘書だった人。ヘイリーはバツイチで22歳の娘がいる。前夫の浮気癖が原因で離婚したが、娘は今だに連絡を取っているし、夫は金遣いが荒い。
     協会(ヘイリー)は、図書室をアガサ・クリスティの2次創作サークルに使わせている。メンバーはみんな、癖のある人物だ。しかし、ある時サークルの中心的な存在が図書室で亡くなっていた。彼は外の柵にある柱のてっぺん飾りの玉に頭をぶつけて死亡。そして図書室に運ばれたらしい。
     事件を素人捜査する合間に、ヘイリーは恋人のウィンとの関係に疑問を持ったり、バース・カレッジの講師、ヴァルと親しくなったりする。また初版本協会には、レディー・ハウリングの甥チャールズ・ヘンリー・ディルという厄介な存在がいる。彼は譲られた遺産だけでは満足できず、協会を乗っ取ろうとしているのだった。
     ヘイリーは館に来る清掃業者、ポーリンの兄が経営するパブに目をつける。そこにはポーリンの会社で働く女性ルルの姿もあった。ルルはどうやら良からぬことに手を染めているらしい。
     そんなこんなで結末。犯人はサークルのメンバー、アマンダ。彼女はハウリングが残したノートをすごく気に入っていて、それに執着していたのだった。それを被害者が盗んだと思いこんで殺してしまったのだった。ただそのノート自体も元々はアマンダがルームメイトのルルそそのかして合鍵を作って盗んだものであった。

    《感想》シリーズ一作目からかなのかもしれないが、図書室という割にほかのミステリー小説を紹介している部分は少なめだと思う。確かに協会で飼っている猫の名前などはミステリー黄金時代の登場人物を基にしているが、まだ本好き様要素は薄め。それからレディ・ハウリングのノートが見つかったので、それについてもうちょっと知りたいと思う。
     一人称の小説は得意じゃないなと思っていたが、この登場人物は、穏やかで読みやすかった。日常のトラブルには巻き込まれているし、絶えずミセスウルガーにイライラさせられてはいるが、おとなしめなので読めた。
     またヘイリーのお母さんが、ミステリー小説を勧めて、ヘイリー読んだ後すごく感動するところなんかは嬉しくなってしまった。まあなぜ娘が40代になるまで勧めなかったのか不思議だけど。今回印象に残ったのは、ヘイリーのお母さん。アガサ・クリスティの作品が好きで、娘の事をよく観察していて、ぱっと的確なアドバイスを控えめに出してくれる。お母さんこそもしかしたらミス・マープルなのかもしれない。ケア付きマンションに住んでるとしても。二作目も楽しみ。

  • 図書館で。途中でヒロインの言動にあまり共感できず断念。
    自分としては住み込みでずっと働いている女性の方に正当性を感じるので、正直主人公の愚痴や不平の方がおかしいように思えたり。基金を作った老婦人は本当に一般に自分の家や蔵書を開放する気だったのかという意図も分からないし。(そうだとしたら彼女が存命の内にその旨協会のメンバーに伝えるべきだし、彼女が学芸員を雇えばそれほど反発も出なかっただろうに)

    それに、公共施設でもない自分たちも暮らす私的な館の一室を貸し出すのに、全員の氏名も連絡先も確認してないのは企画を立ち上げた主人公の方が間違ってると思う。
    やるべき仕事が無くて、自分の価値を認めさせたい、自分は出来るというのを証明したいのはわからなくはないけれども、だったらミステリーを読めよ…と読んでいて思いました。なんでしょうね、自分の職場なのに意固地に推理小説を読まないって。

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