死者の館に (創元推理文庫) (創元推理文庫 M テ 8-2)

  • 東京創元社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488270056

感想・レビュー・書評

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  • 美術史の蘊蓄が楽しいが、ミステリとしては凡庸。

  • モーニングジュエリーなど、あまりなじみのないものを扱っているミステリーだけに好奇心をそそられるが、何だかいまひとつ満足度があがらない。登場人物のかかえる心の闇や葛藤が絡み合うのも面白いけれど、ちょっと詰め込みすぎなのか、こちらが消化する前にばたばたっと終わってしまった印象。何より、主人公の男性遍歴がねえ……ロマンス要素が入るのは別にかまわないけれど、この調子で毎回毎回相手を変えてふらふらするのなら、途中でうんざりするかも。シリーズとして続きを読んでいくかどうかは、次回作しだいだなあ。

  • 芸術史家スウィーニー・セント・ジョージのシリーズ第2作。
    今回は、地元での事件。
    ハーバード大学で教えている下っ端教授のスウィーニーは、服喪用装身具について警察から質問される。
    それを着けていた死体は何とゼミの教え子の学生で、殺されていたと知り驚愕。
    ボストンの名門パトナム家のブラッドは、中でも熱心な生徒で好感を抱いていた。
    19世紀のジュエリーがなぜそこに?
    ブラッドが生前スウィーニーに質問してきたことがあり、十分な答えをしてあげられなかった悔いのあるスィーニーは、専門知識を生かして、事件に入り込んでいく。
    ブラッドの兄ジャックは彫刻家で、スウィーニーと惹かれ合う。
    叔母アナの住む家は、スウィーニーが子供の暮らした祖母の家で、パトナム家からさほど遠くないという縁もあった。
    前の事件で知り合ったイアンからは手紙が。
    ケンブリッジ警察の刑事クインとも縁が出来そう?

  • 前の本も読んだはずなのにちっとも思い出せないし、なんか入り込むのにやたらと苦労しました。疲れてたのかもしれないけど。
    でも、入り込めたら、やっぱ面白かった。
    こまごま書き込まれたミステリが好きなので、これも好きなタイプだけど、頭のなかでの舞台構築に時間がかかるわ。
    次作も読みたい。

  • うーん。
    一作目の内容を思い出せないけど、期待はずれだったような。いろいろな「死の美術」に関するあれこれがストーリーにうまく絡みつかない。
    なんか読み続けるのがつらい。挫折しそう。

  •  芸術史家スウィーニーシリーズの2作目。
     ベットにしばりつけられて、モーニングジュエリー(服喪用装身具)をつけて殺された青年は、彼女ゼミの生徒だった。しかも、青年の実家は名門で…。

     モーングジュエリーが絡んでいたし、自分の教え子だったから、という理由はおいても、「好奇心猫を殺す」という言葉をさしあげたいよ、スウィーニー。でもって、なんだかんだと周りも彼女に寛容的なのだ。
     欠点をあげていくと、長いリストになりそうなスウィーニーなので、これと墓石の研究という知識欲とどっちが勝つかというところが、このシリーズを面白く感じるか否かなんじゃないかと思う。

     にしても、いい男にすぐふらふらしたり、人の家の部屋を勝手にのぞいてあまつさえクローゼットを覗くっていうのは、ちょっといただけないですよ。
     うむ。もしかして、この俗っぽいところがむしろ魅力になってるのか?

     ミステリーとしては弱いなと感じるんだけど、全体的には面白いです。
     知的好奇心をほどよく刺激してくれます。

  • ウォーターハウスのオフィーリアを表紙に使うなんてなんて素敵、と思いました、ええ。モーニングジュエリーは結局のところ意味があったのか、そこら辺は私はまだ読みが浅いのか理解できてませんが、この作品の雰囲気は好きです。

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