- Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488276102
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ピアとオリヴァーのシリーズ、何冊目だろう。これまでは、構成はしっかりしているが、毎回登場人物が多く話が込み入って、読みこなすのに苦労することが多い印象があったが、本作は読みやすかった。しかも主題が、嵌められて落魄した元弁護士がやくざ者と手を組んで巨悪の根源に敢然と挑む、という手に汗を握るストーリーだ。おもしろくないわけがない。ピアの周囲の人々との関わりを、主題と絡めてサイドストーリー的に扱ったり、関連して警察内部の過去の醜聞が明るみに出されたり、と話のふくらみも十分。本格警察小説の醍醐味を堪能した。シリーズもここらで一皮むけた感じがするのだが、次作が楽しみだ。
-
女性刑事ピア・キルホフが主人公の作品。
重いテーマではあるものの、展開が早く目が離せない。
プライベートの悩みを織り交ぜながら、展開が早く、引き込まれる。
2作目から読み始めてしまったが、ドイツのベストセラー商品だけある。
北欧作品に比べて少し色づきもある。 -
オリヴァー&ピアシリーズ。
この作品で翻訳されている作品はすべて読み終えた。
このシリーズのおもしろさは、やはり探偵役であるオリヴァーやピアたちの人間らしさというか、彼らの人生が事件より大きな比重を置いているところだろうか。
新本格だと90%以上が本筋の事件の謎やトリックに費やされている気がするが、このシリーズだと40%くらいで、他はオリヴァーのままならぬ妻との関係だったり、ピアののろけだったりする。また、探偵役は超人ではなく、しばし誤るが、そこもまた、しょうがないだろうという気もしてしまう。
この先も楽しみなのだが、もういちど出版刊行順に読み直したくなるシリーズである。 -
川で少女の死体が発見された。長期間にわたって虐待された痕があり、死因は溺死だと判明する。だが不可解なことに、少女は川の水ではなく塩素水で溺れていた。おぞましい犯罪に、刑事オリヴァーとピアたちは必死の捜査をはじめるが、二週間たっても少女の身元が判明しない。さらに殺人未遂事件も発生。警察関係者の想像を絶する凶悪犯罪の全貌とは。欧州席捲の大人気警察小説!「刑事オリヴァー&ピア」最新作!
シリーズ第6作。今回はオリヴァーは安定しているが、事件そのものがあまりにも陰惨で、読んでいてたまらなかった。 -
オリヴァーが使える奴に戻ったか。
-
オリヴァー&ピアシリーズ6作目。マイン川で少女の遺体が発見される。同時進行でTVディレクターの女性が暴行される事件を捜査するうち、先の事件との繋がりが見えてくる。政財界を巻き込む巨悪の根源に立ち向かう、ピアとオリヴァー。冤罪の弁護士や暴力団など、多くの人間が複雑に絡み合い、小児への性暴力という唾棄すべき犯罪の黒幕に辿り着く。手に汗握る展開に、引き込まれる作品だ。
-
8月25日読了。図書館。6作め。
-
とても不快な事件。キツい内容だった。悲しい事件なだけに、最後はもっと分かりやすい救いが欲しくなった。今回はホーフハイム内の伏線が回収されているのが魅力。