街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 295
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488400583

作品紹介・あらすじ

ここ蝦蟇倉(がまくら)市では、不可能犯罪ばかりが起こる。事件を通じて人々が経験する、出会いと別れ。同世代の人気作家たちが架空の都市を舞台に贈る、「街」の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 蝦蟇倉市不可能犯罪連作の後編です。連作としての纏まりは後編の方があると感じましたが、各作の個性は薄く感じました。
    北山猛邦さん、、、シスターフッドと意外な動機ものなんですが、オチが読めてしまう。
    桜坂洋さん、、、all you need is killの作者。毒入りチョコレート事件がモチーフの多重解決だが、正直あんまり面白くないと感じた。
    村崎友さん、、、初読み。いかにして押入れの本は消えたか?ダークな感じの連作らしいミステリ。
    越谷オサムさん、、、初読み。まさかのどエロミス。これも結構好き。
    秋月涼介さん、、、初読み。左手を切り落とされた男という本格らしいモチーフ。フーダニットと不可能犯罪というモチーフとしては最高。ただ、連続でオチが若干似たり寄ったりに感じる。
    米澤穂信さん、、、「さよなら妖精」のアフターストーリー。そして救いのないプロット。とてもらしいですね。

  • 蝦蟇倉市アンソロジー第二弾。
    女子高生の追い詰められた孤独感や密室殺人。
    前作よりも陰惨な感じが強くて、読むのがしんどかったです。
    次々に起こる殺人や怪事件に慣れてしまって、死を悼むのではなく考察として楽しむ架空都市の蝦蟇倉市民。
    その感覚って怖いなと思うけれど、現実社会でもテレビをつけるとワイドショーで悲惨な事件さえ娯楽のように流していて、まるで現実が小説の世界に飲み込まれているみたい。

  • 20200223
    不可能犯罪が多発する架空の都市、がまくら市を舞台にしたアンソロジー第2弾。第1弾を忘れ去っていても読める。
    不可能犯罪の定義がよくわからないが、要は何らかのトリックなどを弄した、密室やら消えた凶器やらのある事件ということのよう。こんな街に住みたくない。米澤穂信さん目的で読んだが、やはり深みがあって面白かった。桜坂洋さんは、ちょっと合わないかも。小難しく気取っているわりに無意味な会話が多いような。あんな会話ばかりしている大人は嫌だ。

  • 個人的には、一冊目よりも面白い話が
    多かった。
    解決してない事件も多いしね。

  • 不可能犯罪が多いという、がまくら市を舞台にした、複数作家によるアンソロジー小説。
    シリーズは2作目で、1作目に出てきた人物との共演した作品もある。
    今作はただ不思議なトリックだけの話ではなく、共謀したわけではないのに、人と人がつながることによって一つの犯罪を作り上げるという話が多い。

  • ≪第一線で活躍する作家たちによる謎が待っている―.≫

    米澤穂信さんの短編,つまりは『さよなら妖精』の後日談を読みたくて,手に。
    しかし,作家陣を見てみれば,今年『オルゴーリェンヌ』を上梓した北山さんにをはじめ,「いつか読もう」と思ってた人ばかり.
    思いがけずラッキー.

    というわけで,同じまちを舞台とした,違う作家人(こちらも豪華!)による短編集『晴れた日は謎を追って』は未読でも楽しめます.
    全体として犯人やトリック当てというよりも,作家陣の経験や挑戦,共演?を楽しむ一冊.

  • ミステリ。競作。がまくら市シリーズ第2弾。

  • ここ蝦蟇倉市では、不可能犯罪がよく起こる。廃墟や神社に死体を隠す少女、互いに秘密を抱えたまま無人の球場で会話する高校生、そして事件を追って街を訪れるルポライター。高台にあるレストランで、古書マニアが住むアパートの一室で、森の中の美術館で―。この街で起こる事件は、仕掛けと遊び心に満ちている。架空の都市を舞台に同世代の人気作家が競演する「街」の物語。

  • 【文庫判発売】2014年12月26日
    【文庫判初版】2014年12月26日 解説:福井健太
    (文庫判は、『蝦蟇倉市事件2』から
    『街角で謎が待っている がまくら市事件』に改題)
    カバーイラスト=田中寛崇
    カバーデザイン=西村弘美

  • 2010年2月刊の蝦蟇倉市事件2を改題し、2014年12月に文庫化。シリーズ2作め。不可能犯罪をテーマにした6編。必ずしもすべてが不可能犯罪ではないが、いずれも、ひと捻りある事件ばかり。「不可能犯罪の蝦蟇倉市」と言うだけで、これらの世界があっという間に成立してしまうのが、このシリーズの特徴なんだろう。状況の成立に無理があるのもあると思うが、連作で読むとそれもテンポの中に含まれてしまう。ちと食傷気味になった。
    北山猛邦「さくら炎上」、桜坂洋「毒入りローストビーフ事件」、村崎友「密室の本」、越谷オサム「観客席からの眺め」、秋月涼介「消えた左腕事件」、米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」

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