亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 1-4)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488402143

感想・レビュー・書評

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  • ▼……解くの早っ。情報を大体開示したくらいで即座に解いちゃう亜愛一郎さん。▼最終話の『黒い霧』のコミカルさが面白かった。ケーキと豆腐を投げ合う推理小説って……スゴくない? 泡坂先生の話って、トークが軽やかでいいよね。泡坂、って名前はそのまんまだと思った。▼軽い短編集、と言えばそのまんまなんだけど、かなりの骨太。古典だけど、いいと思うよー。

  • 初亜愛一郎。とぼけてますねぇ。ゆるキャラならぬ“ゆる探偵”と言ったところでしょうか。女性にとっては萌え要素の強い探偵なのではないかと思います。毎回違う脇役たちもかなり特殊な人たちばかりで、不思議な性格の事件と相俟って、パラレルワールドのようなおかしみのある世界観。続編も読んでみます。

  • 大好きなシリーズ。

  • 日本語でもアルファベットでも最初に呼ばれる探偵亜愛一郎。すこぶる美男子だが、すぐに転ぶおっちょこちょい。仕事は雲の撮影というかなりの変わり者。飄々として日常の謎から奇怪な殺人事件も解決してしまう頭の持ち主だが、雲のようにつかみどころのない彼なのです。

  • 1度読んでみたくて今回初チャレンジ!!ちょっと読むのに時間がかかりましたが、短編を読み進むにつれてだんだんと作品のテンポに慣れていきました。事件の中にいつも突然現れる感じの亜愛一郎、まさしく彼には事件の真相は『丸っとお見通しだ!!』なのである。

  • 【感想】事件編・推理編等の「節目」がないミステリです。大体の事件を「話を聞くだけで」解くことの出来る天才型探偵です。現代ミステリのように探偵にハッキリした個性が無く、素性その他もほとんど不明です。ショートストーリーでありながら、謎解きはなかなか読み応えがあります。ただ森先生のような作品が好きな人は、途中で飽きてしまうかもしれませんね。

  • 泡坂妻夫氏のデビュー作「DL2号機殺人事件」を含む全8編からなる作品集。

    あのミステリ界の金字塔「幻影城」において第1回新人賞佳作を受賞。

    ミステリの探偵界で辞書の始めをと名づけられた亜愛一郎がひっそりと説く謎解きがなんとも小気味良い。

  • ミステリー短編。全8話。

    背が高くて、彫が深い端正な顔つき。超美男子の亜愛一郎はカメラマン。彼は、その見かけとは裏腹に、運動神経は無に等しく、おっちょこちょい。しかし、一度事件がおこると、素晴らしい推理力を発揮し、事件を解決へと導く。

    短編なのに、トリックがすごい。緻密でよくできてて、毎回舌を巻きます。主人公のキャラも、超男前なのにどこか抜けてるってところが、なんとも女心をくすぐるんだよねぇ(笑)

    また、名前がかわってる。苗字が「亜」で名前が「愛一郎」。名前呼ぶとき、苦労しそう。「ねぇ あ さん」って感じかしら?(笑)

  • 亜愛一郎という変わった名前の探偵が活躍する短編集です。
    日本の探偵名鑑の最初に名前が載るキャラクターですね。
    色白で端正な顔立ちで身につけるものから足の爪先までビシッと決めた優男。
    ところが、なにかしら行動を起こすとたちまちズッコケるという亜愛一郎がとても魅力的です。
    登場人物に変な人が多いですがそもそも主人公からして変人ですからね。

  • 短編集。
    読みやすいですし、探偵役の亜愛一郎の狼狽振りが面白いです。
    内容もうう〜ん、なるほど!とうなるものばかり。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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