- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488405168
感想・レビュー・書評
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2021.06.29 #025
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思った以上に戦前のいろいろって何も知らないことがわかった。
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2021/04/07
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著者の集大成的な作品となる<昭和ミステリ>三部作の第一弾ということで、拘りが随所に感じられる。戦前の昭和という時代を立体化する為に当時の情景描写、世相、風俗、蘊蓄の数々が散りばめられており興味をそそられるが、肝心な物語の本筋は駆け足で、著しく奥行きに欠けている。著者の経歴とこの猟奇的で大仕掛けな舞台設定ならば、キャラクターの魅力とストーリーテリングの妙、その両方を如何様にも発揮出来そうなだけに何とも物足りない仕上がり。しかし、刊行当時86歳という御年齢でこの作風を執筆出来るパワフルさには感服するしかない。
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2021/02/13読了
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「たかが殺人じゃないか」を読む前に、その前日弾であるこちらをまず読んでみた。
昭和初期の風俗が活き活きと描かれているし、まだ日本が大陸進出を目指していた猥雑でありながらも活力がある時代が虚実様々な登場人物とともに興味深く描かれている。
と、好意的に書けばそうなるが、実際は話の本筋と全く関係ない世相描写が長いし、キャラも中途半端に物語に絡んでくるだけ。肝心の事件が起きるまでが長く過ぎてウンザリ。
そして事件の真相も強引だがさほど驚くほどでもない。
主人公も含めてキャラが全く魅力のないのも致命的。
続編を読むかどうかは微妙。 -
「たかが殺人じゃないか」の前日譚、ということで手に取った。時代的な背景や人物関係、建物の構造など、少々複雑。また、ワトソン役の女性の話し方が鼻について読み進め辛かった…