花魁さんと書道ガール2 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 55
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488450120

作品紹介・あらすじ

春風と名乗る花魁の幽霊に取り憑かれた書道一筋の内気な大学生・多摩子。二人で結成した「最強の恋愛アドバイザー・春風さん」の噂は、図らずも大学内で有名になっていた。夏のある日、唯一の親友である林檎の様子がおかしいことに気がついた多摩子が問い詰めると,林檎が重い口を開いて告げる。「好きなひとが,できました」。親友の一大事になんとか力になろうとする多摩子だったが,林檎の兄・学との関係もぎこちなくて……。持ち込まれる恋の悩み相談に、書道家としての進路に、自分自身の恋に、揺れ動く多摩子が選ぶ道は――。恋に迷うすべての人に贈る、新感覚の恋愛応援小説。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    2巻にして最終巻、なのかな。当事者だとなかなか気付かないことをはたから見ている第三者だとわかりやすいってのはよくある話ではあるのだけれども。花魁さんは気が良いなと思いました。
    その分、最後に出てきた妹分の話が突飛すぎて「?」という感じにはなりました。親友ちゃんも本当に親友?親友はともあれその娘までは主人公を下に見ている感じは大分不快でしたが、まぁ主人公がそれで良いなら良いのかな。

  • 花魁·春風に取り憑かれてから大学生·多摩子の書道一筋の生活が変わる
    二人で結成した「最強の恋愛アドバイザー」が有名となり恋愛相談の依頼が舞い込むようになる
    書道だけでなく友人や生き方や将来や
    岐路を迎え、さて

  • まさかの2巻に驚きでした。それにしてもこの方は、可愛らしい女性を書く天才なのだなと常々思います。今回は可愛らしい男子も出てきましたが(笑)。花魁が登場する作品はあまり読んだことがないのですが(皆川博子の恋紅くらい)、その世界の奥深さをまた思い知らされ、興味はどんどん募ります。

  • 二巻で終わりは残念だ。面白かった。

  • 春風と名乗る花魁の幽霊に取り憑かれた書道一筋の女子大生・多摩子。春風の未練を断ち成仏させようと春風の代弁する「恋愛相談」をしていたが、多摩子の親友林檎は春風のアドバイスはいらないと言いー

    ◆同時進行で「とめはねっ」も読んでたから書道のこともすいすい入ってきて超楽しかった♪林檎の恋の行方、可愛い物好き男子になった岩井竜太郎と秋野律の恋、林檎の双子の兄ガクの恋…春風節が冴えわたるなぁ♪海までの旅路と清里との対峙。お多摩、いい女になったねぇ。

  • 親友と自分の恋。書道以外の事にだいぶ目が行くようになった多摩子の成長が見えて嬉しい。
    春風さんとの関係も切ないながらきちんとついて、素敵な最後になってます。

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著者プロフィール

1983年兵庫県生まれ。2007年に第14回電撃小説大賞銀賞を受賞し、『under 異界ノスタルジア』でデビュー。真っ直ぐで透明感のある文章、高い構成力が魅力の注目作家。他の著作に、「花魁さんと書道ガール」シリーズ、『雪には雪のなりたい白さがある』『フルーツパーラーにはない果物』『今日も君は、約束の旅に出る』『わたしたち、何者にもなれなかった』などがある。

「2021年 『パンダより恋が苦手な私たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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