犬はどこだ (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 4609
感想 : 462
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451042

感想・レビュー・書評

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  • 犬を探すつもりだったのに、なぜかしら失踪人捜索と古文書の解読をすることに。
    そしてその2件が…。
    読み易く面白かったです。最後も米澤穂信さんっぽくもありました。

  • 爽快な私立探偵小説!と、思っていたけどちょっと想像とは違ってたかも。スピード感あってテンポもいいのですが、ラストは賛否両論ありそうな気がします。
    なんとなくですが羅生門を思い出しました。あれは生きるためなので、今回の自分を守るためというのとはちょっと違うかもしれませんが、広義的に同じことではないかと思います。ただ下人や老婆がリアリストだったことに対して、本作のラストは狂気的なものを感じました。紺屋さんには逃げ切ってほしいですが、逃げるということはずっとその存在を気にすることに繋がります。また皮膚炎になってしまいそう。せっかく探偵事務所を開いたのに気の毒としかいいようがないです。
    そういえば番犬とか今どき聞かない単語を久しぶりに見ました。最近の犬は家畜じゃなくて家族ですもんね。とりあえず手荒れ対策を考えながら素直にお好み焼き屋を開いた方が幸せだったかもしれません。

  • なぬっ。梯子を外された気分。

  • 2023.11.11読了

    犬探しの探偵事務所のはずが、なぜか失踪者探しと古文書解読の2件の調査をやる羽目に‥
    一見別々の案件に見えたのに、この2件が微妙にリンクし始める。
    中盤以降、読むのがやめられなくなってしまったほど物語がぐんぐん進んでいきます。

  • 米澤穂信のミステリー作品の駆け出しという印象。
    新卒で銀行に入社して上京するも、体調不良を理由に退職して地元へ。
    療養後に犬捜し専門の探偵事務所を開業するも、依頼は人捜しと古文書の読解。
    平和そうなスタートから少しずつ不穏な空気になり、人捜しと古文書読解のそれぞれの依頼が絡み合っていくのは楽しかったが、絡みつきが強くなるのが終盤なので、個人的には古文書読解が少々退屈。
    大きな盛り上がりは欠けるが少しゾワッとさせてくれた。

  • 続編、、、いつまでも待ってます!!

  • 入院生活8冊目。

     ミステリはあまり読まないのだけど、これは…すごい、すごい本と出逢ってしまった。序盤は失意のなか都落ちした探偵がまったりリハビリするような話かなー、と思いきや……さまざまな要素が折り重なって怒濤のラストに…。一気に読んでしまう、引き込まれる。結末にも大満足。

  • 最後はゾクっと怖い。
    探偵と相棒の二つの話がだんだんと交わってくる感じがいい。

  • 残り半分くらいからは、あっという間に読み終わりました(笑)
    このシリーズの続編はまだかな?

  • 16年前に書かれた小説だけど、今の世の中ではもうこう言うことがよくあることになってしまってるのが恐ろしい。早くネット関連の法律をしっかり整備していかないとこんなかんじで復讐してしまう人、いるんじゃないか、と心配してしまう。

    しかし氷菓シリーズでもそうだけど、米澤さんは日常の中の謎を面白く書くのが天才的。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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