- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488451042
感想・レビュー・書評
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犬を探すつもりだったのに、なぜかしら失踪人捜索と古文書の解読をすることに。
そしてその2件が…。
読み易く面白かったです。最後も米澤穂信さんっぽくもありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
爽快な私立探偵小説!と、思っていたけどちょっと想像とは違ってたかも。スピード感あってテンポもいいのですが、ラストは賛否両論ありそうな気がします。
なんとなくですが羅生門を思い出しました。あれは生きるためなので、今回の自分を守るためというのとはちょっと違うかもしれませんが、広義的に同じことではないかと思います。ただ下人や老婆がリアリストだったことに対して、本作のラストは狂気的なものを感じました。紺屋さんには逃げ切ってほしいですが、逃げるということはずっとその存在を気にすることに繋がります。また皮膚炎になってしまいそう。せっかく探偵事務所を開いたのに気の毒としかいいようがないです。
そういえば番犬とか今どき聞かない単語を久しぶりに見ました。最近の犬は家畜じゃなくて家族ですもんね。とりあえず手荒れ対策を考えながら素直にお好み焼き屋を開いた方が幸せだったかもしれません。 -
2023.11.11読了
犬探しの探偵事務所のはずが、なぜか失踪者探しと古文書解読の2件の調査をやる羽目に‥
一見別々の案件に見えたのに、この2件が微妙にリンクし始める。
中盤以降、読むのがやめられなくなってしまったほど物語がぐんぐん進んでいきます。 -
米澤穂信のミステリー作品の駆け出しという印象。
新卒で銀行に入社して上京するも、体調不良を理由に退職して地元へ。
療養後に犬捜し専門の探偵事務所を開業するも、依頼は人捜しと古文書の読解。
平和そうなスタートから少しずつ不穏な空気になり、人捜しと古文書読解のそれぞれの依頼が絡み合っていくのは楽しかったが、絡みつきが強くなるのが終盤なので、個人的には古文書読解が少々退屈。
大きな盛り上がりは欠けるが少しゾワッとさせてくれた。 -
続編、、、いつまでも待ってます!!
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入院生活8冊目。
ミステリはあまり読まないのだけど、これは…すごい、すごい本と出逢ってしまった。序盤は失意のなか都落ちした探偵がまったりリハビリするような話かなー、と思いきや……さまざまな要素が折り重なって怒濤のラストに…。一気に読んでしまう、引き込まれる。結末にも大満足。 -
最後はゾクっと怖い。
探偵と相棒の二つの話がだんだんと交わってくる感じがいい。 -
残り半分くらいからは、あっという間に読み終わりました(笑)
このシリーズの続編はまだかな?