秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.78
  • (434)
  • (890)
  • (762)
  • (55)
  • (10)
本棚登録 : 6590
感想 : 545
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 感想は下巻にて。

  • 恋愛ゆらぎ理論をご存知だろうか。
    不安定なものを見ると
    思わずぎゅっと抱きしめたくなる理論、
    と世間では一般的に呼ばれているものだ。
    主に男性の恋愛についての考察。

    このテーマは、
    なぜ異なる人に恋するのか、
    という疑問から生じた。
    美醜や性格の良し悪しの物差からすれば、
    恋の対象は集中すると思われるのに、
    なぜかばらける。
    その要因が長年の研究から分かってきた。

    好ましい異性を前にすると
    女性は心拍が上がる。
    心拍は文字通り震えであり、
    その高まりは大きな揺らぎとなる。
    その揺らぎに男性は恋をする。
    だから世のあちこちで、
    両想いというものが発生する。

    多くの男性にモテる女性が説明できない。
    学会ではそうした反論もあったが、
    女性の美醜や性格の影響による
    男性側自身の揺らぎが、
    女性の揺らぎを誤認識すると証明された。

    さて、この物語のヒロイン・小山内ゆき。
    彼女から揺らぎは感じられない。
    教室の片隅で静かに過ごしている。
    でも注意深く見つめていると、
    刹那、大きな揺らぎを発する。
    その揺らぎを見てしまった人は、
    もう逃れることはできない。好き。

  • あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの
    幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った
    文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。
    お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解で
    やきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、
    実際、まるで思っていなかったのだ。それなのに、
    小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを
    繰り広げてしまい…。

  • 小鳩くんと小山内さんの次の物語が始まった。まだ栗きんとんは出てこない。高校の新聞部で書く内容って、時事ネタは厳しいんだな。さて、この事件の結末やいかに。

  • おお、あっけなく二人とも。な始まり。氷谷がどうにも腹黒く見えてしょーがない。それにしても、惜し気もなく時間が経過していくなぁ。

  • 新聞部 瓜野 放火 放火の法則

  • とてもスリリングで、ハラハラしながらよんでいた。

  • いつになったら小鳩くんと小佐内さんが絡むのか、それをひたすら待つ上巻だった。続きが気になる。

  • 4

全545件中 101 - 110件を表示

著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

米澤穂信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×