幻夢の時計 (タイタス・クロウサーガ) (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488589042

作品紹介・あらすじ

アンリ・ド・マリニーは、人智を超えた力を手に入れた盟友タイタス・クロウの誘いを受け、時空往還機を駆り神々の国エリシアをめざす。だが、旅の途上で旧神クタニドより、クロウがクトゥルーの配下に囚われ、かつてない危機に瀕していることを知らされる。ド・マリニーは友を救いだすため、邪神が陰謀をめぐらす"夢の国"へ向かうが…"タイタス・クロウ・サーガ"第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • もはやクトゥルーでもなんでもない(・ω・)

  • 全裸のタイタス・クロウとお友達が空を飛んだり時計に乗ってビームを撃ったりするファンタジー小説。ラヴクラフトの世界観を拝借しているがそんな感じは微塵もしない活劇モノだ。

  • うむ。紛う事なきヒロイックファンタジー。
    舞台こそ夢の国でランドルフ・カーターや老アタル、レンの住人や
    ナイアルラトホテップも登場するが、ストーリー展開の感じは
    火星シリーズそのまんま(笑)。そしてまた、こういうのは嫌いでは
    ないのがまた困る(爆笑)。

    今のところ訳されてるのはこの巻まで。さて続いて訳出されますか
    どうか。

  • 少なくともクトゥルー神話とは違うなにか、と言うだけにとどめておくことにする。

  •  ようやく刊行されたタイタス・クロウサーガの最新作。舞台はあの難解な「夢の国(ドリームランド)」であるが、クタニドがド・マリニーに観せたビジョンであらかた復習できるし、そもそもヒロイックファンタジーとして描かれているため夢の国ということをあまり意識することはなかった。全体的に神話色は薄いが最後はちゃんと神話として締めくくられていた。明快なアクション小説なので神話を知らなくても楽しめるが、やはり神話、特に「未知なるカダスを夢に求めて」を知っていればより楽しめることは間違いない。

  • ……クトゥルー神話ものを読んでいたはずなのに、なんだろう、この、バロウズの「火星シリーズ」(ジョン・カーターもの)を読み終わったあとのような読後感しか残っていないのは……。

     登場人物そのまんま、ジョン・カーター、デジャー・ソリス、タルク・タルカスに置き換えていいんじゃね? というような物語展開と世界観。よくも悪くも、作者は楽しんで書いているなあ、と思わされる。
     しかしどうしてこんな陳腐なヒロイックファンタジーになってしまうんだろう、と改めてあとがきを見ると、そうか、もともとは1978年に―――今から30年も前に書かれた話だったのか、と。だったら仕方ないのかもしれない。ネタが新鮮なうちに食べたほうがいいのは、なにも海鮮料理に限ったことではないようで……

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