- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488752026
作品紹介・あらすじ
終戦直後のベルリンで起きた殺人事件の陰には、異能力者たち全員の運命を制する秘密が隠されていた。すべての鍵を握るのは、〈完璧な夏の日〉と呼ばれた少女――。
感想・レビュー・書評
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下巻も面白かったです。オールドマンの目的がやっとわかりました。長かった。。
フォッグは失踪してる間クララと一緒にいたのか、クララを探し続けてたのか。オブリヴィオンはずっとフォッグを想ってたのか…オブリヴィオンの気持ちを考えるとつらい。これまでずっと孤独で、これからもずっと孤独だね…ユーバーメンシュは不老不死みたいだから。
ミセス・ティンクルの異能力も強い、時間を前後させるの。オールドマンの異能力は最期までよくわからなかった。
〈完璧な夏の日〉の中にあるフォーマフト波動の発生装置、それは止められなかったばかりか、クララとフォッグによって夏の日は閉じられてしまった。浮動する参照点として発生し続けながら。。
2013年に発表された本作ですが、「この国でいくら戦争をやっても、勝てるわけないんだ。イギリスは勝てなかったし、俺たちだって勝てそうにない。今後も勝てるやつは現れないだろうよ。アフガンという国そのものが、侵略者を拒むんだからな」という台詞があってびっくりでした。さすがSFです、凄い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SF
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まさに暴虐の世紀のなかクララに見つけた完璧な夏の日。フォッグの想い、取らざるを得なかった選択に胸が苦しくなる。いろいろ想像しながら読んでいて面白かった。
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上巻のところに書きます
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図書館で。
とりあえず忘却は可哀想だった。彼が主人公だよなぁ、実質の所。原題はバイオレンスセンチュリーって書いてあったけどそちらの方が内容にはあっている気がする。けれども邦題の方が興味はそそられるかな。
国家機関が結構ダーク。有無を言わさず引っ張ってきて拾ってやったって言いぐさはどうなんだろうか。というわけでオールドマンもなぁ。最後はああいう結末だけれどもまあ当然の結果なのかも。
フォッグがゾマータークに惹かれたのはただの現実逃避じゃないかと思ったり。戦争の渦中にありながらまるで戦争なんて無いように生きている彼女に惹かれた彼はわかるけどクララの方はどうだったんだろう。彼女にアプローチする男性が他に居なかったからなのかな。彼の何に惹かれたんだろうとちょっと考えちゃいました。お話の根底にあるであろう二人の堅い(ハズの)結びつきがあまりに簡素で安易な為あまりそこが基盤という感じがしないんですよね。大体、なんで50年以上離れ離れだったんだ?そこも謎。一緒に逃げれば良いじゃないねえ。そうすれば少なくとも半世紀は一緒に居られたんだし…
純粋で善良な存在の美少女と位置付けられているヒロインですが出会ってすぐの男(まあ大分前から気配は感じてたらしいけど)とベッドインするヒロインを純真とはあまり思わないんだけどな…。そこはお国柄の感性の違いかな。
自分としてはクララという意味不明な天然ちゃんよりも苦悩している忘却の方に味方したくなりました。他国に亡命するより、あの時点で二人で夏の日に逃げてればよかったのにな、あの二人。そして二人で逃げるんじゃ無くて他の超人たちも連れて行ってあげたら良かったのに。そう言う意味でもなんだかよくわからない終わり方だなと思いました。 -
だんだん物語が見えてきて読みやすくなったが、これどうやっても主人公以外に感情移入してしまう。しかしラスト、一気にSFになったな…
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下巻は終戦後から現代にかけての話。
世界大戦が終わって歴史上の舞台から超人が姿を消しても、彼らの人生が終わったわけではなく、彼らは老いることもなく日々がひたすら続いていくというのは辛い。
オブリヴィオンはフォッグをどのような気持ちで夏の日へと送りだしたのだろうか。
BLのような視点でも読んでしまった。
結局、夏の日とはなんだったのだろうか? -
SF要素がそんなになかったね。。。超人物語じゃないか。。。それにヒロイン全然役に立ってない。。。おまけ叙述手法も飛びすぎて話が見えなくなる。。。
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面白かった。ただ、ヒロインがただの白痴みたいな感じでなんで主人公が惹かれたのかいまいちピンとこなくて共感できなかった。それと、あーやっぱりこれホモネタかよと思って苦笑いした。超能力持ったスーパーヒーロー達をスパイにするって画期的な設定で楽しめた。あと、20世紀の歴史の重要シーンをパッチワークのように描いてて楽しめた。ただ、訳が苦手。最後まで。