- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488757014
作品紹介・あらすじ
第2回創元SF短編賞受賞作に始まる幻惑世界全4編。卓越した造語感覚と、圧倒的なイメージ喚起力を駆使して描かれる異形の未来。現代SFの到達点にして世界水準の傑作!
感想・レビュー・書評
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全然読めなかった。序盤で脱落。文章もその繋がりも意味が分からないし、語彙も意味が汲み取れない。自分にとってこれを読むことに時間は使えない。
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凄かった。いまは存在しない、でもいまとは独立でもない、そんな概念、存在で一冊の本が埋め尽くされていた。馴染みのない概念が多すぎてとにかく読むのに骨が折れた。でも、ここに一つの世界があるように思えて、まずはようやく一回通読することができた。積んでいるものを進めたいけれど、早いうちに二回目を読まないといけない気がする。
解説を読まなければ、一体この小説は何だったんだ、というところで終わっていた気がして、解説が解説の役割を果たしている、解説に求められるハードルのとにかく高い小説だった。解説は星5だと思う。
221029 -
文体に慣れる必要があるけれど、独特な世界観がやみつきに!表題作「皆勤の徒」が一番好きになった。学園モノテイストな話もあったが、読者に媚びず、これからも作者の想像力を爆発させていって欲しい。
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・2010年代ベストSF第1位
・第34回日本SF大賞受賞作
という帯に惹かれて購入。
読後の感想は「モツ風味のタコ」
近年これほど読みづらい小説を知りません。「わざとか!」と、言いたくなるレベルです。とにかくオリジナルの造語のオンパレード。ストーリーも理解し難い。しかも内容はグロい。
いやぁ、呑み込みづらかったな~。
とある世界を4本の短編で表しています。
最初に来る表題作の「皆勤の徒」が最も難解です。 -
異形の未来世界を描く連作短編集。とにかく漢字の造語に圧倒される。見た目、発音、文字自身の持つ意味が混然となって新たに作り上げられた「言葉」として頭に入ってくらくらする。絵にしてしまえば(本には作者自身の手による挿絵があるが)ペクシンスキーやギーガー、弐瓶勉らの描く世界の延長線上にあるものなだろうと貧困なイマジネーションの限界の中で感じてしまうのだが、それをオリジナルの言語で語られることで非イマジナルというか超イマジナルというか、具体的ではあるけれど像を結ばない世界が頭の中で出来上がっていく。読んだというより体験したという方が近い感覚(昔に読んだ筒井の「虚航船団」を思い出した)
頭の中で音読しないと文字が読めないので、造語の読みを覚えられず読むのに大変苦労したがその価値はあった。
収録作の中では表題作である「皆勤の徒」が一番良い。解説などでは「蟹工船」と評されていたけど、自分の中では初期の「ダメおやじ」が頭に浮かんだ。この世界感でサラリーマンの悲哀を描くという発送が絶対に頭おかしい。文句のない大傑作。 -
全然意味分かんなかったけど、めちゃくちゃおもしろかった。意味は全く分かんないけど。
「洞の街」が一番好き。ももんじ可愛い。外回り怖い。 -
初伝法。読み終わるのに一ヶ月くらいかかってしまった・・。造語ばかりで取っ付き難く、映像を上手く脳内変換が出来なかったため少しも面白くない。円城塔氏に“人類には早すぎた作品(のようなこと)”と言わしめただけはある。どうやら私にも早すぎたようだ…