- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784490106480
作品紹介・あらすじ
古代最強の帝国はどのように誕生したのか、そこで人々はどのような暮らしを営んでいたのか、永遠の都ローマの歴史・政治・経済から、人口・寿命・結婚など素顔のローマ人の生活まで、今もなおヨーロッパ世界の基盤となっている古代ローマの多様な世界をさまざまな視点から解説。
感想・レビュー・書評
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タイトルから想像される網羅的な字引きではない。
これから「ローマを知ろう」とする読者に対して、歴史・制度といった基礎知識にプラスして、人口・ライフスタイル・経済と言った当時の社会を概観することで、古代ローマに関する幅広い知識欲を喚起する「読み物」と言った書物。
具体的には、史料論、人種と社会身分、政治制度、小史、帝国論、人口、寿命、ライフサイクル、経済という9章から成っている。
「事典」を謳うだけあり、各章とも細かい項目ごとの簡潔で分かりやすい説明が続くが、それがしっかり織り重なって、次から次へと古代ローマ社会を描き出していく「読み物」としても成立しており、楽しく通読できる。
もちろん末尾の索引をもとに辞書的な使い方も可能だが、著者自身網羅性よりも読者の興味喚起に重きを置いたと語っている。
古代ローマの入門書や通史に触れて、より深く知りたいと感じている人にとって、更に興味関心の幅を広げることができる良書。
初学者から「古代ローママニア」に向けた橋渡しの一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古代ローマを知りたいと思い読んだ。
漠然とローマに関心がある自分にぴったりの本だった。
図版が多くビジュアルで理解できるのもありがたい。
章ごとの内容は以下の通り。
・史料の種類と限界(第1章)
・人の分類と身分制度(第2章)
・政治制度と組織(第3章)
・歴史(第4章)
・帝国と戦争(第5章)
・人口と暮らし(第6章)
・寿命と死因(第7章)
・誕生から死までのライフサイクル(第8章)
・経済と産業(第9章)
「古代ローマならどうだっただろう?」と今の社会や自分の生活と比較して楽しめます。 -
普通の辞典ではなく、古代ローマの歴史、生活、社会を知る事が出来る。古代ローマを知るには、最適な一冊。
古代ローマ人の結婚や相続、産業など、面白いと同時にびっくりするくらい、進んでいる。2000年前とあまり変わっていないことに驚愕した。 -
「古代ローマ」というモノについて、官職名や用語、当時のライフスタイルまであらゆることを、色々な項目で紹介。「事典」だけあって各項目がわかりやすく簡潔にまとめられています。用語からも調べることができ、大変便利。後ろの参考文献一覧も充実。超お勧め。
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古代ローマを知る入門及び出発点として最適