小泉改革の政治学

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492211892

作品紹介・あらすじ

首相が指導力を発揮しうる条件とは何か。不良債権処理、予算編成など、小泉政権の政策過程を分析し、「強い首相」論をより深く検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に面白い作品。
    従来小泉首相については「新制度論」や「パーソナル」な側面から「強力な首相」として論じられることが多かった。
    しかし上川はこうした「強力な首相」は2005年総選挙になるまで待たなければならず、実際の政策においては譲歩を迫れることが多かったと指摘する。

    詳しくはレジュメ!

  • 首相が閣僚を一本釣りで指名するようになったからと言って閣僚が首相の言いなりになるわけではなかった。柳沢金融大臣は不良債権処理の加速化を求める小泉の意向に反して、公的資金の再注入を否定し、銀行検査を厳格化しようとはしなかった。小泉が金融庁の方針を転換させるには柳沢を更迭するほかなかった。
    どの政治家が閣僚として有能なのかを判断し、その人材を活用することが強い首相になる条件。

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著者プロフィール

大阪大学教授

「2020年 『政治経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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