新卒無業。―なぜ、彼らは就職しないのか

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492260647

作品紹介・あらすじ

本当に学生たちが就職しなくなってしまったのか?放置すればさらに問題は複雑になるだろうし、簡単な対策で解決できる問題でもなさそうだ。新卒無業の周辺で起こっていることについて、当事者である大学生や高校生と考える。

感想・レビュー・書評

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  • 大学に行く人が増えたなーって思っていたが、本当に大学の枠そのものが広がっていたんだ。と納得。また、もう戻れないけど、自由って大変なんだなって思う。エスカレーターではないが、ある程度決まっていた時代のほうが実は迷いがすくなかったんだろう。今は自由の名のもとに、選択肢があるのはいいが、何をすればいいかわからない人も多くいるんだろうと改めて思った

  • 書かれた時期(2002年)の就活状況をピンポイントで記録した本。
    就活xこの時期というピンポイントぶりなので、そこの掘り下げ具合は凄い。
    相変わらず提言と書かれている内容には非現実的な内容が多い。

  • 新卒無業の私。

    大卒じゃなくても子供を持つ親にとってもタメになる本だろう。高校での就職システムは進学校出身者には知らない世界である。

    「普通に卒業後普通に働いている人は四人に一人」であることが、進学率と三年以内離職率とのカンタンな計算からわかると、ハッとさせられると同時に少し救われる思いがある。

    ドットジェイピー佐藤大吾氏の前身団体からの動きや、アイセック、YOSAKOIソーラン祭などの学生団体の系譜、ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂの滝本竜彦、など身近なキーワードが出てきて非常に読みやすかった。

  • 2002年の本だが2013年の今でもわりと読める内容です。

    著者は何の展望も持たない場当たり的なニートやフリーターの増加を危惧しており、社会構造の変化や教育システムの問題を事例を交えて指摘していく内容です。

    確かに著者の指摘通り社会構造の変化や教育システムの問題は大きいと思うが、根底には『めだかボックス離れ理論』が働いていると思いました。

    つまり、「どうせ頑張っても手の平をかえされるから、真剣に考えるだけムダ」という諦めムードが若者世代に蔓延しているのではないかと考えました。

    また、著者は子どもが『やりたいこと』を見つけられる教育制度を導入するよう訴えていますが、僕は反対です。

    そもそも、『やりたいこと』に打ち込める人は余程余裕がある人(経済的or才能的に)に限った話しで、大多数の人には該当しないのではないかと思います。

    大多数の人にとって仕事とは自己実現のためにするものではなく、報酬を得ることが主たる目的として取り組むものではないでしょうか。

    なので、ネガティブなフリーターやニートを撲滅したいのであれば、『なぜ働くのか?』ということを理解させる教育制度を導入したほうが効果的ではないかと思いました。

  • キャリアカウンセラーを目指す身には多いに参考になった。若年者の就労に対する動機付けをいかに体系的に行っていくか。考えられる手段はたくさんある。

  • 06130

  • 新卒に関する本。
    まあちょっと古いこともあり若干ズレは感じる。
    就活のバカヤローの方がおすすめ。

  • 同じリクルート(出身)の人が書いた本で『大卒無業』という本があったけどその本とは趣旨が全然違う。この本では大学(高校)を卒業しても就業しようとしないいわゆる「フリーター」「ニート」の心理を分析し、このような心理状態を作り出した社会・環境について論じられている。客観的に書いているつもりなのだろうが行間には「就職しない学生はよくない」という思想が見え隠れする。大学進学があたり前になった今、自分の進路について真剣に考えないまま就活に突入する人はかなり多いんでしょうね。そんな人にオススメです。

  • 図書館の期限が来たので途中で返しちゃいました。。今度続きを読んだらまた。

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著者プロフィール

リクルートワークス研究所アドバイザー。株式会社職業能力研究所 代表取締役
1983年一橋大学経済学部卒業。同年株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)入社。人材総合サービス事業部企画室長、地域活性事業部長などを経て1999年にリクルートワークス研究所を立ち上げ、所長に就任。2010年~2012年内閣府参与を兼任(菅内閣、野田内閣)。2011年専門役員就任。2012年人材サービス産業協議会理事就任。専門は、人材マネジメント、労働政策、キャリア論。

「2023年 『一人ひとりを幸せにする 支援と配慮のマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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