住宅市場改革

制作 : 島田 晴雄  住宅市場研究会ワーキンググループ 
  • 東洋経済新報社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492394083

感想・レビュー・書評

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  • 著者は慶応大学経済学部教授。
    ”中古・賃貸・リフォーム市場を活性化せよ”という本書。日本の住宅市場は先進諸国の中で異色らしい。中古住宅市場の規模が極めて小さい、中古住宅がすぐにただ同然になってしまう、といった点などである。私も、家が20年経つとほとんどただ同然になって、すぐに取り壊されたりするのは不思議だったが、これは日本の、特に戦後の、高度成長期に生まれた傾向らしい。戦前の日本はもっと大事に家を使っていたとのことである。

    私も一時期中古住宅を探していたことがあるが、確かに物件が少ない。そしてある程度古くなった住宅は”古屋”扱いにされ、売り物扱いではなくなり、取り壊し前提になってしまったりする。まあ不動産屋は利ざやの大きい新築を売りたいからこういう構造になってるんだろうな、と思っていたが、日本でも欧米並みに中古市場が活性化すると良いと思う。

  • 日本における中古住宅流通市場の拡充の必要性と、改革案をまとめた本。

    本の構成としては、最初の総論で大事なところは全部言ってしまっているので、最初の40ページを読んだだけで物知りになった気分になれるという点ではお手軽。
    残りの部分はすべて事実の列挙(解決策が記されているはずの最終章ですら実際の政策の紹介にすぎない)なので読まなくてもいいが、資料としては役に立つ。

    政府の諮問機関が出版しているので、ややプロパガンダ臭がするが、住宅市場の現状を把握するにはコンパクトでいいと思う。

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