- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492443088
作品紹介・あらすじ
発展途上国の貧困を削減することは、現在、国際連合や世界銀行など国際社会における援助政策の最終目標に位置づけられている。その中で、貧困削減目標の核心の1つとして基礎教育の普及があげられ、教育に代表される人的資本蓄積に注目が集まっている。本書は、貧困削減の鍵として人的資本の蓄積が果たす役割や、その役割を効率的に実現するために望ましい政策・制度設計について、ミクロ・マクロ両面から理論的・実証的に分析したものである。特に、ミクロ計量経済学のアプローチを貧困削減政策に応用することで、理論的に厳密であるだけでなく、開発途上地域の家計や教育従事者の行動について客観的に分析することが可能となっている。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F指定 371.3A/O88k/Yamasaki
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教育開発の様々な効果について、実証研究を加えている。教育の経済効果や教育投資に興味のある人ならば、有益な本になると思う。ただし、計量経済学の手法を用いた分析を行っているため、ある程度の経済学・統計学の知識がなければ理解するのは困難であると思われるし、本書の実証研究の成果をどこまで一般化できるのかの疑問も残った。
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「貧困削減目標の核心の1つとしての基礎教育の普及」に特化した経済学(とくにミクロ計量経済学)的教科書。経済学、というとついつい専門外で避けがちな僕ですが、問題は結局いろいろなところで繋がっていることが分かります。
さりげに日本・韓国・アメリカの比較だったり、フィリピンやケニア、エルサルバドル、パキスタン等での事例研究も豊富で、比較教育学的な視点でも楽しめる作りです。 -
開発教育に興味があった。
教育と経済発展を結び付ける・・・。
教育でもマクロな視点です。