ロジカル・シンキング (Best solution)

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492531129

感想・レビュー・書評

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  • 非常に参考になった。この手の本では古典に位置付けられると思うが、今なお読み継がれる理由が分かる気がした。理解しやすいうえ、読んで終わりではなく実践に生かしやすい。


    コミュニケーションで大事なのは、相手にとって伝えられることが期待されている「メッセージ」になっているか。
    「相手を説得するための論理と、思考や検討のプロセスとは異なるものだ」p200

    メッセージの構成要素
    ・課題
    ・答え
    ・相手に期待する反応

    コミュニケーションの目的は相手に何らかの反応をとってもらうこと。どんな反応を相手から引き出せれば成功と言えるのか?の答えをあらかじめ用意しておく。

    説得力のないメッセージに共通する欠陥は、話の飛び、話の明らかな重複、漏れ、ズレ。これらを解決するのがMECE。
    MECE:ある課題や概念を全体集合として、それを大きな漏れや重なり、ズレがない部分集合に分けて考えること
    MECEは答えの全体とそれがどのような部分から構成されているのかが明示されるので、分かりやすい。MECEの切り口が多いほど相手を説得する選択肢が持てる。

    sowhat?:手持ちの情報や材料の中から「結局どういうことなのか?」を抽出する作業。
    whyso?:sowhat?した要素の妥当性が手持ちの情報できちんと説明できることを検証する作業「なぜそう言えるのか?」「具体的にはどういうことか?」

    観察のsowhat?:提示した事実を全体集合としてそこから言えることを要約する作業
    洞察のsowhat?:ある状況を示す複数のデータからそこに存在するであろう一定のルールや法則性を導き出したりなど、ある情報から、それとは種類の違う情報を引き出す作業

    論理パターンは2つのみ。これらをマスターすればどんな課題に答える場合にも自在に論理構成することができる。
    並列型: 結論を頂点に、それを支える複数の根拠、もしくは結論が何らかのアクションを示す場合は方法が縦方向にはsowhatの関係で階層化されている。一方、横方向には同一階層内にある根拠もしくは方法がMECEな関係で構造化されている。

    解説型: 結論を頂点に縦方向にはsowhatの関係で階層化されている。一方の複数の根拠は常に3種類の要素がありそれらが事実→判断基準→判断内容の順に並んでいる。

    一つの課題に答えるとき、多い組み合わせが次の2パターン
    A:全体の論旨は解説型。各論は並列型
    B:全体の論旨は並列型。各論も並列型

    二つの課題に同時に答えるときはそれぞれを組み合わせて使う。

  • つまらない。後半は流し読み。

  • コミュニケーションの基礎を難しく学べる笑

  • ・コミュニケーションの原点は「課題」と」テーマ」
    ・ミッシーMECEの思考整理
    重複することなく漏れがない
    ・so what? why so

  • 【星:4.0】
    ロジカルシンキングについて体系的にまとめられている教科書的な内容。

    学ぶべき記述をMECE・So what/Why so・並列型・解説型の4つに絞っているため頭に入りやすいのも良い。

    また、コンサルタントなどの文章・提案資料を素人目線でチェックするという著者の生業からだろうか?内容にどことなく好感が持てる。

    全体としてよくまとまっておりいい本だと思う。

  • ロジカルシンキングの基本を学べる。反芻する事で理解が進む。一読では完全理解しない。

    「解説型」と「並列型」の使い分けがまだ理解できない。

  • ロジカルシンキングの王道。日本人が書いているので読みやすいかも。
    #実践しきれてないけどロジカルシンキングを知るための良本ですシリーズ⑤

  • 論理的に考え、伝える為の指南書。
    論理的コミュニケーションには、課題(テーマ)、相手に期待する反応、課題(テーマ)に対する答えが必要とされる。これらを論理的に構成するには、並列型と解説型の2つがあり、それぞれどう使い分けるのか具体的なケース(練習問題)を付録して解説する。

    練習問題の解説が不十分だったので、星4とした。

  • 思考法というより行動論?

  • 一見当たり前の内容に思えるが
    やはり論理的な考え方は最初から無意識に出来るものではない。

    ・課題(テーマ)を明快にすること
    ・体系だった道具立てを知る事
    ・訓練すること

    多くの人が陥りやすい間違いも、10年以上エディティングに携わった著者が指摘すると説得力がある。

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著者プロフィール

照屋 華子(テルヤ ハナコ)
コミュニケーション・スペシャリスト
コミュニケーション・スペシャリスト。企業におけるロジカル・コミュニケーション定着のためのサポート提供とともに、論理思考やロジカル・コミュニケーションに関する研修を多数企画・実施している。ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授(経営学研究科経営管理専攻経営管理コースで卒業研究担当)、首都大学東京大学院非常勤講師(経営学研究科経営学専攻経営学プログラムでロジカル・ライティング担当)。東京大学文学部社会学科卒業後、株式会社伊勢丹(当時)広報担当を経て、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。同社でコンサルティングレポート等の論理構成・日本語表現にアドバイスをするエディティング、コンサルタントや顧客企業対象の論理構成に関するトレーニングに携わった後、独立、現在に至る。著書の『ロジカル・シンキング』(共著)と『ロジカル・ライティング』(ともに東洋経済新報社)はロングセラーとなっている

「2018年 『ロジカル・シンキング練習帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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