戦略力を高める ―最高の戦略を実現するために

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492532690

感想・レビュー・書評

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  • 戦略力を高めるには?

  • トークスCDで要点を耳勉。
    とても勉強になった。

  • わかりやすいが、一般的な内容。若手社員向け。

  • 今期の私は戦略力を高める必要があるので、その通りの題名の本を手に取ってみた。著者によると戦略力を高めるためには以下の4つの力が必要だという。
    1.環境変化の先の先を読む力
    2.あるべき姿を描く力
    3.自分を見つめ直す力
    4.道筋をつくる力
    これらについて、考え方のモデルとか実例みたいのが少しずつ書かれているけど、いまいちピンと来ない。1つ1つの文章は理解できるけど、それらを集めてみても背後の論理が読み解けなくて、どうすればいいのか分からない。私が用いる言語とフィットしていないのだと思う。「あるべき姿」って、私にとっては「肉体的にも精神的にも耐えがたい苦痛を味わうことなく、お世話になっている人を裏切ることなく、平穏に1秒でも長生きする」ことなんだけど、この本が扱う内容とはちょっとずれている気がする(ちゃんと理解すれば、そうでもないのかも知れない)。戦略と言う意味では、「今を生きていたら実は戦略的に最適だった」というのが私の理想だけど、それを実現するにはどうしたらいいんだろうね?

  • 異なる経営学説を図にプロットして比較! 斬新です

  • (S)
     「将来のあるべき姿と現状をつなぐ、ビジネスにおける海図を描きつづける力」を戦略力と定義し、それをどう高めるのかを解説した本。
     戦略力は「環境変化の先を読む力」「あるべき姿を描く力」「自分を見つめ直す力」「『道筋をつくる力」の4つからなっており、それぞれをどう活かし「海図」を描くのかが説明されている。
     こういう本にしては珍しく、経営戦略論の歴史に少し触れ、それぞれがどのような特徴で誰にウケが良いのか、といったことを説明している。
     最後の章では、戦略実行のフェーズでの考え方や周囲との関係の作り方について説明している。
     経営戦略や事業戦略をについて、1冊の本にすべてを書くことは不可能だが、今まで読んだ中では最も網羅感がよかった。

  • 今の自分とあるべき姿をつなぐ「海図」を絶えず意識して修正を加えていく「戦略力」の方法論を説いている。様々なフレームワークが紹介されており、意外なほど使われていないと指摘。自分は「海図」が明確に描けていないが、たとえそれがあるしても、絶えずそれが正しい進路になっているのかを確認すべしと思った。目的地はいつ変わるか分からない。

  • 戦略をどう立てて行くのか
    特に変化も激しい時代にミドルアップダウンで何をどう捕まえて考えれば良いのかについて述べた本。
    初めて見たという内容は少なかったが、よくまとまっており、読みやすかった。
    以下に、目次にそって、著者の主張を整理する。

    第1章 翻弄されるビジネスマン

    ・環境変化のなか、環境を客観視し、物事の本質と心理的な要素を明確に分ける姿勢が必要
    ・流される感覚は、決めることの放棄の裏返し。
    ・対処療法は問題の本質に蓋をする。
    ・「あるべき姿」「現状の正しい認識(変えるべきもの、変えてはダメなもの)」「道筋(戦い方)」
    ・常に「海図」を描き続けること

    第2章 「海図」の品質がすべてを左右する
    ・5つの落とし穴
    1.空間的な広がりが不十分
    →自分に影響を与える範囲を見極める
    グローバルに
    2.環境変化を読み誤る
    →顧客の水面下の動きに追随、リードして行く
    自社の強みの喪失、ブルーオーシャンの見落としに注意
    3.因果の連載を読み切れない
    →外堀を埋められないよう思考の幅を広げる
    4.成功体験にとらわれる
    →同じやり方に固執しない
    5.問題の裏返しは答えではない
    →なぜなぜで真因から真の解決策
    ・いい解答にはいい設問が必要
    問題設定が重要
    ・トレードオフからトレードオン

    第3章 「戦略力」を構成する「4つの素力」
    ・未来は確率の世界
    将来の変化を引き起こす要因=ドライバーを明らかにする→鍵となるドライバーを2つに絞り込む→ドライバーの幅の広がりを想定し、シナリオをつくる
    ・構造理解が重要→自分化と単純化で考える
    ・あるべき姿を描く big hairy audacious goals
    1.自社が世界一になれる部分
    2.情熱を持って取り組めるもの
    3.経済的原動力になるもの
    ・競争優位→持続的競争優位(組織に深く根ざしたもの、時間をかけてできた見えざる資産、自分でも分かりにくいもの)
    ・道筋をつくる力
    着眼大局・着手小局
    ゲームのルールを変える

    第4章 「海図」のつくり方
    ・3Cなどのフレームワーク、計画⇔創発、ポジション⇔資源
    ・4つの戦略学派
    1.計画=アンゾフ流
    道筋を中心に見据えた考え
    2.創発=ミンツバーグ流
    ミドルマネジメント重視、あるべき姿から見る
    3.ポジション=ポーター流
    現状認識から、いかに自分を有利な条件におくか→「交渉力」と「障壁」
    4.資源=バーニー流
    現状認識から、「歴史的経緯」「スラック資源」の見つけ出し「不均衡発展」


    第5章 質の高いリーダーをめざして
    (志)
    ・ミドルアップダウンへの強い意思
    ・オンリーワン
    ・偶然を必然に
    (学)
    ・少しだけの無理を持続的に続ける→人、組織の能力を高める
    ・仮説思考とゼロベース思考
    (力)
    ・意見に認識と事実(数字)を加える
    ・三現主義
    ・組織改革の6つのドライバー
    1.組織の形 2.プロセス 3.コミュニケーション 4.評価と褒賞 5.儀式 6.教育

  • 読了。[2010/06/13]

  • 全般的に書かれている内容が悪い意味で平易。
    また、書かれる順が悪く、もっと構成に改善する余地があると感じた。読んでいる途中に、なぜ今これが出てくる?と思うことが何度かあった。

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著者プロフィール

筑波大学ビジネスサイエンス系教授
1965年生まれ。東京大学教養学部卒、東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。マサチューセッツ工科スローン経営大学院(MBA)。ベイン・アンド・カンパニー、デル、スターバックス、ローランド・ベルガー等を経て、2017年より現職。

「2022年 『ビジュアル ロジカル・シンキング<第2版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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