仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492555552

感想・レビュー・書評

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  • 仮説思考 内田和成

    ■早い段階での仮説が大事
    ・情報を全て調べ尽くすという仕事の進め方はうまくいかない。
    ・早い段階で仮説を持つ
    ・何も実行しない事が大きなリスクになる。
    ・情報収集を続け、意思決定のタイミングを遅らせるわけにはいかない。

    ■仮説思考で問題解決のスピードを早める
    ・答えから発想する。
    ・情報で先を読む先見性、決断力、実行力が必要
    ・情報を集めることより、限られた情報から解決策につながるいくつかの課題にフォーカスし、それを検証する事にエネルギーをつかう。
    ・実験をする前に論文を書く
    ・仮説思考で最初から自分なりにある程度まで踏み込んだストーリーを組み立てる。
    ・広くて浅い分析より、ある一点を深く調べたレポートのほうが本質に迫れる可能性が高い
    ・プロジェクトの答えを半分の時間で出し、大まかに全体を結論づける。
    ・幹の話が描けると、仕事もスムーズに進む

    ■構造化する
    ・今回のストーリーをこうゆう内容で作り、こうゆう構成で仕立てようという全体のシナリオ
    ・ストーリーは、現状分析/結論/提案の3つ

    ■全体像を見渡す
    ①自分が何を考えているかが明白になる。
    ②既に分かっていること証明されていることがわかる
    ③何が足りないのか、そのためにどんな情報収集や分析が必要かわかる

    ■聞き手の立場で再構成する
    ・プレゼンを通して成し遂げたいことを明確にした上で、そのためには何をどうゆう順番で話せばいよいかを逆に考えていく。
    ・結論化が考えていく
    ・お互いの間に「共感」を生み出すことが必要
    ・自分の仮説を理解してもらい、かつ納得して腹に落としてもらうためには、どうゆう順番で語るのが良いかにも注目

    ■インタビューの目的
    ・仮説を構築にはインタビューが有効
    ・目的をきちんと理解する
    ①業界・業務を理解する
    ②問題を発見・整理する
    ③仮説を構築・検証する
    ・本当に正しいか検証していくためにインタビューを利用する
    ・フィールドインタビューは宝の山。そこで何が起こっているかを知ろうとする姿勢が重要
    ・相手に経緯を払って話す

    ■ひらめきを意図的に有無
    ①反対から見る
    ②両極端に降って考える
    ③ゼロベースで考える

    ■良い仮説
    ・掘り下げられている
    ・アクションに結びつく
    ・大きな問題と小さな問題に分ける

    ■ディスカッション
    ・必ず自分なりの仮説を立てておき、先にぶつける
    ・仮説を否定せず、進化を目指す
    ・議論は負けるが勝ち
    ・メンバーは偏らない

  • 読むの多分2回目だけど、
    なかなか実践できてなきんだよなあ。
    書いてある事は全面的に納得できます。
    あとはカラダに染み込ませたいです。

  • 著者はボストンコンサル出身者。問題解決ついての本。情報を網羅してから判断するのではなく、仮説を立てて前に進める思考法。フレームワークにこだわらず具体例で記載されており読みやすい。
    情報を集めるだけ集めて、その後、結論に向けて前に進まなくなったことがある人はぜひ。
    第5章の「相手の眼鏡をかけて物を見る」「上司の意思決定をシミュレーションする」は実務で役立つ考え方。(矢野)

  • 仮説を立てることで結論まで近道で行ける。
    意識して仮説思考をすることで、仮説の精度も上がる。

    仮説思考そのものは誰もが日常生活や仕事でやっている事だとは思うけれど、それを意識的にやることで鋭く磨いていくというところが、なるほど!と思った。

  • ・エントロピーは不確実性のこと
    ・分析、調査をする前にある程度自分の中で答えを出し、それに、基づいて分析、調査を始める
    ・ストーリーを想像するときに大きな問題と小さな問題をごっちゃにしない
    ・質問力、深掘りした質問をする
    ・仮説は否定せず、アドバイスする
    ・議論は相手の話をよく聞く
    ・因数分解による分析
    ・なぜを5回繰り返すと原因ではなく真因が見えてくる

  • 「きっとこうなるはずだ」という仮説を立ててから、試してみる方が、見落としてしまいがちなことも、確実に学びに変えられると思った。
    そうならなかった時に、なぜそうならなかったんだろう?と考えることもできる。

    「よい仮説は、経験に裏打ちされた直感から生まれる」
    仮説を立てるには経験を積むことが大切で、どんどん仮説を立てて検証することで仮説を進化させていく。
    仮説を立てずにやっていたら、同じことでも仮説思考の経験にはならない。

    「相手の立場に立って考える」
    ということは大切だし、チームプレーの職業についている限り必要だと思った。
    相手が何を求めているのか、何に困っているのか不安なのか、それも含めた上での物の言い方があるし、進め方があると思う。

    「自分が上司だったら、どんな判断をしたか」
    これを考えることで、仮説思考のトレーニングにもなるし、将来リーダーになるためのトレーニングにもなる。
    上司がいるから、上司が決めるから、と自分の思考を止めないこと。

  • マナブさん推薦

  • ビジネスに唯一解はないのだし、調べつづけてもきりがない。
    いい仮説を、はやく立てて、検証していくことで、仕事ができるようになる。

    冒頭から明快で、学びがある。
    新人のときに読んでおけばよかったなぁと思うし、若い人にすすめたい。

    答えがないことに、自分なりのその時点での答えを言うって勇気がいるし、学校教育の延長だと、それをやらないといけないことに、なかなか気付けないと思う。

  • 問題解決の思考プロセスとして、非常に納得がいく内容だった。

    網羅的に調べるのではなく、仮説を立てて、立てた仮設に対して検証を進めることで、効率的に問題解決を図ろうという考え方。

    仮説→実験→検証をとにかく細かく早く回す、そうすることで良くも悪くも成果が出る。
    良ければ続行だし、悪ければこれはダメだったから違う方法に変更、というように次につながる。

    一方で、仮説の規模感にもよるが、これを企業でやろうとすると、失敗を恐れてたり、失敗を一切許さないような雰囲気だと難しいのではとも思う。
    失敗を認めて、むしろ失敗してくれたことをありがとうと言えるくらいの土壌が必要。
    それと仮説を何回も実施する体力も必要。

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著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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