- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784496056635
作品紹介・あらすじ
三越は2023年に創業350周年を迎えた。元禄時代の1673年(延宝元年)に三井高利が江戸に進出、「店前売り、現金掛値なし」という画期的販売方法を生み出した。以来、現在に至るまで、営業面・制度面など、さまざまに革新的取り組みを行い、折々の経営者と社員たちが、その役割を果たしてきた。明治期の「デパートメントストア宣言」など、経営史に名を残す施策にも改めてスポットを当て、百貨店業界のリーダー企業の輪郭と内容を書き記すものである。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架:673A/Mi89m//K
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日本を代表する百貨店といえば三越。
その三越は今年で創業350周年を迎えた。
長い歴史の中にさまざまなことが詰まっている。
日本橋本店の歩み、地方や海外での展開、戦前の取り組みとしての食堂、広告戦略などいろいろな角度から三越を見ている。
三越と同じような百貨店と思われるのが高島屋だ。
著者は両者を比較している。
高島屋は、東西の大都市のターミナルに総合型百貨店の大型店舗を複数構え、地方都市に都市型上質MDストアを、大都市郊外SCにもテナントを出展を複数試みるなど店舗戦略がしっかりしている。その後も店鋪閉鎖がほとんどなく着実に店舗運営がしっかりしている。
それに対して三越は、店舗戦略が体系的でなく、店舗運営で失敗している事例があるという評価をしている。
今の百貨店業界の厳しさからは、かつてパリに3店舗あったなんて信じられない。
西武百貨店池袋本店を見れば分かるように、厳しさを増しているが、これからどうなっていくのかな。