LEAN IN: 女性、仕事、リーダーへの意欲

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532198763

感想・レビュー・書評

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  • FacebookのCOOによる書籍。ザッカーバーグの帯に書いてある通り特に女性が多い職場で働く経営者は必読である。積極性と向上心がある男性は職場で好意的に捉えられるが、女性は男性だけではなく同性からも嫌われる事が多々ある。それは現代社会の構造上の問題と歴史的な問題を含んでいる。彼女自身はフェミニストと言っているが我々が考えるフェミニストとは一線を画している。

  • 今だけでなく未来のためにも、女性だけでなく男性にもぜひ読んでほしい。「成功と好感度は男性の場合には正比例し、女性の場合には反比例する」「母親にとって、罪悪感のマネジメントは時間のマネジメントと同じくらい重要」「達成可能な目標を定めることがしあわせになる秘訣(中略)完璧をめざすのはやめ、持続可能で実現可能な目標を立てよう。(中略)私の目標は、子供たちがしあわせで、元気に成長すること。聖パトリックの日に緑のTシャツを着せるのは、そうできればいいけれど、できなくてもいい。」元気をもらって前向きな気持ちになれた。

  • 24.2再読
    内容忘れてたので新たな気持ちで読んだ。米国でもバイアス強いのだと驚き。強いけど泣いたりこの方ももがいてたのだなと思うけど、やっぱり次元の違うスーパーウーマン感がある笑 働こう、働き続けよう!というエールを感じた。


    ◼️

    Facebook上位幹部の女性の自叙伝的なお話。最近若い層は女性も増えてきたけど確かにまだ圧倒的男性社会の日本、まさかワースト扱いされているとは知らなかった。そんな世界で働いているからか「そこそこでいい」と私も上昇志向にかけた働き方をしているかもしれない。家庭重視なら仕方ないと思っていたけど諸外国はもっと女性もぐいぐい働いて家事は夫やアウトソーシングの助けを借りてるのかな。本を読んだり聞くだけではその辺の文化は分かりかねるけど、とにかく今の自分の環境とは異なる点が多すぎて、この本から気づきや刺激を得たかと言われるとハテナ。

    意外だったのはこんな立場の女性なのに自分の優秀さや主張を前面に出したりせず、妊娠中も出産後もコソコソしていたということ笑 妊娠後期に駐車場を必死で歩いて出社していた、定時帰宅が分からないよう細工するようにしてサッと退社していた…などなど。アメリカ、しかもこんなたくましそうな女性でも周りの目を気にしたりナイーブな面を持ち合わせているんだなと思った。

    こういう女性のモチベーションは何なんだろう。とにかく仕事が面白いのか、でもなぜ面白いのかな。どんな障害があっても乗り越えようとするエネルギーの源を知りたい。あと、この本を訳した早稲田の教授の女性も尊敬。序盤に短い文章があったけどこの方の考えももっと知りたい。

  • フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグによる本。政治・経済分野で女性リーダーが未だに少ないのはなぜか。よく言われる「ガラスの天井」があるからではなく、女性自身の自己肯定感の低さやどうしても一歩引いてしまうことなどを、著者のこれまでのキャリアにおける実体験や学術研究を参照しながら指摘している。そういう風になってしまうのはもちろん女性の「生まれ持っての性質」ではなく、生育環境だったり学校文化だったり、女性として社会化するなかで身につけてしまうものなのだが。著者はそれらを乗り越えるように女性たちを鼓舞し、実際に乗り越えてキャリアを積み重ねている女性たちの事例も数多く紹介している。就活中など、まさにこれから働こうとしている女性と、女性を部下にもつ男性上司にはぜひ一読をおすすめしたい。
    一歩踏み出し、声を上げることの大切さを説き続ける本書からはたくさんの勇気をもらえるし、女性リーダーを増やすことはとくにこれからの日本にとって非常に重要になってくるのは間違いないが、反面、シェリルのような日々時間との闘いのような生活を実際にしたいかと言われると強く賛同することは私にはできない。一人ひとり、あるいは夫婦での努力だけでは限界があるようにも思える。時間に終われ、仕事に追われ、育児に追われという非人間的な生活はもっとマクロなレベルでの変革が行われない限り解決しないのではないかと思った。

  • ・LEAN INは、主に企業社会で働く女性に向けたメッセージですが「女性が持つ能力や感性はもちろん、視点を活用することによって、私たちが暮らす社会は、より住みやすくなるはず。」という確信が得られる。

     よりよい社会とは、私たちが互いに自然に助け合うことができる社会です。男性には出産や母乳を与えることはできませんが、育児の殆どは訓練しだいで男性にも出来ることばかりです。皆がLEAN INすることで、次の時代を担う世代を健全に育むことができる世界に向かって、一歩踏み出すことができるのです。

    《成功した男は男からも女からも好かれるが、成功した女は男からも女からもあまり好かれない。(中略)男と女は対照的な性格づけをされており、仕事で成功するためのさまざまな資質はすべて男の特性とみなされる傾向がある。》そういわれてみるとそうかも

     序文「日本語版に寄せて」川本裕子氏には…最近、日本の女子学生は「幻の赤ちゃん」を抱いて就職活動をしているという記事が話題になりました。子供も夫も、恋人さえいない段階から仕事と家庭が両立できるかを心配しているという意味です。

     本書では、アメリカでも遭遇するこうした心配に対して「そんなことを早々と心配する必要はないし、ほんとうに辞めなければならないときまで辞めないで」と優しく語りかけています。と書かれていました。社会をより良くするために、LEAN IN(一歩踏み出す)!

     長女夫婦には、まだ子供がいませんが、彼女が抱えている仕事と幻の赤ちゃんは、既に長女夫婦のプレッシャーになっているかもしれません。そして、まだ就活中の(恋人さえいない?)次女は、そこまで考えていないかもヾ(- -;)

  • あーすごくよかった。彼女と、彼女のまわりにいる人たちの力強さを感じた。とくに、彼女の戦いは、第二の(もっとあったのかもしれないが)女性の権利のために戦う運動、という感じがした。

    第一世代の声をあげた世代が、表面上の平等を命懸けで確執したからこそ、このような実質的な男女平等を呼びかける人が出てきたことが、素晴らしいと思った。

    いわゆる先人の女性のキャリアウーマン像が、同性にすら(時に、手加減していると思われたくなくて同性の方に)、強くあたってしまっていたのが、彼女たち個人の問題としてその地位を守りきる必要があった、というのが納得できた。これからの女性たちは、彼女たちのおかげで、手を取り合ってその権利を拡大していく機会にめぐまれる。

    そういう意味では、先人たちを批判すべきでもないし、感謝して続くべきである。性差別問題だけでなく、世代による問題意識の違いというのは、溝を生みがちだと思うが、そのような問題に対する姿勢としてもとても勉強になった。

    とくに自分は父や母の世代に受け入れがたいものを感じる。でも、それは彼らがやるべきことをきちんとやってきたからこそ、芽生えた感情なのだろう。

    また、職場での女性を守るべく徒党を組むということのメリットがあるならば、ひいては、キッチンでの男性を守るべく徒党を組むことのメリットでもあるのだと思う。その点でも頑張らないといけない。女性たちも、男性がキッチンに入ってこようとすることをおそれないようにしなくてはいけない。

    女性の権利を高めるために、何かこれからしていきたい。「女性」のなかにある罪悪感や目立つことの後ろめたさについて、指摘されることで認識し、どうにかそれと戦うという視点を見いだすことができた。

    どのような社会正義を振りかざしても、自分の身のまわりにいる人の力がなければ、実情を無視せず現状に対して取り組んでいなければ、このような問題は解決から遠ざかってしまうと思う。

    大好きな人たちとこの問題について話すことが当たり前になるような、リビングやオフィスを望む。

  • 「幸せとキャリアは両立できる」
    私が前職を退職する頃、「女性は結婚したら、辞める」という方が多数派でした。
    そんな風潮があったとしても、「仕事を続ける」ことを選べたのだけど、
    「辞めるんでしょ?」という空気の中、仕事をすることに勇気を出せなかった。
    環境やタイミングを呪ったけれど、結局は自信がなかった自分の弱さからきたものだと、今は思う。
    今はすこしずつそんな風潮も変わり、選択しやすい環境になったけれど、結婚・妊娠・出産・子育てでの各ステージでの女性への社会・家庭を含めた周りの目はまだまだ仕事を続けていくには厳しい環境にあると感じています。
    社会が会社が家族が変わることももちろん大切ですが、こちらの著書は、あなたが「社会的に成功して影響力をもつこと(引用)」を勧めています。
    けれども決して、「人生には高い地位よりもめざす価値のあることがたくさんある(引用)」ことも書かれています。
    私は女性なので、女性目線でどうしても物事を考えてしまいますが、男性にだって性差別を感じている場面は多い。
    性別に関係なくフラットに選択できる世の中を築いていこう。

  • 男性は将来を期待され評価されるが、女性は過去の実績で評価される、男性は上司へのアピールが上手いが女性は自分に自信がない人が多い。物凄く共感。
    女性活躍と騒がれているが、評価する上の人は男性ばかりで、その奥様も専業主婦の人が圧倒的に多い。
    そんな上の人たちが、本当に女性を評価できるか疑問に思っていたが、この本を読んでやっぱりバイアスが掛かることってあるよねと思った。それはそれで仕方なし。未婚、既婚、子あり、子なし、性別に関わらず、皆が同等に活躍できる時代は自分たちが作るしかない。

  • 勇気が出るし、うまくいく交渉の仕方などすぐできるビジネススキルも役立つ。

  • 男女の差はほとんど意識していなかったけど、無意識のところにたくさんまだ差があって読んでいてこれも、あれも、とモヤモヤしてきた。
    こんなに最前線で働く女性もほとんどの女性と同じような悩みを抱えていたのは驚いた。

    「辞めなければならないときまで辞めないで」
    今の自分は独身なのに、なぜかまだわからない未来を心配してキャリアにブレーキをかけてたかもしれないと、ハッとさせられた。
    もしチャンスがあるのなら、あれこれ考えずにチャレンジしていきたい。

    あと、これからは最後まで手を挙げることを意識してみる。

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著者プロフィール

フェイスブックCOO リーン・イン基金理事長
フェイスブックに加わる前は、グーグルでグローバル・オンライン・セールスおよびオペレーション担当副社長、財務省首席補佐官を歴任。マッキンゼーでコンサルタント、世界銀行で調査アシスタントとして働いた経験もある。ハーバード大学にて経済学の学位、ハーバード・ビジネススクールにて経営学修士(MBA)を取得。

「2018年 『LEAN IN(リーン・イン)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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