上司が壊す職場

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532263621

作品紹介・あらすじ

産業カウンセラーである著者は見た。
メンタル不調者が多発する職場には、同じ傾向を持つ上司が闊歩していることを・・。      

本書は、部下を不調に追いやる危ない管理職の共通項について説く   
2016年に刊行し6万部を突破した同著者の『心が折れる職場』の姉妹作とも言うべき1冊である。 
  
危険な上司は、普段の行動からも見受けることができる。  

たとえば、   
・大声で電話する、電話中に席を立っている
・机の上が異常に整頓されていたり、異常に汚かったりする
・服装や食事にまったく関心がない
・どうでもいいことに異常にこだわる   

こんな兆候のある上司は、危険度が高いという。

本書では、数々の実例から、職場を壊す上司の傾向を語るのみならず、    
グレーな上司が君臨する職場で、部下が、あるいは経営者がどう対処すればよいかについてアドバイスを送る。

感想・レビュー・書評

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  • 危険な上司の分類論。データ的なものではなくて、著者の経験則によるもの。その点理論的には不十分であるが、至極納得できる内容になっている。最後の「危険な上司」の生まれにくい会社であるための条件に、誠実性に求められているが、この点、もう少し考察が必要である。「誠実性」は経営のおいて常に重要なキーワードになっているにもかかわらず、いつの間にかないがしろにされがちである。まるで「経営する」ことと「誠実である」ことの両立が困難であるかのようである。この点も本書をきっかけに考えていきたい。

  • 危ない上司が4タイプに分かれていて、うちの上司にもめちゃくちゃ当てはまった。一番やばいタイプに。対処法?心構え?的なのも書いてるけど解決にはならないからそれはあんまりだったけど。こういうのって困ってる部下が読むより、まさにその上司が読んで、まるで自分のことが書かれているようだと思い、そして自分がまじでクソ上司だなって気づいてほしい。プレゼントしようかなw

  • 2018/07/08読了。
    問題を起こしやすい上司を4タイプに分け、事例と対応策を記述。


    職場で起こる問題の2/3は上司由来だという。
    部下側の視点から上司をイメージして読んだが、一部当てはまる所があり、当てはまらない項目もあり。
    むしろ、自分自身がストレスを受けている時に陥りがちな考え方があり、自身への戒めとして読めた。


    (以下私見・メモ:
    ストレスの強い職場にいると、職場・上司のカラーで部下が染まるか、あるいは病むかの二択になる。俯瞰して見られればいいのだが、余裕がなくなると視野が狭くなりがちで、性格も歪む。
    部下側が視野を広げる努力をすることも大切だし、それができないほど肉体的・精神的に追い詰められる職場であれば、異動や転職を考えたほうがいい(本質的には組織のカラーを変える必要があるが、部下にそこまで求めるのは酷)。
    そういう意味では、カラーを半ば作り出している上司側に非があることが多いというのは納得できる。

    相手への誠実さが第一だというのは全く同感。
    相手への誠実さ・不誠実さは透けて伝わるもの。
    個人的には、誠実さニアイコール驕りを持たないことであると考えている。

    よく相手の立場で考えるのが大切というが、
    「自分の尺度で」これをされたらどう思うか、何が嫌かを考えたとき、自分は上手くいかなかった。自分が気にしないこと、嫌に思わないことが圧倒的に多かったためだ。
    相手のパーソナリティ、キャラクターを理解すること、「相手」と一括りにせず、一人ひとりのキャラクターに合ったコミュニケーションを取ること、それができるように、普段から知る努力、働きかけを行うこと
    これを意識して取り組んでいる。

  • 常に自分のマネジメントは部下を追い込んでいないだろうかと自省を繰り返す必要がある。

  • やばい上司のタイプを4つに分けて対処法を紹介。またやばい上司をカウンセリングした結果・分析などが書かれている。あとは企業への講演話など。講演にいった経験からトップが従業員に対して誠実である企業はやばい上司を生みにくいのではないかということや、募集倍率が高い会社は低い会社より人材を選別しているためか、やばい人予備軍がいる率が低めにあるのではないか、などと書かれていた。

  • 米澤穂信『氷菓』を読んだ直後だけに、現実の大人の世界はこんなにも汚いものなのかとがっかりする。そもそも日本では管理職と専門職のラインが分かれていなくて、現場で昇進していった先に管理職があるから職場を壊すような上司が出来上がってしまう。最近は少しずつ変わってきているのかな。以前働いたことがある職場では、プレイングマネージャーではなく管理専門の方が管理していて仕事がしやすかった。そういえば、プレイングマネージャーが管理をしていた職場でも働きやすい職場があったけれど、結局人によるのかもしれない。他の人の立場に立って、その人の気持ちを分かってあげられるかは、とても大事なことだと思う(仕事でなくても普段の人間関係においても同じ)。

  • 上司の分類が明確でわかりやすい。
    複合型の上司も多いと感じた。

  • 職場を壊す、危険な上司の4つのタイプ。
    でもそれって、上司に限らずどんな人間でも、多少なりともそういう素質を持っているよなぁ…という事ばかりで、職場だけじゃなくて家庭内や友人関係、恋人関係でもあり得る事だと思う。
    こういう人になっていないか自分で自分を戒める、ならないようにする。こういう人と付き合っていかなければいけないのなら、十分気を付ける、自分も周りも潰されないように。
    きちんとコミュニケーションとって、相手を思いやりながら接していく事を忘れないようにしないと、こうなっちゃうんだよ!とでっかい声で言いたいです。
    自分も気を付けよう…

  • 「心が折れる職場」が面白かったので、同じ著者の本を購入。

    自分も一応中間管理職だが、自身がドキッとする「危険な上司の特徴」ばかりだった。文中でも言っていたが、誰しも「危険な上司」になる可能性は持っているのだと思う。その可能性を忘れないことと、常に自分自身を省みて、上司であることに慢心せず、よりよくなろうとすることが必須だなぁと思った。

    「心が折れる職場」もそうだったが、職場や上司の「ブラックあるある」ではなく、
    上司として、自分を振り返るために読んでみるべき本だと思う。

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著者プロフィール

産業カウンセラー

「2021年 『平気で他人をいじめる大人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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