制度と文化: 組織を動かす見えない力
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2004年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532311650
作品紹介・あらすじ
常識を覆し、革新を生み出せるか?それとも、旧いルールに縛られ、呪縛に陥るか?組織内外に潜む"見えない力"の論理を解き明かす。
感想・レビュー・書評
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私にとって組織論への入り口になった本。制度変化→制度的企業家→実践の状況性→エスノメソドロジーと追いかけてきたわけです。ニクラス・ルーマンを知ったのも、組織と制度について調べていたときでした。
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どうやったら組織を変えられるのか。
本書が示しているのはその仮説、答えだ。
組織に所属しているすべての人へ。 -
どうやら絶版になっているらしく、図書館でしか入手できない。
しかし、非常にチャレンジングな本であり、刺激を受けた。
組織社会学と言われるような面白い領域。 -
ビジネス書でよく目にする企業文化論、組織文化論、組織アイデンティティー論に加え、新制度派組織理論が、様々な事例や論証を用いて紹介されている。中でも新制度派組織理論は興味深い。実務の視点からは、最終章で提示される「複合型」が現実の姿に近いように感じた。
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目に見えない制度というものが、いかに文化となり私たちに影響しているか。それをフィールドワークをもとにまとめた一冊
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組織論を歴史的展開にそって概説した良書。概念的フレームワーク、即ち組織論の考え方、捉え方を論じており、今日から自社に適用できるハウツーものではない。
組織は制度・文化及び技術・市場という環境から大きな影響と制約を受ける。しかし自主性発揮の可能性は残されている、と。
一度は否定されたチャンドラーの命題が、知的冒険を経て改めて有効性が確認されたとも言えよう。
「構造は戦略に従う」 -
2011 5/10パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
@ruckatz3さんがすすめられていたので借りてみた本。
企業組織と内外の文化の影響について扱っている。
見出しと気になったところだけざっと拾い読んだ。
今、自分が扱っているテーマに直では関連しないが組織とか経営とかを考えるのであれば重要そうな本。いずれ再読することになることもあるかも? -
最も効率的な制度とは何か?こういった疑問そのものが、ある種の価値観に基づいた偏った考え方だったとわかったのはよかった。非常に読みやすく、個人、組織、文化といったものの相互作用の中から、どのように組織が形作られていくのかがわかる。
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ユダヤ人はアングロサクソンでも日本人でもなくユダヤ人だからユダヤ人なのだ。これこそが制度の在り方、そのもの。
・共有価値の形成、維持、変革
・組織の魅力の増大
・成員の自己評価の向上
・動機付け、参加意欲、忠誠心
組織の独自性
組織は戦略に従う。
組織は龍孝に従う。
どこの組織の人らしいね、ということが体になじんでくるものだ。 -
成員性の認知⇒共有価値観⇒組織文化