制度と文化: 組織を動かす見えない力

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532311650

作品紹介・あらすじ

常識を覆し、革新を生み出せるか?それとも、旧いルールに縛られ、呪縛に陥るか?組織内外に潜む"見えない力"の論理を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 私にとって組織論への入り口になった本。制度変化→制度的企業家→実践の状況性→エスノメソドロジーと追いかけてきたわけです。ニクラス・ルーマンを知ったのも、組織と制度について調べていたときでした。

  • どうやったら組織を変えられるのか。
    本書が示しているのはその仮説、答えだ。
    組織に所属しているすべての人へ。

  • どうやら絶版になっているらしく、図書館でしか入手できない。
    しかし、非常にチャレンジングな本であり、刺激を受けた。
    組織社会学と言われるような面白い領域。

  • ビジネス書でよく目にする企業文化論、組織文化論、組織アイデンティティー論に加え、新制度派組織理論が、様々な事例や論証を用いて紹介されている。中でも新制度派組織理論は興味深い。実務の視点からは、最終章で提示される「複合型」が現実の姿に近いように感じた。

  • 目に見えない制度というものが、いかに文化となり私たちに影響しているか。それをフィールドワークをもとにまとめた一冊

  • 組織論を歴史的展開にそって概説した良書。概念的フレームワーク、即ち組織論の考え方、捉え方を論じており、今日から自社に適用できるハウツーものではない。
    組織は制度・文化及び技術・市場という環境から大きな影響と制約を受ける。しかし自主性発揮の可能性は残されている、と。

    一度は否定されたチャンドラーの命題が、知的冒険を経て改めて有効性が確認されたとも言えよう。

    「構造は戦略に従う」

  • 2011 5/10パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    @ruckatz3さんがすすめられていたので借りてみた本。
    企業組織と内外の文化の影響について扱っている。
    見出しと気になったところだけざっと拾い読んだ。
    今、自分が扱っているテーマに直では関連しないが組織とか経営とかを考えるのであれば重要そうな本。いずれ再読することになることもあるかも?

  • 最も効率的な制度とは何か?こういった疑問そのものが、ある種の価値観に基づいた偏った考え方だったとわかったのはよかった。非常に読みやすく、個人、組織、文化といったものの相互作用の中から、どのように組織が形作られていくのかがわかる。

  • ユダヤ人はアングロサクソンでも日本人でもなくユダヤ人だからユダヤ人なのだ。これこそが制度の在り方、そのもの。
    ・共有価値の形成、維持、変革
    ・組織の魅力の増大
    ・成員の自己評価の向上
    ・動機付け、参加意欲、忠誠心

    組織の独自性
    組織は戦略に従う。
    組織は龍孝に従う。
    どこの組織の人らしいね、ということが体になじんでくるものだ。

  • 成員性の認知⇒共有価値観⇒組織文化

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著者プロフィール

同志社大学商学部教授,一橋大学名誉教授
東京大学文学部卒業,東北大学大学院文学研究科博士後期課程中退,米国シカゴ大学
Ph. D.(社会学).
専攻は組織社会学,社会調査方法論.
東北大学助手(文学部),茨城大学助教授(人文学部),一橋大学助教授・同教授(商学部)
(2000–01 年プリンストン大学客員研究員,2013年オックスフォード大学ニッサン現代日本
研究所客員研究員)2016年4月より現職.
主な著書にKamikaze Biker(University of Chicago Press, 1991),『現代演劇のフィールド
ワーク』(東京大学出版会,1999 日経・経済図書文化賞受賞,AICT 演劇評論賞),『本を
生み出す力』(共著,新曜社,2011),『組織エスノグラフィー』(共著,有斐閣,2011 経
営行動科学学会優秀研究賞),『社会調査の考え方[上][下]』(東京大学出版会,2015)など.

「2018年 『50年目の「大学解体」 20年後の大学再生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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