悪いヤツほど出世する

  • 日本経済新聞出版
3.51
  • (15)
  • (36)
  • (40)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 453
感想 : 46
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532320812

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • リーダーシップ教育へのアンチテーゼのようなもの。教科書と現実の乖離を受け止めることが大事。

  • なんか過去の実例とか人名多すぎてわかりずらーい。アメリカン強いし。

  • 自分のレベルだと、読みにくく
    内容の理解に時間がかかった

    良い上司になるには覚悟がいるようだ。

  • 同じ著者が書いた前作「権力を握る人の法則」はあまり好きでなく後味悪い読書だったが、そうは言っても多々支持されている人なので続編も読んでおこうかという意識から読んだ。結果良かった。リーダー育成産業が盛んなのにも関わらず、なぜほとんどの人は上司に不満なのだろう。リーダー育成プログラムが役に立ってないどころか、まともなこと教えてないんじゃないの?という視点から書かれた本。確かに!人は役職が上がると、周りは皆真実を言ってくれない。間違っていても指摘されない。周りもも上に上るような人は間違いなどしない、という思い込みから、ゆがみが生じていくのは、確かになあ。
    結局は自分の身は自分で守るしかないのだ。リーダーが常に正しくて正義感があって誠実だなんて限らない。良いリーダーについていてもそれは永遠なわけがない。なので、リーダーに頼ることはしない。また、そしてリーダーに依存しなくてよいシステムが作れたらそんな会社が最強だ、ということだ。これがこの本での私の最たる学びだ。
    COVID19さなかの読書。賞賛されるNY州知事Cuomoが、文中に登場する。NY州検事総長だった彼は悪名高きビジネスマンからわいろを受け取っていたという・・・これが真実だとしたらとしたら、この本にあるように、Cuomoの悪事も忘れ去られているということか。
    どんな不祥事を起こしても責任を取らされるリーダーは少なく、取ったとしても返り咲いているリーダーの多いこと。すごくげんなりするけどこれが現実。ただ、自分はそうなりたくないな。ってえらくないからその心配はない。ただ、目は養っていたい。
    メモ)
    裏切るのは、自己の利益が損なわれようとするから。裏切りは個人社会だと罪深き事とうつるが、ビジネスではそうならない。なぜなら裏切った相手が今後も利害関係が生じて、噛みつくことが時として利とならず、それどころか抑止するよう折り合いをつける事も生じる…信頼の裏切りは、コスト高を生む。

  • 悪いヤツほど出世する
    著:ジェフリー・フェファー  訳: 村井 章子

    本書は、リーダーシップに関する従来の知識やリーダーシップ研修の類が実際の職場で役に立たないのはなぜかを探る。もしほんとうに役に立たないのだとすれば、人間の行動をもっと別の方法で理解しなければならないし、企業や組織におけるリーダーシップの教え方も変えなければならない。

    リーダーシップというテーマに関して、読者に再考を促すこと、そして読者の見方を変え、さらに行動を変えることを目標に以下の9章により記されている。
    ①リーダー教育は、こうして失敗した
    ②「リーダー神話」は、百害あって一利なし
    ③そもそも控えめなリーダーはいるのか?
    ④「本物のリーダー」への過信と誤解
    ⑤リーダーは真実を語るべきか
    ⑥上司を信じてよいものか
    ⑦リーダーは最後に食べる
    ⑧自分の身は自分で守れ
    ⑨リーダー神話を捨て、真実に耐える

    リーダーではあるものの経営者の悪いヤツについて書かれている。アメリカでの私でも知っている巨大企業の経営者の悪事やマイナス面について辛辣に書かれている本書。日本的な目の前にいるリーダー等を想像すると少しギャップを感じる。

    本書からはそうなってはいけない等の教えを感じるのではなく
    そういう生き方や事実があると受け止めて少し離れてところで自分がどうすべきかを考えるのが良いのかもしれない。

  • みんなが思う理想のリーダーは、実際に活躍しているリーダーの中にはほぼいない
    それに良いリーダーでも永遠には続かない

    公正世界仮説 過度の単純化は危険
    東京電力、重役のほうが減給率高くした
    暗黙のエゴ 

  • リアリストリーダーを解説した本と言うべき内容。日本語タイトルは興味を惹かせる釣りかと思う。
    内容はリーダーシップ教育産業や研修で言われてることと、実態は違うと言うことが、よくわかる。著者はスタンフォードの人気教授で皮肉屋と呼ばれているそうですが、本に書かれている通り、一般的なリーダーシップ本とは趣も違う。でも、会社の中でリーダーシップを発揮しなければいけない立場にはこれが真実だと思う点が多いはず

  • 邦題が俗っぽくてハウツー本みたいな印象になっているけれど、スタンフォード大学ビジネススクール教授が書いたお堅い本。内容は「リーダー論」は耳障りの良い嘘であり、実際のリーダー達を見ればそれが理想論でしかないことがわかると語っているなかなか過激なもの。リーダーシップ研修やセミナー、リーダーによる自叙伝やビジネス書に喧嘩を売るような内容だけれど、過去の権力者や成功者を振り返ってみれば確かにリーダーと人格者はイコールではないなと気づく。なぜか経営者に潔癖な人を求めているけれど、めったにいない人種を求めても仕方ないし、いたとしてもいつまでもその人がリーダーでいるわけではない。ではどうするのかというとこの本の結論としては「自衛しろ」という素っ気ないものだけれど、そもそも「現実を見つめ、自分で考えろ」ということなのだろう。

  • 日米の企業で管理職階を経験、ビジネススクールを卒業し、人事部経験もある僕からみて、フェファー教授の著作はガチ。名著「権力を握る人の法則」とあわせて読むことをお勧めします。
     
    まず重要なのは、「アリソン・デービス=ブレークは、現在ミシガン大学ロス・ビジネススクールの学長である。このビジネススクールは全米トップテンにランクされ、公立では全米最高と言われることも多い」という一文。正しくは前学長だし、学校名もやや異なりますが、皆さん憶えて帰ってください。
       
    そして、人事部時代に「人事研修はゼロでいい」と提唱して非難された身として、以下を引用して感想文を終わります。
     
    ・リーダーシップについてよく耳にする教えの大半は、事実ではなく期待に、データではなく願望に、科学ではなく信仰に基づいている
    ・知識も経験も資格もない人が、元気よく教えている
    ・マーティンは必要なときに怒りを示すことができない、強引さが足りない、自信もなさそうに見えると指摘した。これはまた、驚くべき発言である。スキルや価値観や信頼の大切さを強調するセミナーを長年提供してきて、感情的になるな、攻撃的になるな、自信過剰になるな、と教えてきたはずの人物の言葉とも思えない
    ・実際の感情とは裏腹につねにポジティブな感情を表現しなければならない職業は、心理的に負担が大きく、ストレスが多い。ただしそうした職業は金銭的見返りが大きい。
    ・リーダーが嘘をつくのは、嘘のもたらすメリットが大きいうえに、デメリットはごく小さいからである
    ・知名度が高いことは、それ自体が財産だ。
    ・組織の善意や寛容に期待するのは、端的に言って愚かなことである。
    ・他人は自己利益に基づいて行動すると考え、他人の行動をそのように予測するほうが身のためだということだ

全46件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

スタンフォード大学ビジネススクール教授(トーマス・D・ディー2世記念講座)。
専門は組織行動学。資源依存理論の提唱者として知られる。スタンフォード大学でPhDを取得後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、カリフォルニア大学バークレー校で教鞭を執り、1979年にスタンフォード大学の正教授に就任。これまで16冊の著作を持ち、150本以上の論文を発表。オランダのティルブルフ大学から授与された名誉博士号のほか、数多くの受賞歴がある。スタンフォード大学で教える傍ら、ハーバード・ビジネススクール、ロンドン・ビジネススクール、シンガポール経営大学、IESEなどで客員教授や講師も務める。主な著書に『「権力」を握る人の法則』『悪いヤツほど出世する』『社員が病む職場、幸せになる職場』などがある。カリフォルニア州ヒルズボロー在住。

「2023年 『出世 7つの法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジェフリー・フェファーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リチャード P....
リンダ グラット...
瀧本 哲史
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×