悪いヤツほど出世する

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532320812

感想・レビュー・書評

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  • タイトルは気を衒った感じがするが(タイトルに惹かれたのは間違いない)、内容は「現実を受け止めろ」ということが主たるメッセージであるように、さまざまな事例を用いて現代のリーダーシップ論が現実と乖離しているかを論じており、冷静に思考することの大切さを伝えている。
    見たくないもをつい見ないようにしてしまう自分にとって、良いことも悪いことも存在する現実を直視すべきであるという考えを常に持っておきたいと思わせてくれた著書である。
    著者の別の作品もすぐに読みたいと思った。

  • 勝間和代さんがブログで勧めていたので気になって図書館から借りた本

    読んでみて……!「なんとなく気づいていたけど………」ということを、ハッキリとバッサリと!!!調査と研究によって裏付けられた事実として!!説明されていくので、そこにある現実は夢も希望も何もなく、絶望と諦めと落胆、でもなんとなくわかってたことだからこそ、最終「やっぱそうだよね……」と思わされる。
    痛快といえば痛快やが、自分も会社員として雇用されている立場である以上、痛快!!と笑ってられる立場ではない。自分事ですのでな……。

    印象に残ったところは「自分の身は自分で守れ」の章にて、私も会社が自分を守ってくれる、導いてくれると心のどこかで無意識にでも期待してる部分はある。
    「自分は大いに会社に貢献した、だから会社は自分に感謝してしかるべきだと思っている人は、考えを改めたほうがよい」
    企業に限らず、政府機関も非営利組織も、生き残りと将来の繁栄がかかっている。組織は自分の身を守り自己利益を追求している。
    「自分の努力と勤勉は必ず認められ、評価され、報われると期待している人は、そろそろ自分で自分をだますのをやめなければならない」
    「「過去にあなたは私に何をしてくれたか」を問われることはめったにない。相手が気にかけるのは、「将来に何をしてくれるか」ということである」
    そして、肝に銘じたいところ2つ目として「会社において持ちつ持たれつという精神は存在しない」こと。
    個人的に助けてもらったことには恩義を感じて報いようとするが、職場で助けてもらったことについて報いようとしない、と答えた人が多かった、というのは、悲しいかな、自分にも思い当たることがあるので納得せざるを得ない。
    「そもそも雇用関係に、そのような道義的義務があるかどうか疑問」それはそう……。
    「会社としては報酬を払っている以上、それ以上に社員を恩義を感じる謂れはなかろう」……それはそう。
    「職場では、この人は将来役に立つか、自分にとって有益か、といったことに基づいて相手を判断しがちだ。そこで、過去の献身より将来の貢献度に注意を払うことになる」
    「他人は自己利益に基づいて行動すると考え、他人の行動をそのように予想する方が身のためだ」
    「世界は往々にして公正ではないのであり、そうわきまえることだ。そして、自分の身は自分で守り、自分の利益は自分で確保するほうがよい」
    「「こうあるべきだ」(規範)と「こうである」(事実)を混同しない」




  • 理想や、善意だけでは、出世出来ない要素が強い事を述べられている。
    時には、蹴落として、信じ過ぎる事は良くない事を記されていて参考になった。

  • 正論だけではない リーダーとしての資質。示唆に富んだ内容。リーダーはアイドルのような 偶像なのかもしれない。また 読みたい。

    リーダーの資質に感動させる要素は必要ない。必要なのは事実であり データであり アイデアだ。激励や応援はスポーツの役に立っても仕事の問題解決にはならない。

    上司の情報を収集しよう。新入社員の情報よりもよほど重要である。欠点のない人間はいない。

    人間は誰しも 他人の仕事に駆り出されるとか上司の命令 よりも自分の仕事の方がやる気が出る。

    男性は女性よりも ナルシストになりやすい 。男性 は 競争 好きだが女性は協調を好むことが原因だろう。

    決定的な瞬間にリーダーに求められるのは自分らしさではない。リーダーはその瞬間に 素の自分であってはならない。自分の気持ちに忠実に振る舞うことはむしろ リーダーが最も やってはならないことの一つである。

    素の自分を出さないリーダーの方がはるかに多いこと また その方がリーダーとして力を発揮しやすいことは覚えておくべきだろう。

    態度は行動に従う 置かれた環境で変わる かりそめの真の自分に いつまでも こだわるべきではない。

    割り当てられた役割は その人の意識に多大な影響を及ぼす。要するに 物事にどう対処するかは その人の立ち位置 次第だということだ。

    ほとんどの状況で そして 大方の人間関係においてはあまり信頼しすぎず ほどほどに 疑ってかかる方が賢明である

    過去に注目しなさい。その人の将来の行動を最もよく表しているのは過去の行動である。




  • 1.ずっと気になっていたリーダーについての本音の部分だったので読みました。

    2.「リーダーとは謙虚であれ」という理想を裏切る内容が書かれています。本書ではリーダーについての実態が調査され、実際に出世している人達はどのような人格なのか、どのような立ち振る舞いをしているのかを書いています。

    3.謙虚とは控えめで素直であること、と定義されているのですが、リーダーにおける謙虚さは定義がズレるのだと思いました。そもそもリーダーは人の前に立つことが求められるので控えめでいることは難しいと思います。
    リーダーにおける謙虚さは
    ・素直さ(ミスした時に他人のせいにしない等)
    ・人を傷つける嘘はつかない
    と言ったことが当てはまると思いました。

  • ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    結局良いリーダーシップなんて理想論なんだね。
    期待せず、自己の利益を淡々と追求しよう。
    世間的に成果をあげたリーダーがよい人とは限らない。(スティーブ・ジョブズ、ビルゲイツ)

    リーダーになったら、演技も必要。
    自分らしさを出しすぎると失敗する。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    既存のリーダーシップ研修よろしくない。研修を受けた人が満足するだけで、実際の効果を検証していない。

    ★ナルシスト型の人はリーダーに向いている。

    オーセンティックリーダーシップ(自分らしさを全面に押し出すリーダーシップ)教育が大流行だが、実はうまくいってる例がほとんどない。
    ⬇️
    素の自分を封印して、求められている役割を演じる。


  • 痛快ではあるが。。。。

  • 雄弁と現実は往々にして一致しない

  • 上に立つ奴がろくでなしばかりなのは何故なのか?
    それが知りたくて手に取りました。
    やっぱりそうか、と納得しました。

  • 予想はなんとなくしていたが、現実に成功しているリーダー像と、セミナーや本などで教える理想のリーダー像が異なっていると言うことを、理論的に書いている。
    給料はもらって生計を立てていかないといけないから、やっぱり自分を認めてもらいたいと思う。この本にある謙虚さと言うのはどこまで謙虚さと言うのだろうか。
    実際には、声の大きい人の方が目立つし、印象にも残り、成果がそれなりに出ていればさらに評価も高くなる。
    簡単にこれをすれば良いリーダーになれて収入も上がると言うものは無いんだろうと思う。

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著者プロフィール

スタンフォード大学ビジネススクール教授(トーマス・D・ディー2世記念講座)。
専門は組織行動学。資源依存理論の提唱者として知られる。スタンフォード大学でPhDを取得後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、カリフォルニア大学バークレー校で教鞭を執り、1979年にスタンフォード大学の正教授に就任。これまで16冊の著作を持ち、150本以上の論文を発表。オランダのティルブルフ大学から授与された名誉博士号のほか、数多くの受賞歴がある。スタンフォード大学で教える傍ら、ハーバード・ビジネススクール、ロンドン・ビジネススクール、シンガポール経営大学、IESEなどで客員教授や講師も務める。主な著書に『「権力」を握る人の法則』『悪いヤツほど出世する』『社員が病む職場、幸せになる職場』などがある。カリフォルニア州ヒルズボロー在住。

「2023年 『出世 7つの法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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