「自分で考える力」の授業

著者 :
  • 日本実業出版社
3.50
  • (49)
  • (100)
  • (108)
  • (29)
  • (10)
本棚登録 : 1487
感想 : 124
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534050908

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 考え抜く、というのは具体的にどういう事なのか?

    自分の意見を持つためには、まずその事態を理解しなければいけない。理解と言っても、わかったつもりではなく本当に理解しているか、自問自答しなければならない。その上で、わからないことを調べ、自分の意見を持つ。自分の意見については根拠を徹底的に明確にしていく。根拠に曖昧な部分はないか、事実と意見を混同していないか、違う立場の人はどう思うか、といった視点を広げて考える事も必要。また、先の予測をし、うまくいった場合、うまく行かない場合の行動も考える。こうして徹底的に考え抜かれた意見は自信を持って伝えることが出来るのである。

    ん?と思ったらその疑問に気付くことが考えの始まりである。

    クリティカルシンキングについて具体的な考え方、明日からでも仕事に生かせるヒントが詰まった良書。

  • 世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業
    著:狩野みき

    グローバルな舞台で活躍する人々は、一人一人が明確な意見を持ち、じっくりと考え抜くためのスキルを身に付けている。これは彼らが受けた教育のためである。エリートと呼ばれる人たちの多くは、アメリカやヨーロッパなどの良質な学校に学んでおり、そこで習得するのが「考え抜く力」なのである。

    その考え抜く力が「クリティカルシンキング」である。それは、じっくりと主体的に考えるための思考法であり、ひとりよがりではない、健全な「自分だけの答え」や「意見」をもつための必須スキルである。

    本書の構成は以下の6章から成る。
    ①自分の意見の作り方
    ②理解を深める
    ③視点を増やして発想を広げる
    ④未来のシナリオで現実的な選択肢を手に入れる
    ⑤上手に意見を交換するために欧米人が持っているルール
    ⑥?に気づくことが考えのはじまり

    自分で考える力は確かに今まで教わることはなかった。それは決して必要でないのではなく、教える、教わるという概念自体がなかった、少なかったからなのかもしれない。

    確実のそのスキルである「クリティカルシンキング」は必要になる。日本人特有の空気感から見れば異質なものと捉えられかねないかもしれないが、ここにきてますますそのスキルが求められる。当たり前のようにそれが出来ないと周りに置いていかれるレベルにもなってきつつある。

    必要なスキルを学ぶ機会がなかっただけでその機会と学ぶ意欲があれば簡単ではないかもしれないが身に付けることはできる。

    導入本としても良書としてオススメしたい。

  • 「なんとなく」「〜的な感じでいいと思うよ、知らんけど」といったような曖昧な意見を持ってしまいがちな自分を変えなければと思えた一冊。
    これから先、社会人に向かうに従って自ずと生じてくるであろうプレゼンや議論、発表などにおける論理的な考え方を分かりやすい例を用いながら丁寧に説明してくれている。
    物事の本質を見極める力、考える力、客観的な物事の捉え方など様々なことが学べた。
    まずはなんとなく精神を取っ払うことから自分の意識改革を行っていきたいと思う。

  • 自分とは異なる意見を言われた時
    (言い方にカチンときそうな時)に
    冷静になることも大切。

    異なる意見を言われたからといって
    その相手を「変な人」と思うことも
    「自分が間違っていた」と思うことも不要。

    その人が「なぜそう言ったのか?」を
    考える。そのうちに冷静にもなれる。

    議論をする上で、いかに冷静でいられるかが重要。
    この本で学んだ「考える力」で考えた結果を
    無駄にしてしまわないためにも
    冷静さを保てるよう意識したいと思った。

  • 一生使えると思う

  • 考え抜く癖は日頃の地道な努力で磨かれるようです。私も明日から、いや今から意見の根拠を話す癖、また自分の?を突き詰めてみようと思います。

  • 欧米と日本はそもそも考え方や教育が違うんだなと思った。

    聞いて理解して自分の意見をもつ

    疑問質問根拠
    ちゃんと自分で考えて意見を持ちたいと思う

  • できてるようで、できないような考え方を再認識することができた。また、ここに書かれてる内容は小学校の指導でも生かされると思った。再読する価値あり。

  • 日本人は、他人の意見に同調してばかりで、自分の意見を主張しないとよく言われる。だが、そもそも自分の意見の構成方法を知らないのではないか?そう考えた筆者は、ある事柄について、自分の意見を確立し他者に発言するという一連のプロセスの作成方法こそ、まず習う必要があると考え、その考えをまとめたものが本書である。
    本書では、ある事柄についての理解力を高め、自分の意見を構築する方法が具体的に記されており、即実践できるものが多い。
    以下の1,2が本書で特に印象深いと私が感じた2点である。
    1.
    ある事柄について、十分な理解なしに意見を言うことはNGということ。それは意見ではなく単なる憶測だからである。
    2.
    考察を深める際に、よく色々な人の立場から物事を考察するべきというのはよく耳にする。だが、ただ他者の視点から考察するだけでは十分ではない。他者が本当に手に入れたいもの、心から欲しているものにこそ目を向けることが大事であるという。この本質をとらえることが非常に重要になるということである。

    このように、そもそも考えるとはなにか、自分の意見を持つにはどうしたらいいのかが詳細に記されているのが本書である。

  • 基本的なクリティカルシンキング(自分でじっくり考えるための思考法)を学べる。トレーニングが参考になる。

全124件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

慶應義塾大学、聖心女子大学講師

「2020年 『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業[増補改訂版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

狩野みきの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×