「自分で考える力」の授業

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  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534050908

感想・レビュー・書評

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  • オーディオブックにて視聴。
    クリティカルシンキングをベースに、考え方の型や、話し方の型を教えてくれる。割と体系立っていて、分かりやすく、俺すげーだろ系のエリート本とは一線を画す。

  • ■視点の増やし方
    ・人類学者のスケールで、当事者が見落としがちな点を見抜く
    ①その情報の中身を、「人類の歴史の一部」として100年後の視点からとらえるとどうなるか
    ②その情報が言っている内容は、他の国でも重要な問題となりうるか
    ③その情報には、大前提となっている文化的背景があるのか

    【例:託児所を社に置いたり、小さい子どものいる母親が在宅勤務をすることについて】

    ex. 託児所が会社にある社会を100年後に「人間の歴史の一部」として見てとらえた場合、人間の進歩とみなせるか
    →子どもが母親と同じ職場にいるという枠組みは、かてて農村で田んぼに赤ちゃんを連れて行ったことと同じ


    ex. 託児所が会社にあるというkとおは、日本だからこそ重視される問題か
    →フランス等、女性が働くのが当たり前という国では珍しくない


    ex. 例えば、「育児は女性がするもの」などの文化的背景があるか
    →日本では高度経済成長期にそのような文化風潮が広がったといわれる


    ■未来のシナリオを予測して検討する
    ①その案が現実になったら何がおきるか、うまくいった場合のシナリオ、いかなかった場合のシナリオ両方予想する
    ②それぞれのシナリオにそなえて、打つべき手を考える
    ③その行動は実現可能か考える
    ④その行動は今しておく必要があるか考える

  • 日本人的コミュニケーションから欧米的コミュニケーションにするときによんでおきたかった。
    本書にあるように、日本人は根本教育からコミュニケーションというものをグローバル社会で使えるコミュニケーションに変えないといけない、

  • ・自分の意見を持つことが大事。間違っている、いないは二の次でいい。
    ・感情に蓋をせず、おかしいな?ん?と思ったらとことん考える癖をつける。
    ・小さい子どもに説明するつもりで物事を解釈してみる。

  • このくらいであれば自分でも考えているのではという意外とありきたりな内容
    メッセージも散発的で整理されていないせいか、あまり入ってこず
    良い質問の12箇条に関しては控えておいてもよいかもしれない

  • 2017.8.28

  • 日本の学校教育は「正解主義」で,自分の頭で思考を深める訓練が足りない。本書はクリティカルシンキングやハーバード大が提唱する思考法を踏まえ,「考え抜く力」を育てる実践方法を教える。ビジネス書の体裁だが,基本は筆者の大学講義なので,研究の議論を深めるヒントが豊富にある。

  • 後輩の企画に対して十分に理解したうえでこう言っているのならこれは立派な「意見」ですが、あまりよく分かっていないなら「印象」にすぎません。

    日本語には互いに察し合うことによってコミュニケーションが成り立つ、という性格があります。自分や相手の発言について、とやかく質問・確認しない傾向があるため、第一ステップである「理解する」が避けられる傾向にある。
    →そういえば、バイトでも「四角の白い皿出して」とか「仕上げ頼むわ」とか言われてもとりあえず返事して、あれどうしたらよかったっけってなって、結局最後もう一回聞くっていうのを何度繰り返したことか。でも、指示を出された直後に、質問をするのは板長の機嫌を損ねそうで嫌やったし、こいつ分かってないなって思われるのも俺のプライドが許さなかった。

    テーマや質問の内容がよほどデリケートでなかったり、質問の仕方に気配りを見せれば人というのは自分のことを一生懸命聞いてくれる人のことを嫌がったりしないものです。

    もやもやした気持ちの中に自分本当の考えがある。なぜその感情を持つのか、根拠を探る。それがたとえどんなに美しくないものでも認めてやる。要は自分の気持ちに素直になるってことがどれだけ難しいか、またどれだけ大事かっていう話。

    日本人は英語力は高いかもしれないが、英語で話す行為が英米人のそれとは明らかに違う。
    →これは僕も思うこと。僕が通ってた語学学校ではよく自分の意見を言う時間があったが、その時に南米とかヨーロッパの人は本当にペラペラと喋ってくる。最初はそんなに意見を押し付けてくることに仰天したし、そもそも意見を持っていることに驚いた。僕はそもそも意見がないし、それを言いたいとも思わなかった。まさに真逆
    だった。

  • 出来てるつもりで出来ていない、考えることの大切さを教えてくれる本。

  • 本書で説明されるクリティカルシンキング、あるいはライティングやリーディングは、自分の理想像に近い。そうだからかもしれないが、説得力を感じてしまう。買ってもいいかなぁ、と思わせる良書。

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著者プロフィール

慶應義塾大学、聖心女子大学講師

「2020年 『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業[増補改訂版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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