ナメクジ: おもしろ生態とかしこい防ぎ方

  • 農山漁村文化協会
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540091544

感想・レビュー・書評

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  • 生物学者と農学者の共著

     それぞれの立場で書かれており、とてもわかりやすい。

     要するにビール捕獲は効くのかどうかを知りたかったのだが、答えは明快。非常によく効くが、コストがかかりすぎるってこと。確かに。やっぱ、メタルアルデヒド系の薬剤が一番だな。

  • (ビールトラップの)量が少ないと飲み尽くして帰る、にニヤリ。ユーモアもあって役に立つ本です。

  • 湿った夜に外に出てみたりすると、おびただしい量のナメクジと出会えることもあって、作物を食われる人は腹立たしいだろうけど、僕はそんなでもないです。
    ナメクジのことは、実はよくわかっていないそうです。そんなナメクジの生態の前半と、防除の後半。ナメクジ防除は都市伝説のようなものが多くて、市販品も怪しげなものがある。それらを具体名を出して実験してみたよ、というくだりもある。実用本のように見えるけれど、前半のナメクジ生態部分にはなかなか心惹かれるものがあります。

  • 何の意味もなく、図書館で「面白そう」と思って読みました。
    塩をかけるとかビールとか、駆除方法はよく耳にしますが、そのどれもが「迷信」のようなものだと分かってちょっとびっくり。
    しかもナメクジって、真面目に研究されたことがあまりないんですってね。
    ナメクジのことがなんでも書いてある本というよりも、いかにナメクジが僕らの想像以上に謎めいた生き物であるか、が分かる一冊です。

  • ナメクジは強敵です
    植物の新芽やシイタケに、イチゴなどの果実を食ってしまう困りもの。まずは敵を知らねばと本書を購入しましたが、なるほどたいしたもんですナメクジって。まじめにナメクジを研究していた人がいたことに感謝。でも、撃退するには化学薬品に頼らざるをえない・・・という結論は残念。

  • 防除に決定打無し、ということが良く分かった。効率的な駆除方法を検討、あとは適度な共存が必要かも。

  • ナメクジが大好きな人も(そんな人はいないか)、苦手な人も、これを読めばナメクジの全てが分かる!(かも)

    一番驚いたのはナメクジは頭からたまごを産むという事!

    マジで?

    ちょっと想像(本には写真が載ってました)しただけでどっかのSF映画を思い出しました。

    実はこの本を読んでみようと思った一番のきっかけは、ナメクジの駆除の仕方というより、ナメクジの実害を知りたかったのですが、あまりその辺りの事は詳しくは書かれていませんでした。

    その代わりにナメクジの生態、そして一つの庭にいったい何匹くらいのナメクジがいるのか、など詳しく(その調べ方まで)書いてありました。

    えー!

    額の大きさしかない庭に、何千ものナメクジが?

    ほんと、驚きです。

    読み終わったら、著者さんのナメクジに対する愛を感じました。単に駆除するだけに留まらない、こういう本は好感がもてますね。

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著者プロフィール

動物生理学者。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻動物学教室環境応答遺伝子科学分科助教。
大阪市立大学大学院理学研究科後期博士課程修了、博士(理学)。大阪市立大学大学院理学研究科特任講師、カナダのウェスタンオンタリオ大学博士研究員などを経て、2014年より現職。無脊椎動物(おもにナメクジや昆虫)の季節適応機構を、個体レベルから分子レベルで研究。著書に『ナメクジーーおもしろ生態とかしこい防ぎ方』(田中寛との共著)などがある。

「2022年 『チャコウラさんの秘密を知りたい! ナメクジの話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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