キャッチャ-・イン・ザ・ライ

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560090008

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。ホールデンの青年特有の青臭さ、穿った物の見方には共感できない部分の方が多かったけど、、
    自分がもっと歳をとったら、感じ方も変わってくるのかなぁ。

  • ◆読書記録1冊目
    ◆No.030
    何度目かの再読

  • ナインストーリーズにも共通するが、ちょっと痛いような瑞々しい若さ、青さの表現がすごい。(当時)高校生の時に読んでよかった。

  • 訳あってアメリカの若者が使う単語を知りたくて資料のために手に取った本。気が付けば彼の話に耳を傾けていた。大人になりきれない青年の反骨心や虚栄心が見え隠れする。少し痛々しくて、でもその素直な心を眩しくも感じた。

  • 自分を取り巻くものに怒りや苛立ちを感じていて、
    時折その感情が暴走して止められなくなる。
    こういう思考回路、自分とは違うけどすごく知ってる…
    しんどいだろうなと思って私までしんどくなったけど、ホールデンに似た人やこういう思考回路を知らない人が読むと救いを感じたりするのだろうか…

  • 言わずとしれたアメリカ文学の名作。始めて読みましたが、なるほどこういう作品なのかと。身の回りの全てにぶつくさと理屈をつけて文句をたれる主人公が、妹と恩師のおかげで少しだけ成長する、という感じの青春小説。
    題名の「キャッチャーインザライ」というのは、主人公がなりたいお仕事のこと。
    自分は学校をやめて旅に出ようとしているのに、いざ自分の大好きな妹が「私も学校辞める」とか言い出すと、「黙れ」「学校行け」とか言ってしまう。中学生にありがちな自意識を描いた作品なのかな。
    たぶん終盤で先生が主人公に言い聞かせていた台詞
    「未成熟なるもののしるしとは、大義のために高貴なる死を求めることだ。その一方で、成熟したもののしるしとは、大義のために卑しく生きることを求めることだ。」
    というのが、作品全体の肝なのだろうか??

    村上春樹版だったのもあるかもしれないけど、めっちゃ面白いって言うほどでは無かった感じです。もしかしたら、もっとおじさんになってから読むと響くのかも??

  • ホールデンは大人の社交辞令的な行動を割り切れずにつっかかる。バーに行ったり娼婦を呼んだり、大人の真似をするが上手くいかない。社会との向き合い方が分からなくてじたばたしている感じだった。幼いなと思いつつ、うっすら気持ちが分からんでもなかった。
    自分にとっては読むのが遅すぎた気がする。思春期だったらもっと楽しめたかもしれない。

  • 何かになりたい自分
    何にもなれない自分

  • でもさ、なにも悪いやつだけが人を落ち込ませるってものでもないんだな。いいやつにだって、そういうことがじゅうぶんできるわけだよ。

    子どもと大人の過渡期の小説。ホールデン本人は成熟した大人のように振る舞おうと努めるが、バーではお酒は出してもらえないし、かつての先生からも未熟者であると暗に示唆される。

    心がお腹を下したような気持ちになる小説だった。ホールデンに100%の感情移入はできないが、時々「そうだよなぁ…」と共感したりもする。

    かつての先生が夜に頭を撫でたのは、単に愛おしさと哀れみの間にある未だ名前のない感情からだったのだと思う。ホールデンは、幼さゆえにそれに気付けなかった、と。この話で面白いのは、妹のフィービーに対しては他の真っ当な大人たちと同じような思いやりがあることだ。もちろん弟のアリーにも。

    たぶん、このままホールデンがいわゆる「よくない種類の落下」をし続けていたら、途中に出てきた旧友のように大人たちに詰められて窓から落ちて死んでしまったんだと思う。あれは、これは完全に推測だが、サリンジャーがホールデンの死で終わるバッドエンドを見せたんだと思う。しかしホールデンは死を選ばなかったわけだが。『異邦人』のムルソーさんのようにもならかった。

    大人になれば、また見方の変わる小説だという。大人になっても、今と同じ気持ちで読めてたらいいな。

    あと、大袈裟な数だとか外した比喩だとかは村上春樹に影響与えてんなー、って感じた。
    村上春樹の訳でも、「あ、サリンジャーだ」ってわかった。

  • やれやれ系主人公と村上春樹の親和性の高さ。
    天気の子の予告に見つけて、攻殻や東のエデンにも所縁のある一冊。子どもと大人、夢と現実の間に挟まれた中二病的少年の葛藤。誰しもこういう時期ってあるし、ここを乗り越えてみんな大人になるんだなぁって。
    共感する部分はあるけど心が動くとかはなく、あまり面白い!とは言えなかったかなあ。ありきたりで、だからこそ世界中で読まれる普遍のテーマ。

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