巡査さん、フランスへ行く? (コージーブックス)

  • 原書房
3.25
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本棚登録 : 48
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562061037

作品紹介・あらすじ

村のすぐ近くにフランス料理店ができた! 大きな町に出なければ立派なレストランがなかったこのあたりでは大ニュース。シェフ自らが教える料理教室には、村の女性たちが喜んで通うようになった。なにもかも順調にみえたある日、店に脅迫状が届く。相談を受けたエヴァンズ巡査は、近頃、村で発生している放火事件との関わりを疑う。火事の現場はどこも、よそものの関係している場所だったのだ……

感想・レビュー・書評

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  • イギリスとフランスって海底トンネルで繋がってるんや!車で片道30分で行けるんや!!すっご!
    意外と身近な英仏間の距離と、その文化の違いの大きさに興味が惹かれる。
    事件そのものは卑劣な連続放火事件に初っ端から怒りで震える。何もかも失ってしまったレストランオーナーには同情を感じて、辛かった。
    警察署の新たなる女性登場にも驚いたけど、田舎町の独身者同士の緊張感ともいうか駆け引きのようなやりとり続くのなんか嫌やなぁー。女性の見本市みたいで、どの女性に対しても相手をちゃんと見てないような。。。

  • ウェールズで一番静かな村にも事件は起きる。それも放火、いったい誰が、なぜ?
    緊迫感は少ないがダラダラもしてない。普通のお巡りさんがちょっとした解決の糸口を思い付く。
    ゆっくりでも確実に

  • 巡査さん活躍の、「ひつじの村」シリーズ第4。
    あらすじ
     村では最近小さな放火が複数回起きている。人がいない場所を狙って。村の人たちは、それがウェールズ独立を望む過激派が行なっていると言っている。
     村のすぐ近くにフランス料理ができた。オーナーは女性で、料理教室も人気だ。しかし彼女にも脅迫状が送られた。また、エヴァンズとブロンウェンが食事に行った際、シェフ・イヴェットは男性客と会話してから動揺した。その晩、レストランが全焼する。焼け跡から男性の死体が見つかる。エヴァンズとアトキンスはシェフが昔、夫と経営していたレストランの場所に行く。そこも全焼したらしい。二人はさらにイヴェットが学んだ料理学校に行く。そこでの個人写真と、現在のイヴェットが一致しない。それより集合写真に載っていた別の生徒が彼女そっくりであった。つまり、今ウェールズにいる女性はイヴェットではない。地元に戻ると、イヴェットは消えていたが、それはブロンウェンが匿っていたから。イヴェットは真相を語る。彼女はジャニーヌ。イヴェットとは料理学校コンドン・ブルーでクラスメイトだった。二人とも施設出身で天涯孤独だったことから仲良くなった。そして二人ともいわゆるダメな男に捕まった。イヴェットの夫がボートの事故で亡くなったということで、ジャニーヌはDV夫から逃げ出すようにイングランドにやって来た。ところがイヴェット夫妻はボート事故を装い、保険金を狙っていて、丸5年経ったら夫は戻って来る予定だった。その途中、イヴェットの店は事故で全焼してしまった。イヴェットは全て燃えてしまい、、残ったジャニーヌがイヴェットだと思われた。顔はひどい火傷を負っていたため。彼女はこれはチャンスだと思い、イヴェットになりすました。ところがウェールズに開いた店にイヴェットの夫がやってきた。夫はすぐに別人だと気づき、夜話し合いをする予定だった。さらに、そこにジャニーヌの夫が追いかけてきたのだった。出くわした夫達が事件を起こしたのであった。
     解説で印象深かったところ。・・・オランダは国が語学教育に力を入れている。国民の90%以上が英語とのバイリンガル。/本書は20年ほど前の作品。だから作中にパソコンが使える女性はすごく有能な印象で書かれていたのだろう。

    《感想》すごく面白かった。ジャンルはコージーミステリーということで、いつもは気楽な感じで読んでいた。今回も楽しくスイスイ読めたけど、新しく知ったことが多かった。イングランドのウェールズのこととか、当時の文化の様子なんかが自然に書かれていて、興味深く読めた。例えば20年前でもどんどん教会の数が減ってきたとか、村の人たちの会話の中に自然に普通にウェールズ独立の話や過激派なんかの言葉が出てきたり。解説の中にあった、イギリスの男性からするとフランスの女性はセクシーというのが典型的な考えというのも面白い。また隣の国なのにフランスへ行くというのも、語学の壁があるからか、まあまあ大変なんだなーというのも面白かった。
     またミステリーとしても楽しめた。ひつじの村でなりすましが起こるなんて。次昨も楽しみ。

  • リース・ボウエンのの「英国ひつじの村シリーズ」の第4弾!

    ウェールズの小さな村スランフェアで、「よそ者」を狙った連続放火事件が起こります。

    ウェールズ内の過激派の仕業かと噂される中、村の巡査エヴァンは警戒を続けていました。

    そんな村に初めてのフランス料理店がオープン。

    セクシーなフランス人の女性オーナーシェフが、村の女性たちのためにフランス料理教室を開くなど、村の中でも評判が広がっていきます。

    しかし、その陰でシェフあてに謎の脅迫状が送りつけられ、思いがけない大きな事件へと発展していくことに。。。

    エヴァンは国境を越えた大捜査に乗り出していきます。


    好きなシリーズなのですが、ミステリ要素の面で納得がいかない点が多く、今回はう~ん、、、という感じでした。

    フランスへの国境を越えた捜査など、事件の謎を追いかけるパートが分厚かったぶん、正直ガッカリ感も大きくなってしまいました。

    コージーミステリの醍醐味である生活描写の部分もあまり充実しておらず、物足りなさが残りましたね。

    ただ、ウェールズとフランスの食文化の対比がおもしろく、両者の違いは興味深かったです。

    ◇おすすめポイント
     ・村を飛び出し、国境を越えた大捜査!
     ・ウェールズとフランスの食文化の違い
     ・主人公エヴァンのモテ期到来?!

    ◇こんな方におすすめ!
     ・ウェールズの文化に興味がある
     ・食文化を学ぶのが楽しい
     ・リース・ボウエンが好き

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