- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566014251
感想・レビュー・書評
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親にかまわれずに育った小さな女の子マチルダの痛快な仕返し劇。
やっぱりロアルド・ダールはお話を作るのが巧いなあ。
勧善懲悪で、悪役はひたすらどこまでも憎たらしく、主人公はいつでも前向きで。
読んでいて感情移入がしやすいというか、知らぬ間に好きになっていて応援している自分に気がつくというか。
大人になって読んでも作品の世界に入り込んで夢中になってしまう。
そしてその世界をさらに魅力的にしているのがクェンティン・ブレイクの挿絵。
うっとりと何度でも見返してしまうよ。
本当にこのコンビはの作品は素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2月にロンドンでミュージカル「マチルダ」を観る予定なので予習として。
ロアルド・ダールはやはり面白い。ブレイクのイラストとセットで素晴らしいですね。
マチルダの聡明で嫌みったらしくないところ、ミス・ハニーの優しさ、そして恐ろしい校長先生やダメ両親など、キャラクターの描かれ方がはっきりしてて良いですね。
校長の口から飛び出す罵詈雑言も、言葉の選び方が独創的かつ子供の心に響きそうな雰囲気で…と大人になると、こういったところをこまごま分析してしまいます。ま、要は「痛快で面白かった!」と思わせる作品でした。 -
図書館から借りました
ファンタジー? 現代?
ずば抜けて頭のよい女の子、マチルダ。
無理解を通り越し、ダメな両親(悪党)。
学校の校長もまたど悪人。
ミス・ハニー(担任)とミセス・フェルプス(村の図書館の司書)だけが、大人の中で唯一まとも。
ロアルドさんは実に……厳しい(笑)
テレビが嫌いなのがよくわかる。
「本読め、本っ」
という言葉が前面に出ている。
悪の夫妻が「テレビ好き」というのがいい例だろう。
面白いが、痛くもある。
マチルダの能力はこんな親がいるために悪戯に消費されていく。
でも、たぐいまれな「良い子」であるから、荒まないが……、普通の子であったらなら、きっとテロリストとかになっちゃったかも、です。
マチルダが最後はミス・ハニーと幸せになれて、よかった(誤解招きそうな発言♪) -
1歳半でなめらかにしゃべり、4歳にしてディケンズ、ヘミングウェイを読破する女の子マチルダ。礼儀正しくとっても良い子なのに、親はどうしようもない人間でマチルダにも無関心でネグレクト気味。学校の先生がマチルダが天才だということに気づくも、校長のミス・トランチブルはマチルダはどしようもない悪ガキだと思い込んでいる。小さなマチルダの大反撃が気持ちいい。挿絵もことごとく可愛い。
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ロアルド・ダールが大好きなのですが、最初に出会った本がこの「マチルダ」なので登録。
ハリポタが登場するまでは、イギリスの児童文学売上ランキングを独走していた…!というのを、ハリポタが登場してから知りました…。
子供の頃は、とにかく主人公のマチルダを応援する気持ちで読んでいた。どうして生まれながらにこんな理不尽な思いをしなきゃならないんだろう?と、自分の成育環境と照らし合わせては悲しく思っていたものだ。
今考えてみると、何て幸せな小学生だったんだろう…
大人になって読み返すと、また違った事をいろいろと思うようになります。
この感覚が児童文学の醍醐味ってヤツか、などと悦に入っておりますが、大人になったならなったで別の本を読むべきかなあ、とも思う。 -
すばらしい。
展開が読めず、最後までハラハラしながら一気に読んでしまいました。
大袈裟に描かれた最悪な大人たちは、本当にイライラさせられるほど嫌な奴だし、
そんな奴らをマチルダが一杯食わせてくれると気分爽快です。 -
児童文学だけど、こんなん日本の子供に読ませちゃだめ。
ここは腐っても、一応儒教の国だから。面白かったんだけども!! -
マチルダ、ミス・ハニーと暮らせてよかった。
2023/11/26