現代アート事典 モダンからコンテンポラリーまで……世界と日本の現代美術用語集

制作 : 美術手帖編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568430684

感想・レビュー・書評

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  • 近代絵画の父
    マネ
    ・絵画は色彩だけで成立する
    ・主題抜きで、絵画はただ絵画として見ることが可能=絵画の自律性

    印象派〜セザンヌ〜キュビズム

    抽象絵画 神智学の影響 共感覚の理論 色で音を奏でる
    パウル・クレー、モンドリアン、カンディンスキー、マレービッチ

    抽象表現主義
    マーク・ロスコ、バーネット・ニューマン ユダヤ教のイコン禁止の影響

    クレメント・グリーンバーグ アメリカの批評家

    シュルレアリスム〜オートマティスム〜ポロック

    デュシャン 種的なものから類的なものへ
    絵画の絵画性→芸術か、芸術でないか
    コンセプチュアル・アート
    美術の言説の中に位置づけられると、それがアート作品になる ジョセフ・コスース 1つと3つの椅子

    イズムからアートへ
    ポップアート、ミニマル・アート、ランドアート

    質料性への回帰現象 ボディアート、パフォーマンス

    ポストモダニズム
    シミュレーショニズム

    フォーム
    コンテント(内容)、マター(物質、材料)

    アール・ブリュット
    アウトサイダー・アート

    瀧口修造 実験工房
    具体美術協会 白髪一雄

    ネオダダ
    ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズ

    読売アンデパンダン展
    ハイレッド・センター、九州派、時間派、荒川修作

    フルクサス
    ヨーゼフ・ボイス

    ブリティッシュ・ポップアート
    リチャード・ハミルトン

    アメリカン・ポップアート
    アンディ・ウォーホール、ロイ・リキテンシュタイン

    パンク
    音楽、ファッションとの融合 ヴィヴィアン・ウェストウッド

    ミニマリズム
    ドナルド・ジャッド

    ランドアート
    ロバート・スミッソン、ウォルター・デ・マリア、クリスト

    コンセプチュアリズム
    対象物における意味するもの(記号)と意味されるもの(表象)とのズレを生じさせて、そこに名付けがたいイメージを浮かび上がらせること
    ジョゼフ・コスース 1つと3つの椅子
    ソル・ルウィット
    河原温 日付絵画
    プロセスアート ハンス・ハーケ
    アルテ・ポーヴェラ イタリア
    もの派 「もの」と「もの」との関係を抽出 李禹煥
    アンチフォーム(反形態) アメリカ ロバート・モリス、ブルース・ナウマン
    日本概念派 高松次郎

    社会彫刻 ヨーゼフ・ボイス
    労働する人間が想像力を発揮することで、自らとその生産物が芸術作品になるとする、社会的営みにまで拡張された造形理論
    芸術=資本

    パフォーマンス
    クリス・バーデン
    ローリー・アンダーソン
    ダムタイプ

    ポストモダニズム
    脱構築 ジャック・デリダ 襞 ジル・ドゥルーズ
    シミュラークルとシミュレーション ジャン・ボードリヤール
    真と偽、実在と空想の際が消失した状態=ハイパーリアル

    アプロプリエーション・アート(援用美術)
    シンディー・シャーマン、森村泰昌、ジェニファー・ホルツァー、バーバラ・クルーガー

    ネオジオ ネオ・ジオメトリック・コンセプチュアリズム
    ネオポップ/シミュレーショニズム
    ジェフ・クーンズ、マイク・ケリー、ポール・マッカーシー

    YBA
    デミアン・ハースト、トレイシー・エミン、チャップマン兄弟、スティーブ・マックイーン

    ニューペインティング
    ジュリアン・シュナーベル

    ビデオ・アート
    ビル・ヴィオラ、ダグラス・ゴードン

    ネオ・コンセプチュアル・アート
    フェリックス・ゴンザレス=トレス

    認識論的転換
    ガブリエル・オロスコ、オラファー・エリアソン

    リレーショナル・アート
    リクリット・ティラバーニャ、小沢剛

    インテリア・アート
    トビアス・レーベルガー、アンドレア・ジッテル

    ゲルハルト・リヒター

    ヴォルフガング・ティルマンス

    マイクロポップ

  • かなり情報量が多く、雑多な感じがしないでもないが、ギャラリーや現代美術を扱う人や、周辺分野含めて、現代美術系に興味ある学生は読んどいて損は無いと思う。
    現代美術は、カテゴライズするのが難しいから、とりあえず国や年代でまとめて覚えておかないと、新しい情報が入って来たときに、どこに分類したらいいか分からなくなり、効率が悪い。
    作品やエピソード等をピンポイントで知っている、ということは往々にしてあることだが、全体の文脈においてその作家がどんな位置づけにあるかを知っておくと、他の作品や近いタイプの作家の作品を見たときに、アンテナに引っかかって来る。
    また、自分なりに覚える助けにもなるので、自分を救う1冊。

  • 二年くらい前に買ったやつを久しぶりに読みなおしてみた。
    現代用語に関する用語(カテゴリーなど)を、主に年代順に解説している本。

    前に読んだ時は、やや内容が難しくてパラパラとしか目を通さなかったのだけど、久々に読んでみたら刺激的だった。

    特に興味を惹かれたのは、(他者)表象に関する議論やフェミニズム、ポストコロニアリズムと交錯する内容。
    西洋(キリスト教、白人)の(ヘテロ)男性中心に語られてきた美術の歴史を、「他者(マイノリティ)」の視点を通して脱構築する、という議論は文学批評とも関連して面白い。

    前に読んだ時にイマイチとっつきづらかったのは、こうした美術(アート)批評というのが、関連した広範な知識を必要とするからで、つまり、そうした知識がない状態でこれだけ読んでもピンと来ないのかも。
    それらを勉強した上でこれを読めば、鑑賞の仕方も変わって理解が深まるのだと思われる。

    しかし「結局のところ、それってインテリ向けの作品解説でしかないじゃない」とか思うと複雑でもある。「アートを理解すること」が想定する中心の外部から、他者はいかに作品を読み解く(読み解ける)のだろうか。

  • 現代アートのキーワードとその由来がつかめます。

  • テーマ別に分類し、巻末に五十音順のインデックスをつけている。内容よりも項目名のために購入(項目名のみ和英併記)。それが目的ならどこかで借りて項目名だけメモすれば事足りるのではないかとも思ったけれど、解説の中にも関連用語があるかもしれない、ということで購入。思うところがあって買うのはちょっとしゃくだったけれど、業界内ではメジャーな雑誌が編集している=採用する用語は一般的に普及している可能性が高そう、という読みがあってのことでした。英語からも検索したいので、やっぱり一覧は作るかも。

  • 手元にあると何かと便利な一冊。文字通り、何かわからない・気になることがあるときに事典的に使うとよい。最近では映画『ハーブ&ドロシー』、佐々木俊尚氏著『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』に出てくるアーティスト、ムーブメントをキャッチアップするのに役に立った。

  • こちらの本も、『現代アートの教科書』同様、現代アートの知識をつけたいと思い読みました。

    フルクサスだったり、ポップアートだったり、セクシュアリティの問題やランドアート、体験型・・・
    いわゆる現代アートの動向をテーマごとにまとめてあるので、この本を読めば一連の現代アートの流れが分かる構成になっています。
    しかも、各テーマのコンセプトだけでなく、そのテーマの有名な作家や鍵となる美術展なども紹介されているので具体的にイメージしやすいです。
    実際、この本と『現代アートの教科書』のおかげで以前よりずっと解釈の幅が広がった!!
    知識はなくてもアートは楽しめるのですが、知っていると「もしかしてこれって・・・?」という発見の喜びが感じられます。
    そうするともっと好きになる。
    もしかしたらこんな気持で作者は作ったんじゃないかなーとか、この作品ってこんなふうにとらえられるんだなーとか、想像力が膨らむ。
    アートって楽しいなぁと思います。


    ただ、1テーマ見開き1ページから2ページだと物足りないかも・・・。
    各テーマごとに参考資料が数点紹介されているので、物足りないorここで興味を持ったらもっと深く掘り下げられるようになっているのは親切だなと思いました。

    現代アートの概論が知りたい、という人に最適な本ではないかな。

  • せ…世話になんかなるもんか!

    とおもいましたがちゃっかりでした。

    しかも院試にもがっぽり出たみたいだったので、
    より読み深める事にになるでしょう。

  • 全部カラー
    作品も参考文献も載っていて、わかりやすいです。

  • マイクロポップが載っていたので即購入しました。

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