差分

  • 美術出版社
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本棚登録 : 542
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568503654

感想・レビュー・書評

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  • 新しい分かり方の原型本。ちょいわかりにくいコンテンツもあるけど。

  • 発想の転換,そういうものを求めるすべての人にとって良書.

  • 福岡さんの西田哲学の本を読んだんだけど、それと、たぶん、非常に近いことの話として読みました。差異とか、そういう、ポストモダンな話でもあるものを、非常に職人的なアプローチで攻めてみた本として読みました。上品。銀座でフルーツパフェみたいな感じ。

  • 想像力と省略性の合間を鋭く突かれる一冊。
    いままで引っかかったことにある抜けられない迷路には先に気付いたので、こういうものを観る眼にも経験(視点の多さ)も影響するのかな、と思いました。
    あと、対談における脳科学観点からの指摘も興味深かったです。

  • 先日「指を置く」展を見に行ったのですが、この構想は長年にわたっていたのですね。図版が多いので、楽しみながら読めます。

  • 差分をとると、理屈を深く考えず、結果のみを受け入れる。
    ダイアグラムとかに使えそう。

  • 連続したアニメーションではなく、たった数枚の静止画からイメージを浮かび上がらせる脳の動きについての実験内容。一見大した事でもなかったりもする事だが好奇心にかられる興味深い内容だった。多数掲載された図版を眺めてるだけでも楽しめた。

  • 脳が刺激される差分の世界。
    おもしろい。
    文章が中心ではなく差分を表す図形が主体。
    結果をみて、物語生を想像する人間の補完能力(フレームワーク)を
    体験することができた。

  • 一コマと一コマをつなぐような解釈を脳はつくるという作用について絵を用いた実験により導きだす試み。それが実際に不可能な解釈でもコマとコマとの間を説明しうる解釈の採用が優先されるのが脳の知覚作用として興味深い。また、異なった線によってかかれた同じ図形では、異なった感触を想起するという実験も収録されており、そこから体験したことのない新しい感覚をうみだす可能性を模索している。

  • え~、長いこと「いま読んでる」状態で放置されておりました。

    非常に知的好奇心をくすぐられる。
    この佐藤雅彦という人の、物事を捉えようとするその着眼点が好き。
    この間読んだ「考えの整頓」の中でも繰り返し書かれていたが、「差のなかに存在する情報」ということについて、とにかく追いかけ続けているらしい。その思考の一つ一つを、図やデザインにして見せてくれているのだが、いちいち「お~、なるほど!」とか「へぇぇ~」なことが次から次へと描かれていて、図版が大半なこともあり、難しいことは飛ばし読んでもとても面白い。

    そしてここでもやはり、心理学の考え方として重要な、人間が無意識につくりあげてしまう「物語」について言及されている。脳科学者の茂木健一郎氏との対談も挿入されていて、著者の向かっている方向がなんとなくわかる気がする。

    「表現」を通して、どのように観る人にアプローチしていくか、コミュニケーションとしてのデザインや表象、日々それを考えアイディアを膨らませ続けているのでしょうね。
    また楽しいアートを期待しています。

著者プロフィール

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

「2024年 『宇宙ビジネスのための宇宙法入門〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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