愛の論理 私たちは、どこまで愛せばゆるされるのか (PHP文庫)
- PHP研究所 (2002年8月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569577937
作品紹介・あらすじ
「愛」とは、いったいどのようなものなのか?私たちは、どこまで愛せばゆるされるのか?本書では、誰もが人生において必ずつきあたる「愛」という問題について、古今東西の先達の論考を検証しながら、その本質に鋭く迫ってゆく。「男女の愛」から、より広い意味の「人間愛」にいたるまで、さまざまな角度から深く考察が行われ、読者の人生観、恋愛観、価値観を強く揺さぶる、魅力にあふれた人生論。
感想・レビュー・書評
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恋愛の『愛』というよりは、博愛の『愛』、汝隣人を愛せよの『愛』。
過去の偉人、哲人達の文言を多く引用しながら、その愛とは何かについて論理的にアプローチを試みる。
他の方のレビューを読むと賛否両論あるようだが、自分のその行動は、単なる幻想か、自己欺瞞なのか。読み進めるにつれて、浅はかさに胸が痛くなる。人間論として、改めて読み返したい良書。
文中に引用箇所としてよく出てくる、トルストイも追って読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
過去に、思考や理屈で「愛」とか「生きる意味」を探求していた時に、とてもお世話になった本です。
飯田先生の本は、見えないものを全く信じていなくても、理論で、この考え方の方が有益だ、と、スピリチュアルな真理と同じところに、辿りつかせてくれる、伝えてくださっている、その技術・力量に素晴らしさがあると、私は受け止めています。
左脳系の方々へ、強くお勧めします。 -
「愛」について様々な切り口、論点から考察された研究書。
普段ここまで「愛」について考えたことはなくて、とても興味深い内容でした。
恋と愛の違いとか、なんとなく感覚的にそうじゃないかと思っていたことや、
潜在意識の中で疑問に思ってようなことが核心を突く形で語られています。
引用がやたら多く、ちょっと非科学的な内容も含まれているけど、それもまた面白い。
手元に置いといて機会があるたびに読み返しなくなるような一冊。 -
人間はなぜ愛するのか。なぜ、愛さなければならないのか。
恋と愛を混同していたことを気づかせてくれる一冊。 -
飯田史彦先生の「生きがいシリーズ」などたくさんの著書の中で一番好きな本です。
哲学好きにはたまりません(^_^;)
この本はもともと著者である飯田先生ご自身が、「自分は愛していると思いこんでいるだけはないのか?」と言うようなことで悩んで精神的に病まれたのをきっかけに、「では愛について研究しよう」と始まった研究結果の1冊なんです。誰しも「愛しているのか、愛していないのか、本当の所はよく分からない・・・」「愛ってなに?」「自分は愛せない人間かも・・・」とか何かしら恋愛とか愛について悩んだ事があると思いますが、これを読むとものすごく整理されます。深いです。 -
※2002.8.8購入@読書のすすめ、文庫版
売却済み -
恋とは、相手の所有物の属性に対する感情
愛とは、相手の存在はの感謝に基づく行為 -
古今東西の数多の著書の引用を用いて、「愛」というものを考察する書。
自分を愛することは他人を愛すること。
他人を愛することは自分を愛すること。
そして、それは人類を愛すること。 -
「愛の論理―私たちは、どこまで愛せばゆるされるのか」飯田史彦著。愛について論理的に語る
http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-10-06 -
参考文献の整理として
・拡大鏡としての結婚
・パートナーの六つの条件
1.人間として成長しようと努力している
2.素直な感情表現ができる
3.高潔な人格をもっている
4.人間的に成熟しており、自分に責任をもてる
5.バランスのとれた自尊心がある
6.人生にポジティブな姿勢でとりくんでいる