魔法があるなら

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569626680

感想・レビュー・書評

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  • 住むところもお金もないからって、高級デパートに住んじゃえってママはすごいと思う。私はリビーと同じく心配性なので、その、デパートで暮らす夢のような時間をあまり楽しめなかったのだけど(だって、絶対悪いことが起こりそうなんだもの)。

  • 非常にイギリスらしいブラックで痛い設定だが、登場人物主役の三人、ママ、リビー、アンジェリーンがとにかくポジティブで、リビーがそれなりに常識的というか普通なのでバランスがよくて読める。魔法系のファンタジーを探していて、おすすめ図書として出て来たので読んだが、単に題名に魔法が入っているだけで、なんの魔法もない。ホームアローンのような女性や子供がおもちゃなどを使って泥棒悪党を撃退する、ちょっとしたアドベンチャーというか、ファミリーストーリーでクリスマスによさげ。ハッピーエンドではある。イギリス女あるある的な、、。

  • デパートに住むお話。
    冷凍食品の賞味期限の切れを食べて
    寝具やのベッドで寝て
    見つからないようにうまくやる。
    アレックスシアラー大好きで読み漁ったけど、この設定がほんまに好きです!!

  • 「期限切れ」なら食べていいのか?展示品なら使っていいのか?
    大人の常識(?)からすると疑問点がいっぱいの展開ですが、
    デパートに住んでしまうというところがもう突拍子のない展開なので。。
    予想だにしないことがばんばん起こりますが、悪いやつらが出てきてからは割とオーソドックスな筋書きになります。

  • 心配性の長女とちょっとはちゃめちゃの母親、それに甘ったれの妹、三人が力を合わせて生き抜いていく姿いいわ❣️

  • 幼い頃、図書館で借りて夢中になって読んだ記憶があります。最近になってふと思い出したものの、タイトルも作者も全くわからず、どうしたものかと思っていました。
    が、縋るような気持ちでおぼろげながら覚えていた「デパートで暮らすお話」「赤い表紙」という情報をもとに検索をかけてみたら、たくさんのレビューが出てきて、びっくりするくらい簡単にこの本まで辿り着けてしまいました。それくらい多くの人に愛されている本なんだなと、なんだか嬉しくなりました。

    子どもの頃は、「閉店後のデパートで暮らす」という冒険に純粋にワクワクドキドキしていたように思います。リビーの視点から描き出されるスコットレーズは本当に魅力的で、わたしも行ってみたい!と何度思ったことか。大人になった今でも、閉店後のお店の非日常感にはちょっとワクワクしてしまいます。リビーと一緒にハラハラしながらスコットレーズを歩いていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

    ただ、このお話がワクワクドキドキするだけの楽しい冒険小説ではない、というのは、大人になった今だからわかることなのかなと、寂しい気持ちにもなりました。
    冒険の背景にある、一家の生活の困窮具合と、子どもたちを嘘で誤魔化し続けるしかなかったママの苦しさが、冒険の煌びやかさが増すほどに際立つような気がします。リビーのおませな語りは可愛らしいですが、ママの苦しさを感じていたからこそ、負担にならないよう大人にならざるを得なかったのだろうなと、やるせない気持ちにもなりました。
    邦題の『魔法があるなら』には、そんなやるせなさが詰まっているような気がしてなりません。アンジェリーンが自分たちには許されないことが他の家の子どもたちに許されるのは「ふこうへい」だとカフェテリアで泣いて訴える場面では、胸がギュッと締め付けられました。
    物語はハッピーエンドを迎えますが、ほっとすると同時に、どことなく苦い気持ちが残ります。

  • この本の世界観大好きだった。閉店までデパートに隠れて何日も過ごすなんてどんなものだろう。あー自分もやってみたいとよく考えた。

  • 語り口調についていけるか
    始めは不安になったが
    だんだん引き込まれて
    いつのまにか
    全然気にならなくなってた。
    妹と母親と
    デパート暮らしをする
    小学生の女の子の一人語り。
    家族思いの心配症でしっかりもの、
    でもやっぱりただの子供でもある
    女の子の語りの魔力に
    自分も現場にいるような気分を味わった。
    絶対幸せになって!と
    願わずにいられなくなる。

  • いちばん好きな本。
    身近な場所での夢の生活。現実での淡い魔法。
    登場人物の個性もそれぞれで、すべての人の部分部分に共感でき、わくわくとどきどきを与えてくれる物語。

  • これぞアレックスシアラー!と言った感じ。

    住むところがなくなり、ママと妹とデパートに住んでしまうハメになった小学生の女の子リビー。
    リビーの語りが地の文なので読みにくいかもしれないけど、すぐに慣れて、リビーと一緒にハラハラドキドキすること請け合い。
    リビーと同じく長女の私は、彼女があれこれ心配してしまうのがよく分かる。

    児童書だけど、最後には大人もハッピーな気持ちになれます。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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