- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569647821
作品紹介・あらすじ
二十世紀最大の物理学者アインシュタインと、真言密教を説いた偉大な宗教家・空海-科学と宗教の頂点に立つ二人の天才は、時空を超え、きわめて類似の宇宙観をもっていた。密教の曼荼羅は、現代物理学が明らかにした宇宙創成のシナリオを、千二百年も前に先取りしていたのだ。権威への反発、夢への憧れ、徹底した思索、芸術への共感…本書は、二人が作り上げた宗教的宇宙観と科学的宇宙論を紹介しつつ、宇宙のなかの人間のあり方を思索し、現代科学技術がはまっている陥穽に修正を迫る。
感想・レビュー・書評
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環境保護について著者の主張を展開するための本であり、「内容紹介」とは完全に別な本でした。密教曼荼羅から相対性理論が読み解けるみたいな話かと思ったため、とても残念です。この本に空海とアインシュタインは必要ない気がします。
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空海といえば、おそらく大和民族最高の天才。アインシュタインといえば、20世紀最高の物理学者(私はそうは思わないが、世間的にはそうだろう)。本書は、この二人の人生の対比と、対談がメイン。対談はもちろんフィクションである。著者は、これらを通して、現在の人類が地球を破滅させつつあることに警鐘を鳴らすのであるが、これらの話がどう関係するのか全く理解できない。支離滅裂であり、著者の思考能力を疑う。
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アインシュタインと空海と、二人の人類における天才を、時代を、超越させることにより対話させ物語を進めていくことにより、現代の歪みにおける科学・人間絶対性への警鐘を鳴らす良書である。
アインシュタインと空海との個々についての説明を見てもこの著者の幅広さを思い知るが、この二人を取り上げ、物理科学と宗教・人間精神との相対的共通性を改めて認識させられる。 -
着眼点が面白い。空海とアインシュタインを比較して、これからの人類がどうあるべきかを論じた本。フィクションの小説と、固い新書の中間といったイメージ。空海とアインシュタインについてもそこそこ詳しく述べられてて、密教や相対性理論をかなり分かりやすく説明してあるところも良かった。