内向型人間だからうまくいく 「タダの人」としてゆっくり生きよう (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569661391

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  • 「人生問題の前にはどの人も平等」
    隣の芝生は青く見えてしまうのが人間の常だ。テレビや雑誌、ネットには外向型人間が人生とはこう楽しむものだという一種の刷り込みがあふれているように思える。内向型人間は大勢で楽しんだり、騒いだりすることにはあまり魅力を感じない。それゆえに世間が楽しむものを楽しむことができない自分に劣等感を感じてしまうことも少なくない。この本はそんな自己否定ばかりの自分を全面から肯定してくれる。自分に誇れるものがなくてもいい、他人より劣っていてもそれは個性だし、我々はただ生きているだけで幸せなのだ。一種の宗教、悟りのようにも思えるが、この世にはこんな風に内向型で自己否定ばかりの人間もたくさんいるという事実を感じさせてくれる1冊でした。

  • 内向型人間にはお勧め!20年以上も前の本だけど、今読んでもためになる。

  • 社会に出て間もない頃に読みました。
    「こうあらねばならない」という凝り固まった考え方から解き放たれたような気がしました。

    内向的な人間の背中をそっと押してくれるような一冊。

  • この地上の数多くの分野は、積極的で明朗な外向型の男女が牛耳っておられる。外向型の方々は「かくあるべき人間像」を造り、その水準に到達しない内向型男女を批判し否定し非難する。

    自分について考え始めたら、すぐに立ち上がって何か行動する。掃除でも、散歩でもいい。気を内へ向けず、外へと持っていく。内向型の思考のポイントは、自分以外のことを考えること。

  • まったくテンションがあがらない癒し系本。というより、仲間発見本。 この世界は外向的人間によってなりたっていて、外向的人間に有利なようなルールがある。内向的人間はそのルールから脱落し、自らを責めてしまう。しかし、そう言う人はいろんなところにいるが、みずから、内向的人間と主張しないためわからない。そして、皆、孤独感に苦しめられる。「わたしたち」と読者に呼びかける著者は、非常にやさしく感じる。私にとって仲間ができた!と思えたからだ。著者はこの言葉にその効果を狙っていると思う。私たちは孤独に陥りがちだからだ。著者は、古今東西のさまざまな思想家の例を出して私たちを説得するし、それは著者自信の心の支えになっている。著者の行動は、幾分宗教的であるけど、それは、それでよい。実は私たちは宗教を求めているかもしれないのだ。何はともあれ、全人格的に内向型人間を受け入れる著者は大きな人間であるし、それだけ悩みも深い聖人のように感じた。(僕は無宗教だけど、宗教性について感心がある)

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