- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569674377
感想・レビュー・書評
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タイトルの通り、有名なスパイや機関、スパイが絡む事件について解説してくれる「スパイ本」である。コラムでは、スパイの登場する小説や漫画、ゲームなどの紹介もあり、スパイものが好きな人にはうれしい。また面白いのは、スパイになるにはどうしたらいいのか、などという部分だ。
ただ、これを読むとスパイというものは現実では決していいものではないということがわかってしまうのが悲しい。それだけでなく、金の魅力に目がくらんでしまうスパイの多いこと!スパイというものは、自らが正しいと信じるものによって行動を起こすものだと思っていた私には少々衝撃的である。また、スパイがそのように信念によって行動したとしても、機関の上層部がそれを上手に活用できないということも多々あるようで・・・スパイの世界は決して華々しいものではないらしい。
このように結構「地味」な現実のスパイ話だが、彼らスパイが有名な世界史に多く絡んでいたということも分かるエピソードも多く紹介されている。スパイによって、世界が少しは変わっているのだ。スパイという隠された世界からみると、世界史はまた新たな一面を見せてくれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容とかは何も考えずに表紙のトマス・エドワードに釣られて衝動買い。
トマス・エドワードが載っていればついつい買ってしまう自分もどうかと思ったけれど釣られてしまうんだな、これが。
古今東西スパイあれこれな本。
雑学豆知識的な情報を仕込むには読みやすくて良い本だと思う。 -
資料用&導入編として。
CIAとFBIの差異の認識があやふやだったんだけれど、対外情報機関か国内防諜機関かの違いなわけね。理解。
モサドの評価が高いということも、スパイ天国日本にも一応情報機関はあるということも、ジェトロやラヂオプレスの役割も、公的(表向き?)の身分としては外交官になるということも知らなかった。まだまだ何も知らないんだな、私は。
浅学故のフィーリングだから正確なことはわからないけれど、『ジョーカー・ゲーム』は陸軍中野学校がモデルなのかしら?長髪許可と「徹底的に生きのびろ」の指導のあたりで、何となく。
あとケンブリッジ・ファイブは漫画の下敷きにできそうな話だな、と。面白くできそうな史実な気がした。