相棒 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569675503

感想・レビュー・書評

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  • 向井理と瑛太の主演した単発ドラマの原作。ドラマが面白すぎて原作に。やっぱり面白かった。大好きな土方さんとこれまた大好きな龍馬がタッグを組むなんて、現実にはあり得ない気がするけど、それが違和感なく読めちゃうのが凄いところ。時代背景、二人それぞれの立場、各藩、幕府、組織の思惑……本当に難しい時代だったんだなあ。この時の微妙な力関係が違っていたら、今の日本はもしかしたら無かったのかも。
    御陵衛士の皆様は最後まで悪役でお疲れさまでした。龍馬の仇討ちを果たす、土方の迫力が凄まじかった。
    総司様も絡むラストのオチは、ドラマと違ったけど、どっちも捨てがたいね。

  • ゑゑゑゑゑ!!!!!
    この終わり方、ありですか!?
    最終章、必要ですか!?

    わしだったら、書きませんわ!

    -------------------------------------------------------
    (前略)大坂へ退却(中略)敗走である。

     ひとつの時代が終わろうとしていた。

    -------------------------------------------------------
    ⇑ で終わりでいいではないですか!!!

    あーーーーー!
    最終章を読んだ自分、バカバカバカーーー!
    (>_<)

  • 無茶な設定でしたがフィクションと割り切って読むと面白いです

  • 今年の正月にNHKで『幕末相棒伝』というタイトルでドラマ放送されたもの。
    ドラマ化をするというのを聞いてこの作品を知ったのだが、私はドラマを見るのは苦手なため、原作小説を読んだ。
    坂本龍馬と土方歳三がコンビを組むという、考えただけでわくわくしてしまう設定で、とても面白かった。

    水と油のような二人は、初対面では一触即発な空気を醸し出していたが、ともに「将軍暗殺未遂事件」の犯人を追っていくうちに、少しずつ信頼が生まれていく。
    その過程が大変良く、何より二人の会話のキャッチボールが面白かった。

    事件解決後、別れ際に龍馬は土方に向かって、
    「わしゃ、あんたのことが嫌いではない」
    「また会いたいもんじゃの」
    と言うが、土方はこう返す。
    「うるせえ」
    「おれぁお前が気に入らねえ」
    「明日以降お前のことを見つけたら、その時は容赦なく叩き斬る」

    しかし二人の空気感は初対面のときとは随分と変わっており、土方の言葉も微笑ましく感じてしまった。

    新選組や土佐藩の人物の他に、薩摩、長州、御陵衛士など、幕末期の有名人が数多く登場する。
    私が幕末にハマっていたのは十年ほど前なので、その面々にとても懐かしくなった。

    気になったところもいくつかあった。
    展開がゆっくりで、事件の解決の仕方は少し拍子抜けしてしまった。
    また、人物像が司馬遼太郎などの先人が作り上げたイメージを引き継いでおり、新鮮みは感じられなかった。
    しかし二人のやり取りを見ているだけで楽しかったので、多少の引っかかりがあったもののあまり気にならなかった。

    物語は戊辰戦争へと進んでいくが、そこでもハッと驚かされる展開が待っている。
    そうだったら面白いな、という妄想を広げてくれる、とても夢のある作品だった。
    読めて良かったと思う。

  • 坂本龍馬と土方歳三が幕命により、コンビを組んで問題に取り組んでいく話。
    敵同士なのに、少しずつ心が通じていくのが面白い。
    娯楽歴史話でした。

  • 土方歳三と坂本龍馬がタッグを組む、というあらすじを見て「絶対おもしろいやつ!」って直感でした。
    3年前に京都でひとり幕末ツアーをしていて、池田屋と新撰組の屯所あたりも散策していたので思い出にも浸れました。また幕末ツアーしたい!

  • 幕末から明治初期の時代は、スターが勢揃いしています。
    その中でも超が付いてもおかしくない、しかも敵対している二人が将軍を狙った者を探すという話。
    フィクションのはずですが、その背景とか佐幕派、勤皇派の思惑や事情は勉強になりました。
    これはその時代の青春物語。
    幕末青春伝です。

  • 2021.12.31 読了

    ドラマ化されるというので読んでみたけどそもそも歴史に興味がないとしんどい(-ω-;)
    新撰組も坂本龍馬もふわっとしか知らないから面白さもよくわからず(エンターテイメント小説じゃなく歴史小説と化すw)…だいぶ読むのに苦労しました
    ただラストの展開は面白いなと思えたので★★★にしました

  • 五十嵐貴久著『相棒』#読了
    大政奉還を検討中の徳川慶喜は、西郷吉之助と密談のため早朝二条城を出立。ところが隊列への銃撃で会談は中止

    事態を重視した幕府幹部は土方歳三と坂本龍馬を城に呼び、共同での犯人捜査を命ずる

    全く立場が異なる2人が二人組の刑事よろしく各方面の事情聴取を開始した

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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