灰の旋律

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569708133

作品紹介・あらすじ

神奈川県警を辞し、探偵事務所の看板を掲げたものの相変わらず、無聊をかこつ真崎薫のもとに、プロデューサーの矢吹調を捜して欲しいとレコード会社の中山秋穂が訪ねてくる。矢吹は、若手バンドのアルバム・プロデュースを依頼されていたのだが、レコーディングが始まる直前に姿を消して…。酔いどれの音楽プロデューサー。失踪したギタリスト。一世を風靡したロッカーたちを切り裂く一発の銃声。みたび猟犬が横浜を奔り、音楽業界の闇に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 真崎薫シリーズ三作目。前作は昔の友情が壊れる後味悪く終わりましたが…

    今回は、音楽もの。やっぱり昔の友情。40年前にそこそこに売れたバンドのメンバーで今はプロデューサーの矢吹が仕事を放棄して所在不明になり、真崎が彼を探す仕事を請け負う。矢吹が見つかったら、矢吹から昔喧嘩別れしたバンド仲間を探す依頼を受ける…

    前半は、音楽オタクな話ばかりで読み進むのが苦痛。辛うじて矢吹との掛け合いの会話の面白さで読み進み、やっと事件が起きる。

    事件が起きてからは一気に読めた。後半に比べて前半がね…。なので評価一つダウン。

    今回は男の友情は成立。男女の愛はどうなるかは、次作に持ち越しのよう。

  • 前半は、何?これは探偵仕事の人探し?と、思いながら読みました。
    後半でなるほどとは思いましたが、ちょっと尻切れトンボ感があります。
    この後、シリーズは無いようですね。
    ちょっと残念。

  • これは大して面白くなかった。真崎薫シリーズが続いてないのも良く分かる。矢吹のおっさんのおかしみが、軽妙で愉快なんだけど物語の雰囲気のバランスをめちゃくちゃにしてるわな。奈津の出番も少な過ぎるし、他に似たようなヒロインまがいまで出てくるし。かと言って事件もそんなに謎が深くもないし。神城に頼りすぎだし。残念。トレイルブレザーばかりが印象に残るw

  • 今度こそ(笑)真崎薫シリーズの3冊目。
    取り敢えず前回事件に巻き込まれたBMWがどうなったかが判ってひと安心(笑)。
    前作は刑事であることを引きずってた感もあったけど
    今回は警察官という立場ではこなせなかった依頼だったような。
    イコール真崎が刑事を辞めて探偵になった意味がやっと活きてきた気がした。
    テーマが好きな方面だったので、薀蓄的なところも楽しく読めました。
    60年代から70年代の洋楽に興味のない人には苦痛かも(爆)。

    で。
    平島さんを見つけた辺りまではワクワク感が勝ってたんだけど
    コカインが出てきた辺りから一気に不穏な空気に。
    最後は何とも遣り切れない結末でした。しかも含みを残したまんま。

    ようやく“探偵”真崎薫が板についてきて、奈津さんとの関係は危うい感じ。
    このシリーズまだ続くよね??? 続かなかったら暴動起こす(爆)。個人的に。

    そういえばセリフ部分と地の文の一人称の違いがものすごい違和感。
    実は1作目から気になってた。
    『俺』で統一した方が自然な気がするんだけど。今更か。

  • いや、実際それはないだろうと・・・

  • とっても物足りないです。少し支離滅裂なところもあるし
    骨太な物を期待しておりました。

    音楽業界の闇も想像しえる程度でしたし
    聞いた事あるような事が多かった

    真崎薫の警察時代の物の方がおもしろかったなぁ〜

  • つまらなかった。

  • 1作目は刑事でデビューしたが、探偵となった真崎シリーズ3作目。横浜が舞台で警察・刑事モノとしたいが、一応サスペンスというカテゴリにしておく。

  • 真崎薫シリーズ3作目。『蝕罪』と比べれば、人捜し→事件の謎解きの運びは悪くない。真崎薫の相棒みたいな位置づけとなる矢吹もそこそこ魅力がある。
    ただ、最後に関係者がいなくなるのもあり、意味不明のまま終わってしまう。薫と警察官で恋人、奈津との関係(スタンス)にも決着をつけていない。そもそも(ラストでわかる)事件自体がムリのある設定で、ご都合主義もなにもあったもんじゃない、と。

  • シリーズものだと知らずに買ってしまいました。

    結局平島はどこにいったの?

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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