身もフタもない日本文学史 (PHP新書 612)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569709833

感想・レビュー・書評

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  • 漱石先生の部分目当てで読み始めたが、思ったより読みやすい。
    読んだことのない小説ばかりでも楽しめた。

  • 面白かった。文学やってる人には常識なのかもしれないけど、「エッセイは自慢話だ」「紀行文学は悪口文学」とか。江戸時代に大衆文学ができた事情とか。漱石先生が今の文体を作ったとか。探偵小説が推理小説と呼ばれるようになったのは「偵」の字が常用漢字に入ってなかったからだとか。
    私小説はやっぱ袋小路かなー。

  • 日本文学のまったくのド素人の私ですが、この本は日本文学の流れをとらえる「全体像をとらえる」本として最高峰に位置付けられるものなのではないでしょうか?私見が中心で記載されているものの、物事をズバッと言い切っているところが、実に爽快でした。なんとなく文豪として知っていた作家がどんな時代にどんな位置付けで誕生し、実力はこんなもんだよのようなことを誠に簡潔に述べていることで、文学素人をも飽きさせない軽快なテンポで進んでいきます。

  • 日本文学史をザクっと解説しているだけかと思えば、純文学と大衆文学の違いなんかもいろいろ解説してあって文学史に強くなれる一冊。

  • 20101224読了

  • 28ページ 「アキレウスは無敵の英雄だが、かかとに弱点があり、そこを切られて死ぬ」 切られて→射られて

    28ページ 「オデッセイ(オデュッセウスの英語読み)」 →(オデュッセイアの英語読み)

  • さらっと読めちゃう新書。そして文学史に詳しくなっちゃった思える新書。

  • 肩肘のはらない日本文学史。
    作家が書いているだけあって読み物として面白い。
    短歌のやり取りがメールのやり取りというのは他でも読んだことがあるが、江戸時代にケータイ小説があったというのは新しい発見だった。

  • 作者がいい人に思えた。

  • 日本文学史をざっくりと、ホントにざっくりと書いた軽い読み物。

    近代以降の日本の文学作品はエリートの上から目線の文学だという作者の仮説はなかなか面白かった。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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