- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569763569
感想・レビュー・書評
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彩加も愛奈も、悩みながらも前を向いて戦う姿が気持ちよい。碧野さんの文章は読みやすく、スッと入ってくるので、あっという間に読み終わってしまった。
パン屋の大田さんのことばがとてもよかった。
『儲けるのが正義。人を出し抜いても自分だけ生き残ればいい、ずっとそう思っていた。それが誰のためなのか、どうしてそうしなきゃいけないのか、考えたこともなかった』
『儲けるよりも大事なことがある。人の縁とか日々の充足感とか。仕事って、そういうものを犠牲にしてやるものではない』
P49とP50、彩加であるはずの名前が愛奈になってる。あれ?今って愛奈の話だっけ?と何度も読み返した。これって単純なミスだよね…?気づかずに発刊されることなんてあるんだろうか???詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1〜3と違い、主人公の後継者?的な人達によるストーリーだが、個人的には1〜3の主人公たちが好きで展開が面白かったので、少し残念だった。
尚且つ、前作よりかは内容的には劣るかと感じてしまった。だが続きも気になるいい話。 -
第一刷だけと願いたいが、校閲がヒドイ。
主人公の二人の名前が時々入れ替わり、読んでてとても不快でした。
校閲って大事なんだなと分かりました。 -
書店員として様々な経験を積んでいく二人。
そして仕事や人間関係にも新たな出会いが待っている。
悩んだ時間はこれからの二人にとってけっして無駄にならない。
悩んだことも、そのうえで踏み出すことを決めた気持ちも、きっとこの先に何かあったときに彼女たちを支える根っ子となってくれるに違いない。
書店にはいろいろな人がやってくる。
この本を買うと決めてやってくる人。
何か良い本はないかと探しにくる人。
買う予定はないけれど書店で本を眺めることが好きな人。
共通するのは、みんな本が好きだということだ。
物語でも語られているけれど、書店の状況はかなり厳しいらしい。
どうしても欲しい新刊は小説でも雑誌でもネットで予約購入してしまっている身としては、この物語を読むとふらりと立ち寄ることが多い書店に対して何となく申し訳ない気持ちになってくる。
それでも、棚がきちんと統一されている書店はやっぱり気持ちがいい。
雑然と並べられていたり、著者名をあきらかに読み間違えて並べられている書店にはガッカリする。
書店は、本が好きな身としては砂漠のオアシスのような癒しの場所だ。
どうかこれからも、厳しいとは思うけれど頑張ってほしいと思う。 -
このシリーズは毎回テーマが変わるが今回のテーマは就活ですね。これまで主役だった西岡店長や小幡亜紀は脇役になり、就活を迎えた愛菜と、正社員で店長になる彩加が直面する出来事を通じて仕事の意義を見出して行く。
書店員は兎角地味だし、実際の書店に赴くと出版社主導のフェア展開が殆どだからこのストーリーに出てくるようなアツい気持ちは伝わりにくいけど、やはり書店という業種にも働く人たちの思いは込められているはずと思う。そんな気持ちで本屋さんに出向いて見たくなる。
自分も働いているからか、職業物は共感するところが多く、やはり楽しめますね。 -
ドラマもそうだったけど 本もこのシリーズは元気もらえるというか 元気出る。わたしもがんばろーと思える。3までとはまた趣ちがって これはこれでいい。
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2016.4.7
新たな主人公は、バイトの愛奈。就活の話は、自分の頃を思い出したなあ。縁で決めるのもいいっていう愛奈パパの発言に共感。私もいまの勤務先を選んだのが、そんな感じ。
就活のときって、みんな自分がわからなくて悩んだり、自己否定されたような気になったり。そんな中で本が好きで損得感情なしにバイトに精を出す愛奈の姿は、同級生からは眩しく映ったんやろうな。 -
筆者が本が好きなことがひしひし伝わってくる。大型新刊書店、町の本屋、個人書店、家庭文庫、すべてを肯定しているのが心地よい。
共感した言葉。
「縁を紡ぐ」
「モノ作りをしている人間っていうのは、もっぱら消費専門の都会の人間にはない力強さがある。浮ついてないというか、ちゃんと視線が前を向いている」
「人がどう思うとか、それはどうでもいいこと。自分自身がやりたいことをやっていれば、きっときらきらして見える。」 -
今回も面白かった。仕事頑張ろうと思えました
2016/1/27