Happy Box

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802947

感想・レビュー・書評

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  • 「幸」を名前にもつ作家による幸せのアンソロジー。女関係が派手な友人清水の結婚相手・明香里が高校時代の元カノだとわかった大友は清水のスパイを頼まれ結婚式当日を迎える【Weather】他4編

    ◆これはどれもイイなぁ。Weatherの、散々女関係派手に生きてきた清水、やるなぁ!男も女もないからって掏摸師を天使とは…て思ったけど…あの姉弟が本当に幸せになりますように。「生まれ変わり」な話ってよくあるけど「まだ生きてる」とこに逆行してもう一人が来るなんて…初めて!ほんの少し先の未来を知ってることによって未来を変えようともがいてもだいたい上手くいかないもんだけど…「そんなバカな」と思うけど本来そうあるはずの正しい道に戻せた感じの幸せな未来の予感ある終わりは良かった♪真梨さんはさすがのイヤミス…。あの子全然悪い子じゃなかったのにタダのやっかみじゃーん…。せっかくの創作絵本がクラスの多数決で違うものにされちゃうのって嫌な感じだ。小路さんの死神は、伊坂の死神とまた違って人間味があって良かったなぁ。
    哀しいことも辛いことも苦しいことも全部知っている死神の「それらはたくさん、その人の人生に降りかかってきます。でも、同じぐらいに幸せもたくさん人生にはあるのですよ。あまりにもささやかすぎて、当たり前すぎて気づかないですけど、何より不幸は心に突き刺さりますが、本当の幸せはただそっと寄り添うように訪れる。だから気づかないけど、人間は毎日毎日幸せに触れてる」って本当にその通り。そしてそういう幸せはずっと続くと信じて疑わない、よもや自分に不幸がふりかかるなんてということをこんな時に痛感する5年めの3月11日。

  • 「イタリアンレストランウェディング」と 「スリ」の話が おもしろかった♪

  • 小路幸也と伊坂幸太郎のが良かった。

  • 馴染みの著者が多く安心して読めた

  • 好きな作家さん(伊坂さん)の作品が載っていたのと、「名前に『幸』が付く作家さんを集めて幸せな話を書いてもらいました!」な製作者のノリに「なにそれ面白い」的な悪ノリが重なり読了。
    ■weather/伊坂幸太郎→とにかく当たり障りのない天気の話をしていたら、詳しくなってしまったという虚しいお話。
    危うい過去のある旦那さんだけど、二人が何だかんだで上手く行きそうだから不思議。あと、親子ってすごい。
    ■天使/山本幸久→女掏摸師の話。面白かったけれど、どう書いていいのかわからない。金治さんの話だけで、深く読んでみたい。
    ■ふりだしにすすむ/中山智幸→イシカバカバ。約束の日、石樺さん結局……。イシカバカバ!
    ■ハッピーエンドの掟/真梨幸子→流石イヤミス作家さん。絵本描き直しもムズムズしたし、最後の展開で「うわぁー」と嫌な気分になれる笑 なるほどおもしろい、けど書いてる方は病まないのか率直に気になる。
    ■幸せな死神/小路幸也→零れたウイスキーが死神を召喚し契約する、という「なんちゅー設定や」と突っ込みたくなる割に真面目なお話で。楽しめたし、何より読後感が良かったのでトリとして良かったと感じた。

  • 「幸」のつく作家さんによる、
    「幸せ」をテーマにした短編集。

    不幸と思われることの側面にも、幸せは きっと寄り添ってるのかなぁ。
    どれも、いいお話。
    優しい気持ちになれました。

    ・・・真梨さんの作品以外(笑)

  • 名前に幸せの文字の入った作家のアンソロジー。

    伊坂さん、小路さん目当てでした、
    どちらも、らしくて好きだな。

    初めて読んだ、山本 幸久氏の「スリ」のおばあちゃんのお話が
    驚きと辛さと希望があってよかった。

  • 図書館より。
    さらっと読了。とくに小路幸也氏の作品が好みでした。

  • 伊坂さん目当てで。
    あとがきを読むまで、作家さんの名前に「幸」がつくと気がつかず。面白いコンセプトですね。

    ちょっと、期待していた(装丁からくるイメージの)ような内容ではなかったですが、そういうハッピーもありなのか..?と。
    初読の作家さんが多かったのですが、各々色が違い、そう言う意味では非常に面白いアンソロジーでした。

    あとがきが一番興味深く読みました。笑

  • 「いいか、これは」
    「小雨みたいなものだ」

    今度使おう。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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