名作なんか、こわくない

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569837208

感想・レビュー・書評

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  • 作家の柚木麻子が古今東西の「名作」を紹介している一冊だ。

    ブクログで言ったら「ネタバレ」を選ばないといけないような筋やラストのネタバレがあちこちにあって、これってどうなの?と思った。

    ラストに胸を打たれた、とか意外性に驚く、とか、そういう濁し方ならともかく、後半の一番面白いだろう部分を思い切り引用して紹介していて、せっかく紹介された本に興味を持ち始めていてもそこを読んだ時点で興ざめしてしまう。
    これほど紹介された本を読みたくならない書評というのもある意味すごい。

    誰もが知っている名作だろうから、ラストがどんな内容かを書いてもネタバレにならない、という考え方なのかなぁ。若草物語や不思議の国のアリスなどはそういう考えもありかなと思うけれど、ちょっと疑問が残る。
    書評ではなく著者のエッセイのネタとして本が扱われている、というのならばなんとなく理解できるのだけれど、そういうものでもないようだし、うーん。

    未読でいつか読もうと思っていた本の書評は、ネタバレされていたらたまらないと思わず読み飛ばしてしまった。

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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