なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造 (PHP新書)
- PHP研究所 (2019年6月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569843124
感想・レビュー・書評
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今の日本は、構造面と人々の慣習面(マインド面)から子育てしながら働き続けることの難易度が高くなっているとよく理解できた。これからの自分と家族がどう舵取りをしていくか沢山のヒントを得ることができた。
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・サラリーマンの働き方には妻の支えが不可欠。長時間勤務、全国転勤
・パート主婦は家計補助としか見なされず低賃金
・家事が高度化している。家電も増えたが家事に費やす時間はそこまで大きく減っていない、求める水準がどんどん高くなっているから
・一汁三菜は元々もてなし料理
・ワンオペの辛さは自分で時間をコントロールできないこと。専業で家事育児を担うのは精神的肉体的に大変
・母親が保育を担うことで国が予算をかけたり考えなくて良いしくみにされてきた
・小一の壁も大きい
・夫婦それぞれが、収入を得る役割、家族をケアする役割を分担したり交換したりしながらその時々の役割に適した働き方を選択し続けていくあり方を目指すことが、長い目で家計を安定させる
・転勤の仕組みを見直すべき
・週3〜4の働き方もあり
全体的にそうだよなーと思う内容。全体的に内容について驚きは少なかったがやはり専業のしんどさはもっと理解されるべきと思う。
個人的に家事で求めるクオリティを高すぎることは首を絞めるなと思う。ここまでのクオリティを求めてきたのは歴史的にも無いし共働きの状況にマッチしてない。ここまで高いクオリティの家事を求めたら本来外注すれば大変なこと。そこそこでよしとすることは大事と感じた -
今の日本、家庭、職場の課題をとてもわかりやすく学べた。学校も保育園幼稚園もそう。なぜ乗り越えるのがこんなに辛いのか。何かを犠牲にしなければ立ち向かえないのか。すべて程々に、好きなように流れて生きていたい…。
主婦前提の社会システム、おかしいともっと声を上げるべきだと思った。今後自分もそういった溝を埋めるために力を尽くしていきたい。 -
専業主婦経験者の著者、とても納得するところもあった。複雑なことがこの一冊に盛りだくさん。そして生きづらい世の中だなと感じました。どちらを選んでも後悔するだろうしどうやっていくのか考えなくてはいけない。
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専業主婦に依存する社会に問題提起する本。本書は日本社会がいかに主婦のタダ働きに支えられてきたかを説明する。会社都合を優先させる転勤の仕組みや、学校での保護者の働きなど、共働きの世帯にとって非合理的。私自身、妊娠した途端に「里帰り出産はするの?」「お母さんは手伝いに来てくれるの?」と聞かれる毎日に辟易した。誰も「旦那さんは育休取るの?」とは聞かない。私の両親は現役で仕事をしているのに、なぜ子育てが始まる前から“専業主婦であるはずの祖母”の活躍を周囲から期待されるのか…日本の現状にがっかりする。
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タイトルに無いけど子育ての話でちょっと的外れか