「今どきの若者」のリアル (PHP新書)

著者 :
制作 : 山田 昌弘 
  • PHP研究所
3.20
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本棚登録 : 265
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569856070

作品紹介・あらすじ

「今どきの若者は〇〇だね」と自らの印象で語られがちだが、研究者やノンフィクション作家たちは若者をどう捉えているのか。 「承認欲求はあるが人前では褒められたくない」「『ゆるい職場』だと自分は成長できるのかと不安になる」「『SDGsに配慮したモノだと、堂々と胸を張れる』など『意味のある消費』を望む」……。Z世代の思考を知り、日本の今と将来を考える。 ●10代から20代は人前で褒められたくない世代●「推し」が出るならテレビを観る●韓国人男性に惹かれる日本人女性●「若者の本離れ」というウソ――近年の小中学生は1955年以降で最も平均読書冊数が多い●困窮して身体を売る人たち●誤解されるヤングケアラー●「地方のいなか」の若者がもつ希望

感想・レビュー・書評

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  • 16名が十六章にわたってZ世代の一面を論じている本。
    一章、二章、五章、十章、十五章が特に興味深く、面白かった。
    十二章はZ世代についてというより、ごくごく一部の女性を面白おかしく刺激的に取り上げているだけで不快でした。書いた人の経歴でお察ししました。

    一章の草食世代、ゆとり世代、Z世代それぞれの特徴を書いた表はどの部分も当てはまるけれど、より当てはまるのはやはり自分の世代で納得できた。

    二章、高齢者VS若者の図になってしまうのはどの時代も同じで、特に今は世代間格差がはっきりと存在し、その傾向は強い。
    政府は事実を受け止め老人の票ばかりを気にするのでなく、未来のことを考え再分配でなく経済成長を取るべきとあった。耳障りがいいし選挙があるから高齢者に手厚くばかりになっちゃいそうだけどね…
    『そもそも少子化という現象は人口動態という大きな歴史的な動きの中で生じている現象であり、特定の世代の責任に帰すことができるようなものではない。』上記は無意味にお年寄り全体へ敵対心を抱いたとき思い出したい。

    五章、テスト勉強やってないよ!ではなくめっちゃやったよ笑 になるの、わかる。努力アピしてるんじゃなくて、努力を隠すのはいやらしいしかっこ悪いから。でも笑が大事なのもわかる。

    一〇章、若者が本離れしてないどころか昔より読むようになっているとわかった。
    簡単な文しか読みたくなくて古典文学とかも読んだ方がいいと思っていた。そしたら自分に合った本の方が語彙が増え、読解力も高まるとあって、無理せず面白そうだと思う本を読もうと思った。

    十五章、SNSに載せるような特別なイベントだけでなく、取るに足らない日常のエピソードを大事にしたいと思った。

    これからどんな若者がどういう時代を築くか少しだけわかったような気がして不安が減った。もう若くないけど、若者にいろいろ共感できて嬉しかった。

  • デジタル時代の若者に焦点を当てたこの書籍は、Z世代の独特な価値観や生き方を興味深く解説していました。推し活動や消費行動など、彼らの日常から日本の将来を考察する点が特に面白かったです。

  • Z世代の恋愛、仕事感、仲間関係、推しなどを様々な著者の視点から解説

    ネットやSNSを通じてゆるくつながる人間関係
    タイパなどで、オチや結末を知ることで無駄なことを省く
    今の若者は本を読まなくなったというけど、昔から変わらない

    かっては私も若者だったし、時間が経てば老害になるかもしれない。
    いつの時代もこれからの時代を作るのは若者だし、かって若者だった自分たちもなんだかんだで存在してると思えば、時代も彼らに合わせて最適化されていくのだろうと思う。

  • さまざまな方々から見たZ世代の様子が書かれていて、面白かったです。気になったところは深堀りしてみようと思います。

  • 地方のそれなりの都市は、生活しやすいが、国立大学を卒業すると県庁や地方銀行以外の大企業は少ない。やはり、外に出ないと大企業はない。

  • 京都府立大学附属図書館OPAC↓
    https://opacs.pref.kyoto.lg.jp/opac/volume/1280577?locate=ja&target=l?

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10275717

  • 短編がつながっていて、薄い情報が多かった印象。自殺人数の統計が下がっているのは知っていたが、そんなからくりがあったのかと学ぶべきところもあった。

  •  多岐にわたって若者(本書ではZ世代)の実態をまとめた本。団塊、バブル世代は経済成長を実感した世代であるため、冒険心が強い。一方、生まれたときから不況を経験するゆとり、Z世代は、上記の世代と異なり、チャレンジ精神はさほど強くなく、保守的な傾向という指摘は、世代間の思考を読み取るのに重要なポイントである。また、このような世代間の違いから、漫画等の娯楽の描写が変化することも面白い。本書によると、Z世代は他者とのつながりを重視するという。

  • どの章もそんなに面白くはなかった。今時の若者はこういう特徴がありますよ~ってのをかいつまんで書いてあるだけだった。

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著者プロフィール

大阪府出身。京都大学法学部卒。華々しい英雄伝が好きですが、裏話的なテーマも、人物の個性をあぶり出してくれるので、割と嗜みます。著書に『世界ナンバー2列伝』(社会評論社)など。

「2016年 『童貞の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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