- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575237191
感想・レビュー・書評
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まず、手記にどんどん引き込まれていく…そして後半の展開も目が離せずに一気読み!前半のホラーから考えられないなにかスッキリする読後感は不思議。とっても面白い、恋愛ホラーミステリー作品。
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沼田まほかるの新刊は背骨の下のほう、そうだなぁ尾てい骨辺りがぞぞぞぞーーんとするのであるよ。 結婚を前提とした恋人の突然の失踪から物語は始まるのだけど、メインは主人公の両親のとある秘密。 その秘密のすさまじさに恐怖がぞわぞわと這い上がってくるのである。 両親って、自分という存在の一番の要であり心のよりどころでもある。そのよりどころが崩壊していくときの絶対的な恐怖感といったらそりゃもう耐え難いものでしょう。 その究極の精神的恐怖こそがこの小説のぞぞぞーーん感の正体なのだ。
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イッキ読みでした。猟奇的な雰囲気にゾワゾワ。
残り半分が全部クライマックスって感じでずっと心臓がバタバタして読む手が止まらなかった。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00448599
亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、あるいは事実に基づく手記なのか。そして書いたのは誰なのか。謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋愛ミステリー!(出版社HPより) -
「2012本屋大賞 6位」
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/749951 -
Amazonプライムビデオで映像から先に入った。独特の世界観。
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猟奇的で狂気に満ちた手記が多くを占めているのでちょっと怖そうだけど、手記の文章に女性らしい丸み、優しさがあったのでそれほど不気味ではなかった。まさか、こんなに愛情溢れる作品だとは思わなかった。最後まで狂気に満ちているのになぜか温かい気持ちになる不思議なお話だった。 -
婚約し幸せの絶頂の亮介が一気に転落。婚約者千恵の失踪、父のすい臓がんによる闘病、母の交通事故死。そんな中、父の
部屋で見つけたノートを読み、内容に驚愕する。それは母美紗子の手記だった。
美紗子は小さい頃から周りに馴染めない子供であり、心の拠り所(美紗子にはユリゴコロと聞こえる)がない子(?)であり、
人の死に何も感じないような子だった。
同級生のミチル、男が助けようとした公園の子、職場のエロ上司、みつ子、付きまとう男、皆美紗子が殺した。その内娼婦になり、
亮介を産み、父と出会って結婚、幸せな生活。過去の知り合いにより過去が暴かれる不安に駆られた美紗子は過去を振り返る手記を
書く。これを見た妹英美子や両親は美紗子を殺す事を決意。英美子が変わって母となり亮介を育てた。
一方で失踪した千恵を、亮介の経営する店の店員細谷が連れ戻す。暴力夫を殺す気で亮介はいたが、既に誰かに殺されていた。
実は細谷が美紗子(殺していなかった)であり、亮介の身近にいた。最後には父と美紗子が二人で旅に出るのを見送る亮介